「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年6月30日火曜日
呉じゃが、舞鶴じゃが、どっちじゃ?
肉じゃがというと、なんだか日本料理って感じがしないでもないが、
もともとビーフシチューから考案されたとか。
旧海軍舞鶴鎮守府の初代司令長官を務めた東郷平八郎がイギリスで食べた
ビーフシチューの味が忘れられなかっらしい。
それで帰国して自ら作ったのか、部下に作らせたのか、それが肉じゃがだ。
肉じゃがのレシピが舞鶴市の海上自衛隊第4術科学校に残っていることから
舞鶴市が本家だと名乗りを上げた。
ところが、広島県呉市が「東郷は舞鶴に赴任する前は呉にいたから、
こちらで肉じゃがを作ったにちがいない」と本家を主張する。
舞鶴には「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」という組織があり、
20年間肉じゃがでまちを元気にする活動を続けている。
一方、呉にも「くれ肉じゃがの会」があり意気盛んである。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150626000045
京都・舞鶴と広島・呉、トークバトル
2015年6月29日月曜日
アンモナイト愛
古生代シルル紀末期から中生代白亜紀末までのおよそ3億5,000万年前後の間に、
海洋に広く分布し繁栄した頭足類の分類群の一つがアンモナイトである。
頭足類というのは、イカとかタコとかオウムガイのような生きものだ。
また、シルル紀というのは今からおよそ4億数千万年前だから気が遠くなるような昔だ。
その頃、アンモナイトは栄え海洋に広く分布していたということで化石も多い。
日本では北海道の三笠市が有名で、三笠市立博物館は別名化石の博物館とも言われ、
天然記念物エゾミカサリュウ化石をはじめ、アンモナイト等1000点以上がある。
ちなみに、ここには外国で見つかった世界最大直径2,5メートルの
アンモナイトの模型が置いてある。
そのアンモナイトの魅力に惹かれて、博物館にこの春ふたりの学芸員が採用された。
ふたりともアンモナイトの専門家で、アンモナイトを語り出すと止まらないとか。
三笠はジオパークの認定も受けており、博物館から地域を盛り上げたいと意気込む。
気が遠くなるような過去をどのようにわかりやすく、興味をいだくように
紹介していくか、物言わぬアンモナイトに代わって大いに語っていただきたい。
http://www.city.mikasa.hokkaido.jp/museum/
2015年6月27日土曜日
ちょっと暮らし
地方の過疎化で、人口減に歯止めがかからない。
交流人口や定住人口を増やそうと、いろんな知恵を絞った取り組みが展開されている。
その中で、北海道が市町村と協力して進めている体験移住事業「ちょっと暮らし」は
利用者数が年々伸びて、昨年は前年度比12%増の2526人となった。
このちょっと暮らし事業は2006年度から始まっていて、
内容は各市町村が空き家や専用施設を用意し数日から数ヵ月間暮らしてもらうもの。
数ヶ月間というのはすごいなと思ってHPを拝見したら、
現在は5日から1週間程度のものが掲載されていた。
体験移住事業であるから、物見遊山的なものではなく、農業や漁業などを体験したり、
その町に学校や病院など実際に暮らした時に必要な施設の見学なども組まれている。
さらに、実際にお越しいただく前に参加者のもとへ担当者が伺い、体験内容等を
きちんと説明にうかがうというところからも力の入れようが感じられる。
田舎暮らしに憧れて定住したものの理想と現実のキャップに耐え切れず、
再度住んでいた場所へ戻ってしまったという例も多いので、
本当にここでやっていけるという意識確認もしておきたいところなのだろう。
http://www.kuraso-hokkaido.jp/taiken2015/
北海道で暮らそう
2015年6月26日金曜日
熟睡プラ寝たリウム?
そういうスペースじゃないでしょう、と突っ込みたくなるのだが…
京都府木津川市加茂町岩船の市加茂プラネタリム館では21日、
安眠をいざなう投影イベント「熟睡プラ寝たリウム」を開催した。
ドームに満天の星がきらめき出し、心地良いピアノ曲が流れ始める。
星の説明文や解説のナレーションもふだんよりゆったりと耳に入ってくる。
参加した人たちは身も心も解き放たれて、ゆっくりと心地いい眠りの中に落ちてゆく…
椅子では眠りづらい方には大の字になれるマットも用意されている。
観賞中に眠くなるのを逆手に取ったイベントというものの、
本来、星空の美しさや様々な物語を聞いたり宇宙の神秘に心ときめかす場所なのに
安眠ルームですからごゆっくり、というのは集客増が目的でもクエスチョンである。
明石市立天文科学館は2011年に同様のイベントを開催し
「日本プラ寝たリウム学会」なるものも設立されているという。
ネーミングからして、なんか品がないなあ、と思うのは私だけだろうか?
http://awardpress.jp/groups/jyukusui/
日本プラ寝たリウム学会
2015年6月25日木曜日
父子手帳あれこれ
そのうち出るのではと思っていたら、やはりというか…
母子手帳ならぬ父子手帳を横浜市と川崎市男女共同参画センターが発行した。
育児や家事に積極的な男性が増え続けていることから、
自治体が中心となって手帳の編集・発行を行った。
横浜市の手帳は「パパブック」という名前で、内容は子育て中の父親の役割や
子どもとの遊び方、乳幼児の健康管理法などをイラスト付きで解説してある。
市のパパブックとは別に栄区では独自に父子手帳「PAPA’S NOTE」を配布している。
NOTEでは父親の育児参加のポイントや家族で楽しめる遊び場などを紹介。
さらに、誕生日やイベントの節目にメッセージを記載する欄も設け、
将来、成長した子供にプレゼントできるよう工夫してあって、なかなかの人気だとか。
さらに、川崎市男女共同参画センター発行の父子手帳は「ちちしるべ」で、
手帳の制作には地元の父親グループのメンバーも参加した。
現場の意見をなるべく吸い上げて手帳に反映させようという考えだ。
そのうちに、イクメンという言葉も特別意識することなく使われるにちがいない。
http://www.ikumen-project.jp/fusi/index.php
全国父子手帳コーナー
2015年6月24日水曜日
丸形ポストは全ポストの3%
電子メールの普及によって年賀状が減ったように、
一般のハガキや封書も昔と比べると減っていく傾向にある。
それに連れて、郵便ポストも撤去されていっている。
私の家の近くのポストも去年撤去され、だいぶ先のポストまで行かなくてはならない。
ポストといえばひと昔前の丸形ポストがなつかしい。
立ち姿が制帽をかぶった郵便局員さんにも見え親近感を覚えたものである。
宮城県大崎市の四季彩通り商店街が「幸福の黄色いポスト」を設置して話題を呼んだ。
東京の小平市は都内でもっとも丸形ポストが多く「丸いポストのまち」を宣言した。
大崎市では今月17日「第1回全国丸形ポストサミット」が開かれ40人ほどが参加した。
丸形ポストをまちおこしの起爆剤にしようということだが、
日本郵便によると、丸形ポストは全ポストの約3%相当の約5600本が残っているとか。
ポストは利用されないと撤去という運命をたどるので、
地域の人たちがいかに利用していくかが存続の鍵となってくる。
http://grupocdw.com/touhoku/27.html
幸福の黄色いポスト
2015年6月23日火曜日
東京水
もうだいぶ前から、水を買うというのは日本では珍しいことではなくなった。
アルプスのおいしい水とか、富士山のなんたらとか名水が全国から湧き立ち、
家にいてもどこそこの名水が味わえる。
では、「東京水」と貼ってあるラベルの水は、いかがであろうか。
一般的には東京に名水が湧くのかという思いの人が多いことだろう。
でも、実際に「東京水」は市販されていて500mlで100円だ。
東京都が高度浄水処理を施した水道水をペットボトルに詰めた飲料水である。
さらに、今回市販品ではないが新たに東京水が生まれた。
採水地は東村山市の東村山浄水場。
市販はしないが配布はするということで、都のイベント等で無料で配られる。
「東村山浄水場で作った世界に誇る水道水のおいしさを味わってください」
とメッセージが入り容量は350ml入りである。
これが第一弾で順次、三園浄水場タイプ、金町浄水場タイプも予定されている。
http://news-act.com/archives/41959034.html
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