“ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく”
石川啄木の歌のように、人は生まれ育ったふるさとの言葉に
気持ちがぐぐっと引きよせられることがある。
また、異郷の人も知らない土地の知らない言葉に
親しみを覚え興味を示すこともある。
ふるさと言葉=方言を地域おこしにというのは昔からある手法で、
方言大会、方言検定、方言グッズなど数え上げれば切りがない。
先般、方言の中では難解な部類に入る鹿児島弁を
人気のLINEスタンプにしたというのが話題になった。
下記は宮城県の仙台弁を単語カードにしたというもので、
第一弾は昨年9月に発売して、すでに1万部を売ったという。
単語カードにしたというアイデアもなかなかで、
これを開発した会社は『あきた4コマち!!』(秋田県に関する「あるあるネタ」を、
女子高生キャラが4コママンガでズバリ紹介!)というフェイスブックページを運営していて、
こちらも実に楽しい。
女子高生キャラが、ややこむずかしいテーマに挑むというのは
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
あたりからの流れだろうが、アテンション、インタレストといった
AIDMAの法則にのっとっていて、にくい手法でもある。
方言は文字にした時のおもしろさ+耳にした時の楽しさがあるから、
そこらあたりを商品価値に加えれば、オッと思うものが生まれるはずである。
かくいう私は、その手のグッズを構想中で、机上のプランはまとまっている。
後は制作資金集めと販売および運営方法を確立するのみなのだが…