「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年8月8日土曜日
トップシークレットを公開
いつの時代にも情報に敏い人というものがいるものだ。
旧古河藩家老であった鷹見泉石という人はぼう大な情報集と諜報を行った。
嘉永6年(1953)6月に黒船を率いてペリーが浦賀にやって来るが、
泉石はその一年前から来航のことを知っていたという。
当時の最新ニュースを集めた風説書には2種類あって、
ひとつは簡略化したもの、もうひとつは別段風説書と呼ばれた詳細版で、
こちらは老中首座阿部正弘はじめ数人しか見ることができなかった。
こうしたトップシークレットを泉石は独自の諜報活動で手に入れ、
そこに記されたペリー来航の詳細を事前に知ったという。
しかも、彼は当時の官僚動きだけではなく、
市井の動揺や反応を知るための手がかりなどまで収集していたという。
ふだんはなかなか見ることのできない極秘資料を公開した
企画展「黒船来航」が、古河市の古河歴史博物館で開かれている。
http://homepage2.nifty.com/aquarian/Essay/Es030427.htm
鷹見泉石
2015年8月7日金曜日
ご当地PR落語
特産品にしろイベントにしろ、地方のものを全国に発信していくには、
メディア選択はじめいろいろと多くのハードルがある。
マスメディアを使い資金をそこそこ投入したとしても効果は事前にわからない。
そこで、最近はツィッター、フェイスブックといった低コストで済む
ソーシャルネットワークを利用した情報の拡散を試みるケースが多い。
メディア選択もさることながら、コンテンツの中身も重視される。
ギョーザで有名な栃木県宇都宮市の創作落語・漫談師の田螺踊理さんは
「宮ギョーザ」という新作落語を始めた。
内容は「オリオンギョーザ」「ジャズギョーザ」など宇都宮の
10種類のギョーザを宇都宮市長が品評していくというもので、
品評の中に宇都宮市のPRを随所に散りばめたもの。
いわゆるご当地PR落語というものだが、果たして「うまい!」の
落ちがつくかは聞いてみてのお楽しみ。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20150715/2020271
ご当地落語「宮ぎょうざ」
2015年8月6日木曜日
らせん水車
水力、火力、原子力、太陽光、バイオマス、風力などなど発電方法は様々で
日本でもいろんな地域でいろんな発電が試みられている。
水車といえば水をくみあげたり、水車の力を使って米を搗いたりするが、
発電にも応用されている。
水車の部分をらせん状にして、上部から下部へ水を流すことで水車を回し、
水車に直結した発電機を稼働させようというものである。
発電能力はそれほど高くはないが、農村地帯には小さな水路がたくさんあり、
こうした水の力を利用して発電し、20~30戸分の電気を賄おうというものだ。
らせん水車は水の流れが少なかったり、落差があまりないところでも
発電できるのが特長で、設置費用も低めなのも嬉しい。
現在、鹿児島県薩摩川内市東郷町藤川地区内に完成し運転を始めている。
3年ほどかけて実証実験を行い課題を探っていくという。
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/11/news026.html
らせん水車
2015年8月5日水曜日
かんぴょうスピーカー
このところシャムゲタン、出前美容車、乾電池で動く電車など、
なにそれ?というネタが多いが、今日は「かんぴょうスピーカー」。
かんぴょうの原料になる「ふくべ」はユウガオの実である。
ふくべはアラビアやインドの弦楽器にも使われてきたという。
音の出るものの筐体に使えばいいかもしれない。
そう考えた栃木県小山市の音響設備会社はスピーカーの箱に使ってみた。
音の良さは想定通りで、見た目のユニークさも受けてテスト販売は大成功。
そこで、この秋以降の正式販売へ向けて作業が進んでいる。
このかんぴょうスピーカーは外観がアニメキャラか宇宙人みたいで、
実にかわいらしくインテリアとしても注目度が高い。
ちなみに、かんぴょうの生産量は栃木県が8~9割のシェアを占めるという。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20150203/1858347
かんぴょうスピーカー
2015年8月4日火曜日
えっ?電車が乾電池で動くとは
秋田県大館市の大館駅から秋田県鹿角郡小坂町の小坂駅に至る
小坂製錬が運営していた貨物鉄道路線は小坂鉄道とも呼ばれていた。
2009年に廃止になり、2014年から小坂レールパークとして親しまれている。
体験型の観光施設で、ディーゼル機関車の実際の運転が体験できるなど
ユニークな企画で観光客にも人気である。
そして、この夏休みにはなんと乾電池で動く電車への無料試乗を体験できる。。
乾電池電車はパナソニックが製作し、動力源は同社のアルカリ電池エボルタ。
エボルタ99本のチカラによって電車は動き、昨年11月に実際に子どもを乗せ
8,5kmほどを快調に走った。
車体は幅1,6m、高さ2,2m、長さ4,1mとそんなに大きくはないが、
電池で走るとあって鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたい列車である。
なぜパナソニックが乾電池で動く電車をつくったかというと、
エボルタ電池のCM撮影用のものだったという。
CMを撮影したらお役御免で小坂町に寄贈された。
http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20150726-OYTNT50090.html
乾電池で動く電車
2015年8月3日月曜日
出前美容の流れを変える!?
夏になるとキャンプに出かける人も多い。オートキャンプも人気で、
大きなキャンピングカーで長期にわたって旅が楽しめたらと思う。
キャンピングトレーラーに「エアストリーム」という車種があって、
流線型のボディーは魅力で多くのファンの心をつかんでいる。
このエアストリームを改造し「ヘアストリーム」と名づけた車が
9月頃には神戸市の垂水区あたりを走っているにちがいない。
ヘアストリーム号とは訪問美容車で、体が不自由で美容院まで来れなくなった
人の家の近くまで出向いて行って、車内で実店舗同様のサービスを提供する。
車内は木目調、革張りソファやBGMのスピーカーなど内外装にこだわったのは、
ただ美容だけの目的ではなくサロン的雰囲気を満喫してもらいたいから。
オリエント・エクスプレスのような車内でのひととき、
これまで出前理容・美容のストリーム(流れ)を大きく大きく変えるかも…
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201507/0008257906.shtml
ヘアストリーム号
2015年8月1日土曜日
暑気払いにシャモゲタン
しゃもという鶏は漢字で軍鶏と書くことから、闘鶏用かなと思っていた。
ニワトリだから卵も産むし、しゃも鍋のように食用としてもおなじみだ。
さつま若しゃも(鹿児島県)、伊予路しゃも(愛媛県)、近江しゃも(滋賀県)、
駿河シャモ(静岡県)、タマシャモ(埼玉県)、奥久慈しゃも(茨城県)、
それに青森県の青森シャモロックなど全国にいろんなしゃもがいる。
地産地消なりブランド化なり、あの手この手での販売合戦が繰り広げられ、
肉質そのもののすばらしさとともに、調理法、食べ方などもPRされる。
その中で茨城県の奥久慈しゃもに「シャモゲタン」というメニューが加わった。
言うまでもなく韓国を代表する鶏の煮込み料理であるサムゲタンをヒントに、
茨城県大子町の特産品販売室や奥久慈しゃも生産組合などが協力して考えた。
水で煮込んだ奥久慈しゃもに、米やユバ、ニンニク、リンゴ、クレソンなど
大子産の素材を加えて仕上げる。
さらに漢方の材料になる漆の枝を入れて、薬膳の効果も持たせたという。
寒い冬はもちろんだが、本場韓国では夏バテ予防にサムゲタンを食べることから
暑気払いにもとシャモゲタンのPRに熱が入る。
http://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page001631.html
シャモゲタン
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