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2015年12月30日水曜日

マンガのチカラで完売



「グランドジャンプ」という漫画雑誌がある。
「ビジネスジャンプ」と「スーパージャンプ」の後継誌として
2011年に創刊された雑誌で、アラフォー世代の読者が多いという。

月に2回発行されているが、11月18日発売の特大号に、
「いっぽん!!〜しあわせの日本酒〜」という作品が掲載されるや
秋田県横手市にある蔵元日の丸醸造へ注文や問い合わせが殺到した。

おめあては蔵元が出している「うまからまんさく」という特別純米酒で、
またたく間に売り切れとなった。

「いっぽん!!〜しあわせの日本酒〜」は百貨店勤務の24歳の女性が、
銘酒を求めて日本全国の蔵元を訪ね歩くという物語で、
特大号に1話と2話が掲載され、それを読んだ左党が殺到したという次第。

1,8リットル入がひと月で1500本売れ、生産が追いつかず一時出荷停止、
年明けから販売を再開するという。

どんな酒かというと、辛口でコメのうま味が感じられる特別純米酒。
純米酒に「特別」がつくと精米歩合が60%以下でなければいけない
という条件がある。

こうすることで、味わいがより洗練されるらしい。

漫画の中では、日本料理にも、フランス料理にも、中華料理にも、
つまり、どんな料理も合う酒として描かれている。

それにしても、マンガのチカラ、メディアのチカラは大したものである。

http://hinomaru-sake.com/
日の丸醸造株式会社

2015年12月29日火曜日

捨てる前に…ちょっと



仕事が一段落し、家庭や事務所の大掃除に汗を流している人もいる。
引き出しや本棚などを整理していくと、不要品の多さに気づく。

なんでこんなのを買ったんだろうと思うほど、処分するものが多い。
ただ本類となると、一気にポイポイ捨てるのはしのびない気もする。


そこで、今では少なくなった古本屋さんやリサイクル店へ、
ということになるが、「ホンデリング」というのがある。

これは、ひょうご被害者支援センターが行っているもので、
不要になった書籍や書き損じたはがきなどを引き取ってくれる。

引取りや引取った本の再販は、古書買取会社バリューブックスが行い、
売上金は犯罪被害に遭われた方の支援金となる。


要するに、「あなたの本のご寄付で、犯罪被害に遭われた方々への
支援の輪が広がります」というわけである。

余っているもの、使わなくなったものをゴミとして一気に廃棄ではなく、
ちょっと頭を使えば、上手な再利用ができるという話である。

http://www.hondering.jp/
ホンデリング

2015年12月28日月曜日

巨大おみくじで、でっかい幸運を!



2015年も最終週、残すところ今日を入れて4日となった。
あわただしい歳末風景がひろがり、やがて迎春ムードに変わっていく。

お正月には初詣に行って、おみくじを引くのが楽しみという人も
多いことだろう。

おみくじといえば、自動販売機もあるし、筒の中のくじ棒を引いて、
そのくじ棒に書いてある番号の札を取るというのもある。

筒の中に入れたくじ棒を振ってかきまぜながら引くというのがキモで、
吉と出るか凶と出るかは、あなたの運次第というわけだ。


このおみくじを、もっと大きくしたらどうだろう、ということで、
兵庫県丹波市青垣町の高座神社では、なんと90センチのくじ棒が出る。

大きな御縁をいただけるようにくじ棒も大きく、という思いで、
こんなにジャンボなくじ棒になったのだが、くじ棒を入れる八角柱の箱は、
重さが11キロもあるという。

これを振ってくじ棒を引くのだから、力も相当必要だ。
一年の計は元旦にあり、パワー全開で新年を迎えるのもいい。

http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/201512/0008673598.shtml
巨大おみくじ1・37メートル、運も大きく

2015年12月25日金曜日

ドチャベン



地域のことは地元で、が筋なんだろうが、地元だけではうまくいかない
ことも多々ある。

そこで、よそ者を入れましょうと地域おこし協力隊員などを集めて、
地元にしばられないアイデアを出していただくことになる。


秋田県で来年からスタートする新事業は、その名をドチャベンという。

正式には土着ベンチャーで、県外出身あるいは在住の若者が県内に移り住み、
地域資源を活かした事業を行ってもらうというものである。


さっそく、都内でビジネスプランコンテストを行い、
18チームのプレゼンテーションを受けた。

その中から5プランを選んで、評価とともに要望もきっちり伝えた。

たとえば、「馬と暮らす事業」であったり「果物の宅配サービス」
であったり…

この中から秋田に根ざしたビジネスが展開されていくのだが、
やはり、必要なのは決してブレずゆるがない地元愛なのかもしれない。

http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20151214-OYTNT50090.html
土着ベンチャーに6事業 県外若者ら提案、活動


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2015年12月24日木曜日

「読む」を助けるツール



活字離れ、本が売れない…といった言葉を、もうずいぶん前から耳にする。
本や新聞はスマホにとって代わり、地方の本屋さんはどんどん消えていく。

そんな中、みずからの努力で本を一生懸命売ろうとがんばっている店もある。
岩手県盛岡市に本店を構える「さわや書店」をのぞいてみよう。

まずは、所狭しと貼り付けられたサイズの大きなPOP類に驚かされる。
魅力的なキャッチでいざなうのもあれば、内容に踏み込んだものまで…

本を見ているよりは、POPを読んでいた方が楽しいのではと思うほどだ。

しかも、地方の書店であれば、必ず奥まった場所に並べられる郷土図書は
ど~だ!と言わんばかりに真正面の目立つスペースに。

「地方こそ輝かなければ…」的な内容の本が、隅っこで押し黙っていても
お客さんは手にとってくれないのである。

見るとか、聞くとか、味わうといった行為は短時間で情報が得られる。
その点、読むとか理解するといった行為は情報収集に時間がかかる。

ならば、その手助けとなるいろんなツールがある方が自然である。

http://hon.bunshun.jp/articles/-/3462
さわや書店の売るための工夫

2015年12月22日火曜日

ニャンニャン ツアー



広島県尾道市といえば坂のある町、歴史を感じさせる街並みなど、
観光客の心をとらえて離さない魅力にあふれている。

そこに新たに加わったのが「猫の細道」など猫を売りにした旅行企画。
尾道市立大学のねこ同好会が、ツアーの魅力アップのために、
まさに猫の手となってがんばっている。

同好会メンバーは猫をこよなく愛し、尾道にいる猫の特徴を調べるなど
地元猫について詳しい。


そこで、旅行会社では11月に「尾道・猫の待っている路地めぐり・
ぐるめツアー」なるものを催行し、同好会メンバーも参加した。

そうした実際のツアーの中で、地元猫との出会いや猫の細道、
猫がたむろする公園などをまわることで、さらにツアーに磨きをかける。


しかも、猫を観光資源として活かすだけではなく、餌の与え過ぎや
寝ている猫を起こさないなどマナー面での徹底にも取り組んでいく。

https://www.facebook.com/permalink.php?id=703523196371676&story_fbid=1011726332218026
「猫」をめぐるツアー

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2015年12月21日月曜日

サテライトオフィス



リスク分散という意味からも、中央にオフィスをかかえる会社が、
地方にサテライトオフィスを設けるケースが増えているという。

徳島県での集積がメディアによく登場するが、
山口県の周防大島町でも東京の情報通信技術企業が来年4月にも
サテライトオフィスを開設する。

開設するのは地元山口県岩国市出身の中馬浩氏が代表の「ビジコム」で、
現在閉校となっている周防大島町の旧和田小学校の校舎をオフィスにし、
POS周辺機器の商品の発送などを行う。


将来的には開発や企画部門の開設も予定しており地元採用も行うとか。
迎え入れる地域としてはにぎわいと雇用が生まれればと期待も大きい。

とりわけビジコムのように経営者が地元出身となれば、
企業誘致でやって来た地域に何の縁もない会社よりは密着度も高いのでは。


これまでの企業誘致は、土地も水も電気も割安で供給するので
ぜひ地元に進出してきてくださいという
婚礼道具を地方が丸がかえでお迎えするケースが多かった。

進出企業もそこまでしていただけるんだったら、と進出を決め、
経営が傾いてくると、ハイサヨナラで事務所をたたんだ。

やはり、相思相愛で末永く地元に根付いてくれる企業じゃないと
本来の意味での地方創生とは呼べない。

http://busicom.co.jp/news/coverage_detail/20151126.html
周防大島町にサテライトオフィス

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2015年12月18日金曜日

スマイルタグで買い物



沖縄に行けば、ほとんどの人が立ち寄る那覇市の国際通り。

ここでの買い物をスムーズに快適に楽しんでもらおうと沖縄ツーリストと
那覇市国際通り商店街振興組合連合会がリストバンドを開発した。


リストバンドといってもICチップを内蔵したものでスマイルタグと呼ばれ、
買い物や飲食などは、スマイルタグをかざすだけでOKである。

外国人観光客は消費税免税手続きもスマイルタグで簡単に済ませられるし、
加盟店舗の割引情報などの特典タグを端末にかざすと見ることができる。
また、国際通り全体を使ったスタンプラリー型ゲームなども実施できる。


いいことづくめのリストバンドであるが、
手間が省かれるぶん接客はじめ、お・も・て・な・しにどれだけ
力を注いでいけるかが、タグの効用なのかもしれない。

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=135578
ポイントたまり楽々免税


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2015年12月16日水曜日

空き店舗で宿題教室



地方都市はかつて栄えていた市の中心部が見る影もなくさびれ、
多くの人で賑わったアーケード内も閑散としてる所が多い。

なんとかしなくちゃで、全国でいろんな取り組みが行われている。
香川県高松市の兵庫町商店街の活性化は香川大学の学生たちが
商店街の通行者調査を実施することから始めていった。

調査によって得られたデータから、早朝に通勤のサラリーマン、
昼時にOLの姿が多いほかは、高齢者と主婦などサラリーマン以外の
大人の割合が高いことが分かった。


そこで考えたのが、小学生を対象としたコミュニティスペースの開設。
ひょこたん島と命名されたスペースで先月「宿題教室」が実施された。

開場前に告知ボードを置いただけだったが5名の児童が集まり、
大学生が先生になって教科の指導を行った。

子どもが集まれば、その親たちも集まってくるということで、
学生たちはクリスマス会などを企画している。

仕事を持つ親からは、こんな場所を待ち望んでいたという声もあり、
学生たちは新たな魅力づくりに一生懸命である。

http://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/news/20151202-OYTNT50283.html
空き店舗の活用策


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2015年12月14日月曜日

品定めのルーティン



大型ショッピングセンターやフランチャイズ店の進出などで
昔からあった個店がなくなるといった状況は地方都市の日常である。

魚屋さんや八百屋さんがなくなり、古本屋さんも姿を消していく。
本はネットで注文すれば翌日か翌々日には配送されてくる。

新刊であればどれもいっしょで、本屋へ行く時間がないとネットへ走る。

しかし、古本となると、やはり手にとってページを開いてという
品定めの時間が欲しいのは事実である。


そうした古書1万5000冊を並べた即売会「松山ブックマルシェ」が、
先月末に松山市で開かれた。

松山がある愛媛県だけではなく香川、高知、それに近畿から古書店23が
集まって開いたビッグイベントだった。

2日間で3000冊が売れたというからすごい。

集客のためのカフェやキッズスペースを併設などの工夫もさることながら
古書店に行ったことがない客が新刊書店では見かけない本との出会いに
魅力を感じるなど即売会ならではの楽しさを発見できたようだ。


本の状態を見て、手にとって、ページを開いて、読んでみて…
という、品定めのルーティンは意外と大事なのかもしれない。

https://www.facebook.com/matsuyama.book.marche/?fref=nf
松山ブックマルシェ


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女性史



今年の大河ドラマもそうであったが、歴史上のヒーローではなく、
ヒロインの生き方にスポットをあてるという一つの流れがある。

再来年(2017年)のNHK大河ドラマは「おんな城主 直虎」で、
戦国時代に女性ながらに井伊家の城主となり、一族の繁栄の楚を築いた
井伊直虎の生涯が描かれることが決定している。


戦国武将といえば仙台藩主独眼竜の伊達政宗も有名だが、
政宗の母である義姫について、地元の市民グループが研究会を立ち上げた。

義姫は山形の基礎を築いた戦国武将最上義光の妹で伊達輝宗に嫁いだ。
息子の伊達政宗と兄である最上義光がしばしば戦をくりかえす中で、
彼女は戦場に神輿で乗入入れて両軍を引かせたといった器量を備えていた。

勇猛で行動的な姫として「鬼姫」と呼ばれたらしいが、
筆まめで文化的な素養も身につけた教養人だったらしい。


どうしても男性主体で語られることが多い歴史だが、
その舞台裏というより、表舞台で真摯に生きた女性を掘り起こすのは
地域にとっても大きな力となるのではないだろうか。

http://mogamiyoshiaki.jp/?p=log&l=120067
伊達政宗の母・義姫

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2015年12月11日金曜日

集落の記憶を残す



昨日は「ふるさと消滅、灰さようなら」というややシニカルな演劇の
話だったが、こちらは消えゆく村の記憶を残そうという話である。

富山県南砺市小院瀬見(こいんぜみ)集落の住民はわずかに4戸10人で、
なんとか村の記憶を冊子にして残そうと編集委員会を立ち上げた。

谷間で耕作面積が少ない集落に発電所ができたのは大正3年で、
集落の人たちは発電所で働き、終戦の頃は35戸130人が暮らしていた。

しかし、上流に新たに発電所が建設され、小院瀬見発電所は廃止となった。
集落の生活を支えた炭焼きも石油燃料に取って代わり衰退の一途をたどる。

集落では存続へ向け地域おこし支援隊の力を借りて草刈りなどを行うと共に
将来村がなくなっても記憶を後世に残そうと冊子づくりに励んだ。

状況から見て、一発大逆転で村が活性化する見込みは極めて低い。
ならば、村の生き証人がいるうちに冊子を作ろうというのも頷ける。


バブル期には躍動感みなぎる町勢要覧や村勢要覧がぼんぼん発刊された。
これからは、廃町、廃村記念誌といったものが増えていく。

思い出を記憶にとどめる。その先に何があるのだろう?

http://news.goo.ne.jp/article/kitanihon/region/kitanihon-33968608.html
村の記憶いつまでも

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2015年12月10日木曜日

消える地域、消さない努力



アマチュア劇団「ふるさと」は秋田県と岩手県の境に住む劇団員からなり、
1999年の設立時には両県の5市町村から有志が集まってきた。

しかも、この劇団は高齢者で組織され、全国的にも注目を浴びていた。
そして、近年は演技者が固定され、体力的に続かないというということで、
いよいよ最後の舞台となった。

最後の舞台にふさわしく演目は地域消滅がテーマの創作劇で、
「ふるさと消滅 灰さようなら」というシニカルでユーモラスな舞台だ。


「村のゲンジョウ、悲惨なジョウキョウ、収入ゲンショウ、若者トウソウ、
 めっきり聞かない子供のタンジョウ」といったセリフ回しもある。

11月28日最終公演には68~86歳の12人の役者さんが舞台に立った。


「外部に頼る地方創生でなく、一人ひとりが地域で何ができるか、
 主体的に考える契機になればいい」というメッセージを残して、
劇団は、はいさようならと解散してしまうが、消さない努力は続けられる。

http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20151127-OYTNT50260.html
平均76歳 最後の舞台


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2015年12月9日水曜日

ボルタでクリスマス



街がだんだんと赤と緑のクリスマスカラーに染められていく。
ケーキやプレゼントなどクリスマス商戦も活発で、にぎわいが増す。


そんな中、鉄のまち室蘭ではボルトやナットでできたオリジナルの人形
「ボルタ」の新商品を作って販売を始めた。

創作ボルタは高さ約5センチ、幅約10センチほどで、
赤い帽子をかぶったサンタ姿、クリスマスプレゼントをソリに載せ、
ガールフレンドの「ナッティ」に届けるという物語ができている。


鉄というと、どこか冷たいイメージがあるが、
「サンタボルタ」はバネでサンタの帽子、LEDと線材でツリーを表現し
色目もサンタカラーで愛嬌がある。


そもそも、ボルタ人形は100種類ほどあるそうで、
今回は特別限定のクリスマスバージョンである。

一体600円位からと値段もお手頃である。

http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20151129-OYTNT50006.html


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2015年12月4日金曜日

まちかど博物館



ここ20~30年の間に、個性あるまちなみがどんどん減っていった。
大手チェーンのロードサイド店やコンビニが林立し、
そのまちやむららしさ、個性が失われていっている。

そんな中、青森県黒石市は昔ながらの建物や歴史的資料、なりわい、
それにそこで営み続ける達人を残していこうと
2013年度から博物館としての認定を行っている。

博物館だからといってきれいなハコの中に飾っていくのではなく、
昔と同じ営み、息づかいをそのままのかたちで見てもらおうというものだ。

これまで15館だったが、今回、新たに6館を追加認定した。

歴史的資料としては十川酒屋、なりわいは須藤冷菓店と沖野もち店、
建物・景観は山田肥料店の明治土蔵館と松の湯交流館、
そして達人はこけし工房「木楽」である。

名前を聞いただけで、訪れたくなる館ばかりである。

http://www.mutusinpou.co.jp/news/2015/11/39052.html


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2015年12月3日木曜日

石の良さを知ろう



花崗岩だ、安山岩だ、黒曜石だと学校の理科の時間に学んだが、
見たのは鉱物標本くらいで、どのように使われているかは関心が薄い。


北海道の札幌には札幌軟石という石がある。
札幌軟石は戦前の北海道で建築資材として重宝されてきた。

耐水性や保温性の良さから倉庫や公共施設などに使われ、
旧札幌控訴院(現在の札幌市資料館)は国の有形文化財に登録されている。


今ではあまり使われなくなった札幌軟石の復活を願う人がいる。

工房「軟石や」の代表小原恵さんで、小原さんは水を吸い込みやすい
特性に目をつけ、家型のアロマストーンを製作・販売している。

父親の出身地の小樽には札幌軟石造りの蔵が残っていて、
小原さんにとって憧れの一棟である。

自分ひとりの憧れにとどめることなく、より多くの人に札幌軟石の
価値を感じてもらい、あこがれの風景をよみがえらせるのが夢だ。

http://www.sankei.com/photo/story/news/151122/sty1511220012-n1.html
レトロな魅力


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2015年12月2日水曜日

みんなが笑い、みんなが輝く



「吸盤綱引き大会」と聞いて何を連想するだろうか?
タコを使って、綱引きをさせるのかと思いきやタコでは人間だった。

しかも、参加する人間は見事なハゲ頭の持ち主である。
頭や額に吸盤を貼り付けて、お互いが綱を引き合うという競技である。

想像するだけでほほが緩むが、場内の参加者も見物客も大爆笑の連続。
企画したのは青森県鶴田町の「ツル多はげます会」というグループ。

同会の活動モットーは「はげの光は平和の光 暗い世の中明るく照らす」。
見事なハゲ頭で世の中を明るくして欲しいという切実な願いがこもる。

今回が記念すべき第一回で青森県内および北海道、東京都、宮城、茨城、
富山の各県から自慢の頭をもつ32名が参加した。

タレントのモト冬樹さんも参加し、決勝まで進んだが、
見事優勝したのは「ツル多はげます会」の幹事長成田晃生さん。

笑いを共有することで、人は元気になる。

http://mainichi.jp/select/news/20151115k0000m040055000c.html

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2015年12月1日火曜日

ジモトート



旅行にいくと、その土地ならではの見る、食べる、遊ぶを堪能した後、
おみやげを買って帰る。

その際に、おみやげを入れたバッグにも地方を発信するデザインが
施されていれば広告効果が高い。


北海道札幌市のデザイン会社「ジムニーワークス」は、
北見のハッカ、留萌は「夕日が沈む黄金岬」など地元の名所や名物を
トートバッグにデザインして販売している。

4月から販売して半年間で6000点ほどが売れたという。
ネーミングも「ジモト」と「トートバッグ」を掛けあわせたジモトート。


紙袋だと一度使うとなかなか再び使うことはないが、
トートバッグとなると再使用の可能性も高い。

さらにジムニーワークスでは北海道の特産品と一緒に販売していくという。
バッグにかぎらず、包装紙などPRメディアはいろいろ身近に転がっている。

http://www.jimnyworks.co.jp/jimoto/
ジモトート

人間国宝が伝授


漆職人、蒔絵職人と聞いただけで、なんだか重々しい雰囲気がただよう。

漆というのは漆の木から取れる樹液であり、強い接着力と美しい光沢があり、
漆を使って器や工芸品などをつくり上げるのが漆職人である。

こちらの方は、なんとなくイメージができるが蒔絵の方はいかがだろう。

装飾を加えようとする木面に漆で文様を描き,その上に金,銀,錫の粉や
色粉を蒔いて固めたものとある。

いずれにしろ、ちょっと学んだだけでは見事な出来映えとはいかないようだ。


こうした職人、しかも人間国宝の方が子どもたちに技法を教えるという
出張授業が岩手県釜石市の白山小学校で行われた。

蒔絵の人間国宝で漆芸家の室瀬和美さんが蒔絵や漆に関する講義を行い、
その後に蒔絵の技法のひとつである「地蒔き」の技法を伝授した。

この催しはサントリーと日本工芸会による「おもしろびじゅつ教室in東北」の
一環であるが、なかなか触れる機会がない伝統工芸を
子どもたちに伝授していくのはとても大切なことである。

http://mainichi.jp/feature/news/20151127ddlk03040203000c.html
出張授業:蒔絵の技法「地蒔き」

2015年11月27日金曜日

機能性クリスマスケーキ



もうすぐ12月、クリスマス商戦、歳末商戦と世の中が華やいでくる。
クリスマスケーキやおせち料理の予約注文のチラシなども舞い込む。

今年、食の世界でキーワードとなったのが「機能性」。
ただ美味しいばかりではいけない。当分ひかえめとか健康にも気を配った
食品でないとお客様に買ってもらえない。


クリスマスケーキもデコレーションの奇抜さなどより、
いかに美味しく、しかもヘルシーにという機能性が求められるかも。

香川県高松市の四国スイーツの専門店「ラ・ファミーユ」の今季の
クリスマスケーキのコンセプトは「一緒にクリスマスを過ごす全ての
人を幸せに」である。

このコンセプトにそって開発したクリスマスケーキは糖質65%OFF。
血糖値抑制作用がある希少糖を含んだシロップを使用したり、
ケーキの基礎となるスポンジは小麦粉を使わないなど素材にこだわった。

チョコレートも使っていないというから半端ではない。
メリー ヘルシー クリスマス!である。

http://www.47news.jp/localnews/hotnews/2015/11/post-20151124103944.html
健康と美味しさを両立したクリスマスケーキ

2015年11月26日木曜日

チャリで被災地を後押し



高速道路下のフェンスに囲まれた所に自転車がどどっと並べられていて、
最初はなんだろうと思っていた。

自転車はママチャリあり、通学用、マウンテンバイク等さまざまで、
これらは放置自転車の保管場所ということが後でわかった。


千葉県の松戸市では放置自転車が年間およそ1万台に達するという。
古くなったから所有者が乗り捨てたり、駅前に停めていたのを
他人が乗って行って放置したりとケースは様々であろう。

保管場所では一定期間保管して、引き取りに来ない時は、
スクラップにするかリユース品として安く販売される。

それでも、保管場所のおびただしい自転車を見るたびに、
なんとかうまい再利用はないものか思ってしまう。


前述の松戸市では、こうした放置自転車を東日本大震災の被災地の
復興に役立ててもらおうと、大船渡市や大槌町などへ寄贈した。

だいぶインフラも整備されてきつつあるものの、大船渡市では
鉄道やバスなどの市内移動の交通機関の本数が少ないという。

そこで、交通手段確保として出てきたのが自転車である。
余っているものを足りない地域へ、全国をチェックしていけば
まだまだこうした支援が見つかりそうだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201510/CK2015103002000197.html
松戸市が100台を大船渡市へ

2015年11月25日水曜日

だし活



終活、就活、婚活、朝活、夕活などなど、現代はなんでも活かそうとする。
そして「だし活」というのが出た。青森県が主体となった取り組みである。

青森県の県民寿命をみてみると、男性は77,28才、女性は85,34才で、
いずれも全国最下位、短命県のレッテルが貼られている。


その原因ではないかと言われているのが、青森県民の塩分の摂取量。
男女とも多く、過剰な摂取によって寿命を縮めているのでは…と。

そこで、出たのが「だし活」、食品メーカーと共同で塩分控えめのだしを
開発し、県民にアピールしていこうというものだ。

だしの名前は「できるだし」で、県内産のホタテと野菜の濃縮液体や、
イワシやサバなど青魚がベースのだしパックもある。


また、塩分高めの濃いだしに慣れ親しんでいれば、急に変えるのは難しい。
そこで、小さい頃から薄味にということで、3歳児検診で試飲してもらったり、
イメージソングに乗せてダンスを踊ったり普及に懸命だ。

やはり、短命県などと言われるとショックだし、
移住しようと考えている人も引いてしまうかもしれない。

http://www.daily-tohoku.co.jp/tokusyu/chouju/kiji/201503050P059525.html
だし活

2015年11月24日火曜日

徹底的にオリジナル



いろんな商品やサービスで差別化が行われているが、
お客様のニーズに応えるための深掘りはさらに進化している。

ブライダルの演出も、ひと頃はサプライズがなければと、
どこもかしこも、「ヘエ~、オドロイタ!」のマジックショーと化した。


出つくした感があるかと思いきや、神戸市のウェディングサービス会社は、
移動式の教会を作った。教会の大きさは3,2☓1,9☓3,7メートル。

つまり、この教会をおふたりのお気に入りの場所へ移動させて、
より思い出深い挙式にしようというもの。

おふたりだけが移動すれば良さそうなものだが、
そこにチャペルがあるとないとでは感激の大きさもちがってくるのだろう。


つい前号で、遺影ではなく生きている時のすてきな1枚を残す、
というようなことを書いたが、今いる立位置は感動の大きな要素なのか。

ちなみに移動式教会はルーロットというが、レンタル料と移動費に
プランニング料を加えて40万円からだとか。

http://roulottesjapon.com/
ルーロット

2015年11月19日木曜日

遺影ではなく「活影」



人の死というのは重く厳粛なものであることはわかっている。
だからといって、あまりに堅苦しく重苦しい葬儀は、正直つらい。

故人の遺影も画像加工業者が、後付で黒い服を着せたような写真より
生前ひたむきに生きている故人のワンショットが親しみやすい。


そんなことを考えていたら、京都のアーティストが開いた
生前に死と向き合い自分自身を見つめ直す「遺影展」の記事が目についた。

20代から70代までの52人を撮影した写真だが、そのほとんどが笑顔で、
笑顔の横には生と死に対する思いが文章で添えてあるという。

会を催したアーティストは「その時々のすてきな自分を残す
『命の更新手続き』のような気持ちで臨んでもらえた」と語っている。


明るく陽気なお人柄であった人は満面の笑みで、
ややおっちょこちょいだった人は「やらかした顔」で人生を語る。

そうした、その人らしさを感じられる1枚で弔ってあげたいものである。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20151113000037
笑顔の「遺影」生きる力に

2015年11月18日水曜日

1111 1111 1111



車を運転していて走行距離を表すメーターが、33333とか77777となると、
とりわけめでたくはないのだが、心がはずむ。

こうした数字の持つ魔力(魅力)をイベントに活用するのもおもしろい。


新潟県湯沢町と南魚沼市にまたがる飯士山は、標高1111メートルである。
そこに、さらに1を8つ加えてみては…

つまり、11月11日 午前11時11分に1111メートルの山頂に立とう
という「登山祭」である。


参加者を募ったところ、地元住民や県内外の登山愛好家が申し込み、
11月11日の朝、標高530メートル地点から歩き始めた。

途中ペットボトルや菓子袋などのゴミ拾いをしながら全員が山頂に到着し
午前11時11分になると拍手とバンザイの声がこだました。

山の名前も飯士山(イイジサン)で「1」にまつわるものを加えていけば
さらに楽しいイベントになるのでは。

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20151111216903.html
標高も日時も「1111」

2015年11月17日火曜日

割り箸に古来の文様と心を


深山幽谷の地である奈良県の吉野山。
四季折々の風景とともに、絵巻物を解くみたいに大和美の世界にひたれる。

この地で、「文様割箸」という素敵な割り箸が生まれた。
市松、七宝、亀甲、麻葉…など日本独特の文様が刻まれ、実に美しい。

文様割箸は、吉野町にある竹内製箸所、県立吉野高校森林学科、
それに吉野町の産学官連携プロジェクトによって開発された。


マイ箸ブームなどにより、割箸は非エコと見られがちだが、
割箸に使われているのは本来ゴミとなってしまう間伐材で、
吉野町でも割箸のために伐採される木は一本もないという。

割箸の現状としては国内で年間約250億膳が使用され、9割以上が外国産。
国内産では奈良県がトップであるが、こうした使い捨て大量消費の時こそ
原点に立ち返って、一本の割箸に未来を変える力があるのでは…
と今回のプロジェクトが立ち上がった。


優雅で気品がただよい、おもてなしの心を大事にした文様割箸は、
今年度のグッドデザイン賞に輝いた。

http://www.47news.jp/localnews/nara/2015/11/post_20151113141527.html
地域の資源活用 吉野高生ら考案「文様割箸」

2015年11月16日月曜日

出稼ぎのカタチ



鹿児島県は焼酎の産地として有名だが、焼酎造りのプロである杜氏さんや
蔵子さんたちは、昔から専業だったかというとそうではない。

春先から秋口までは農業なり漁業なり自分の家のなりわいがあり、
繁忙期が終わると、身につけた技術を活かすべく全国の蔵元へ出稼ぎに行った。


山梨県の農家のAさんは、生産量日本一を誇る甲州勝沼のブドウ農家の5代目。
しかし、周囲では耕作放棄地が増え、後継者難に頭を痛めている。

Aさんはブドウ栽培を学びながら独立を目指す人たちを受け入れたり
活性化に力を注ぐ一方、ブドウの収穫が終わると高知県へ出稼ぎに行く。

高知での仕事はショウガの収穫で、高知のショウガ産地も人出不足解消に
こうした助っ人は大歓迎である。

Aさん自身もブドウとは異なるショウガの生産や販売の実態を
つぶさに見て体験でき、これからの農業のヒントになるのものが得られる。


こうした農業者同士が、繁忙期にお互いを助け合うという
新しいカタチの出稼ぎを日本全体で考えれば、
産地だけでは思いもつかない発想が出てくるかもしれない。

http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=347088&nwIW=1&nwVt=knd
ブドウ栽培とのずれ活用

2015年11月13日金曜日

女性バス運転手



建設現場で大型トラックを運転する女性はちょいちょい見かける。
しかし、乗合バスの運転手さんとなると、女性はあまり見かけない。

山形県の山交バスは女性の職域拡大と乗務員確保のために、
女性のためのバス運転体験会を開いた。

初めての企画で参加者は5人だったが、握ったことのない大きなハンドル、
長い車体をどう操るか苦戦の連続だったとか。


長時間労働、3Kイメージもあって路線バス業界の人手不足はかなり深刻。
シニアの運転手採用で、かろうじて路線を維持している状況だ。

2001年から2012年までの間に、女性のバス運転手は620人から1194人へと
ほぼ倍増したが、全体から見ると女性比率は1.4%に過ぎない。

路線バスは決められた運行スケジュールに従って走るので、
残業しなければならないようなことがほとんどない。

時間が読めるぶん、勤務体系などの制度をうまく作れば、
女性にとっては家事や育児との両立もしやすいはずという指摘もある。

http://yamagata-np.jp/news/201511/07/kj_2015110700139.php
女性の職域拡大へ、バス運転体験会

2015年11月10日火曜日

首都圏のシニアを地元へ



過疎化、企業誘致、情報発信、特産品の都市圏での販売などなど、
地方が抱える問題はたくさんあり、地元の人たちの目線だけではなく
都会に住む人の意見やアイデアも欲しい。

高知県の高知大学では、首都圏のシニア層の研修に対応していく。

たとえば、東京の立教大学が設けた生涯学習システム立教セカンドステージ
大学の研修会を高知県安芸郡安田町の集落活動センターで開いた。

セカンドステージ大学で学ぶ50才以上の学生7人が集落活動センターへ来て、
高知県東部がかかえる課題や魅力について学んだ。


受け入れる高知大学では、学生と住民が協力して進める自然薯栽培の
取り組みや、少子化で地元の小中学校が廃校になった経緯などを説明した。

現場でしかわからないことを当事者から聞いて関心を深めてもらい、
都会のシニアの貴重な意見やアドバイスでもって課題解決へというのが
高知大学の狙いである。


学習意欲が旺盛で蓄えたノウハウを地域のために活かしたいという
シニアに頼んだ方が、著名なコンサルタントより効果が高いかも。

http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=346874&nwIW=1&nwVt=knd
地域の課題や魅力について学ぶ

2015年11月9日月曜日

頑張る図書館



佐賀県武雄市の図書館のように民間企業の活用によって利用者を増やす
手立てもあるが、自らの企画力によって活性化する取組も行われている。


鳥取県には県内の19市町村すべてに公立図書館がある。
図書館本来の本を借りる場所から「何でもわかり人とつながる場所」へ
というのが職員らの願いである。

そのために、県立図書館では、本を読む前に手遊びを始めたり、
ひとり黙々と読むのではなく、声に出して読むことで脳を活性化する
プログラムなどが組んである。

さらに県立図書館では、ビジネスマン向けの起業・経営・融資などの
相談会を開いている。


琴浦町図書館では読書週間中に、フルートと電子ピアノによる演奏会と
絵本の読み聞かせのコラボイベントを行う。


世の中のありとあらゆることに関する情報が詰まっている図書館だから
アイデア次第でいろんな使い方ができそうである。

http://blogs.yahoo.co.jp/zudonosan/32240353.html
鳥取県立図書館は地域主権のサンプルである。

2015年11月6日金曜日

巨大な遊び場



小さい頃はテレビゲームなどなかったので、遊びといえば室内ではなく、
近所の野原や田んぼなどだだっ広いところが多かった。

ところが、子どもたちの遊び場を観察していると、ほとんどが部屋の中で、
公園などで遊ぶことは極端に少ない。

自分がいる場所のほぼ半径2メートル以内でカチャカチャやっている。
そうなると、友だちとワイワイではなく一人でシコシコという遊びになる。


山口県下関市の長府幼稚園のバザーで、約100平米の遊戯室に、
足場を組むなどして竹取物語をテーマにした遊び場が誕生した。

かぐや姫の誕生から月へ帰るまでの物語が再現されていて、
かぐや姫気分になれ、巨大なスペースで思い思いの遊びが楽しめる。


この巨大な遊び場づくりは幼稚園の開園40周年にあたる1993年に始まり、
毎年テーマを決めて保護者が制作にたずさわってきた。

親と子のふれあいとともに、保護者同士の親睦も深まるというわけだ。
一緒に何かに取り組む、共通体験が心を結びつけるのは大人も子どもの
いっしょである。

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20151024-OYTNT50244.html
巨大遊び場保護者ら手作り

2015年11月5日木曜日

知恵で守る



日本は地震や台風など自然の猛威による災害を被ることが多い。
9月の北関東豪雨でも死者行方不明者が出て、被害は甚大であった。

水害の場合、河川の氾濫によって堤防の決壊が起こり浸水となる。
激増する水を防ぐために様々な方策が講じられるが自然の力は強大だ。


被害を被った栃木県壬生町も町の中央部を流れる黒川が増水した。
午前5時頃には東雲公園西側の右岸で堤防の破損、決壊の恐れが生じた。

そこで、地元の消防団が一計を案じた。
それは「木流し工法」と呼ばれる流水を緩和する方法だった。


破損する恐れのある堤防の河川側をビニールシートで覆って、
この上に、根元から伐採した木に土のうを付けて投げ込むというもの。

木流し工法によって堤防の決壊が回避できた。
もし決壊したら2600世帯が冠水してしまう恐れがあったという。


町の消防団では、1996年の県の防災訓練を機に毎年木流し工法をテストし、
98年の集中豪雨の際には黒川の羽生田地区右岸で実際に実施している。

まさに、備えあれば憂いなし。
人々の知恵によって地域は守られた。

http://www.cgr.mlit.go.jp/ctc/tech_dev/topics/suibou/wood_frame01.htm
木流し工法

2015年11月4日水曜日

どうなんだろう?



人の役に立つ、とか、地域のためになるという思いで、
いろんな取り組みが行われているのだが、効果ありかなしかの
モノサシで見た場合、クエスチョンマークがつくものもある。

静岡県裾野市の自動車学校で飲酒運転を体験する教室が開かれた。
実際に缶ビールや缶チューハイを飲んでから自動車学校内のコースを
運転してもらうというものである。


主催は裾野署で、安全のために助手席には自動車学校の教官が乗り込み、
ハンドルをもつのはアルコールを飲んだ一般のドライバーである。

参加者の車は速度を下げずにカーブを曲がったり、停止線を越えて
一時停止する車が相次いだとある。


しかし、この教室に参加したのはわずか6人である。
6人は身をもって飲酒運転の怖さを実感したかもしれないが、
このセミナーによって飲酒運転が激減するとは思えない。

https://www.toyota.co.jp/mobilitas/anzen/vol12_1.html
こちらは、お酒に酔った感覚を再現する通称「飲酒ゴーグル」

2015年11月2日月曜日

自然に、人にやさしい



富山県立山町にある名瀑称名の滝は350mという日本一の落差を誇る。
立山連峰の水を集め、弥陀ヶ原台地をV字状にえぐる様は圧巻である。

称名滝に行くには、称名平の駐車場から滝見台までの上り坂がきつく、
障がい者や高齢者には行きたくても行けない場所であった。

そこで町では称名平から滝の手前の飛竜橋までのおよそ800mを自動車で
送迎するサービスを開始した。

飛竜橋まで車で行くと、残りの歩きは300mほどで絶景を堪能できる。
導入した4台の車はすべて電気自動車で、環境にもやさしい。

ただ、このサービスは10月31日と11月1日の2日間だけの限定みたいで、
できれば常時もしくは予約制で受け付けるといった方向で
定着させてほしいものだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151031-00038419-kitanihon-l16
絶景称名滝へ楽々

2015年10月27日火曜日

クモの糸



芥川龍之介の小説に「蜘蛛の糸」という作品がある。
地獄に落ちたカンダタという罪人がかつて蜘蛛を助けたということで、
お釈迦様は地獄から逃れることのできる細い蜘蛛の糸を垂らしてくれる。

これ幸いとばかりカンダタは蜘蛛の糸にしがみついて必死で登る。
ふと下を見ると、たくさんの罪人たちが後から後から登ってくるではないか

自分一人でも切れそうなのに、あれだけ多くの者がぶら下がれば…
カンダタが登ってくる罪人を一喝した時に糸が切れるというお話しだ。


山形県鶴岡市の鶴岡工業高等専門学校はベンチャー企業スパイパーと
提携して今年度から「先進素材講座」を開講している。

スパイパーは合成クモの糸の研究開発で知られていて、
鶴岡高専と組むことで合成クモの糸の実用化が加速できる。

一方、高専側も即戦力となる研究者や技術者の育成へ向けての
実践的な教育ができるというメリットがある。

ふつうこうした産学連携の際、企業側は機密情報の漏えいを恐れて、
外部からの研究員には機密情報に触れさせないことが多いという。

先に記した芥川の蜘蛛の糸は、蜘蛛の糸という機密情報を
カンダタが独り占めしようとしたために招いた悲劇と捉えられる。

スパイパーはあえてオープンにすることで、極楽まで登ってくる
学生を歓迎しようというスタンスなのである。

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20151015-OYTNT50292.html
合成クモ糸 企業と連携…鶴岡高専

2015年10月26日月曜日

フジタの秋田



平野政吉は秋田の大富豪であり、藤田嗣治の絵のコレクションで有名である。

中でも縦365㌢、横2050㌢の大きさがある大壁画「秋田の行事」は、
平野と藤田が構想した美術館を壁画で飾るために描かれた大作である。

昭和初期の秋田の人々の暮らし、年中行事や祭りなどが大迫力で描かれていて、
当時は世界一の大きさと言われた。


その「秋田の行事」をジャズ演奏とダンスで表現するコンサートが、
先日秋田市の日吉八幡神社境内で行われた。

「まぼろしに舞う」と題されたコンサートでは、プロのジャズダンサーが、
藤田の想いをダンスによって表現していった。


季節は秋、まさに芸術の秋でいろんなことろでアートの花が咲いている。

芸術とか文化はお金になりにくいと地域おこしなどでは敬遠されがちだが、
芸術のもつ素晴らしさをいかに伝えていくかという方法論は、
もっと真剣に議論されていいのかもしれない。

http://ameblo.jp/yoshitakasuzuki/entry-12084993808.html
まぼろしに舞う

2015年10月23日金曜日

NINJA



昭和40年代に、どういうわけか中学校にNINJAがやって来た。
小柄ですばしっこくという風貌ではなかったが、ややお腹の出たNINJAは
合気道みたいに気合で生徒をなぎ倒したり、記憶力の凄さを披露した。

当時はチャンバラ映画や忍者もののテレビドラマも人気で、
学校へふらりとやって来た中年のNINJAは子どもたちのヒーローになった。


そのNINJAは外国人にすこぶる人気が高い。

真田十勇士のメンバーとされる猿飛佐助ゆかりの長野県上田市では、
市長が忍者の衣装に身を包んで「日本忍者協議会」の記者発表会に出現。
応援団の歌舞伎俳優市川海老蔵さんもあいさつにかけつけた。

協議会では2020年の東京オリンピックを見据え、
伊賀もの、甲賀もの、戸隠流忍者などオールジャパンで忍者を発信し、
外国人観光客の取り込みを図っていこうと画策中である。

どんな忍法で外国人を取り込むのかお手並み拝見というところか。

http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20151009-OYTNT50440.html
「NINJA」で外国人誘客

2015年10月22日木曜日

それもまたご愛嬌



世の中に自分一人しか生きていないとすると、マナーも道徳もなく
勝手し放題でも咎める人はいない。

家族、集落、村、国と所属する組織が大きくなると、
守らざるをえないものがどんどん増えてくる。


映画館やコンサートホールなどへ赤ちゃん連れで行ってはいけない
という法律はないのだが、泣き出した時の周囲の目線を考えれば
自粛してしまう。

そこで立川市のママたちは、赤ちゃん連れ映画会を企画した。
上映会は平成14年4月2日以降に生まれた子どもと保護者が対象で、
赤ちゃんが途中で泣き出してもお互いさま、それもまたご愛嬌と寛容。

会場には、授乳スペースやベビーカー置き場なども用意される。

さらに、映画を見て終わりではなく、鑑賞後の交流会が予定されていて、
赤ちゃんをもつお母さんたちのつながりをつくっていくとか。

http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20151007-OYTNT50334.html
泣いても「お互いさま」 赤ちゃん連れ映画会

2015年10月21日水曜日

看板犬



お店の看板娘、というのはよく耳にするが、看板犬というのは面白い。
秋田県が秋田犬を県の看板犬として世界に発信しようとしている。

たしかに秋田犬は精悍で、風格があり、忠犬ハチのように
主人に忠実なのが万人受けする。


秋田ケーブルテレビは今月、社員として2頭の秋田犬を採用した。
オスの「し~な だいすけ」とメスの「し~な さくら」である。

2頭は社員であるから週5日出社して同局のイベントやユーチューブの
動画番組に出演する。


このように秋田犬を看板犬として活用する動きは今に始まったことではなく、
田沢湖畔のレストランではゴン、ハチ、ナナの3頭がお客様をお迎えしている。

また大館市の「アートNPOゼロダテ」では2014年から、
秋田犬ののが広報室長としてまちの顔になっている。


人犬一体となった地域おこしが、ワンだふるな結果となりますように!

http://akita.keizai.biz/headline/2327/
秋田のケーブル局に「秋田犬」入社

2015年10月20日火曜日

砂防遺産



産業遺産とか記録遺産とか、後世に遺したいものが脚光を浴びている。

要は遺構や記録の中から何を学び、どう活かしていくかであるが、
世の中にはいろいろな遺産があることに気づかされる。


「砂防遺産」という言葉を目にした。
長野県松本市の鉢伏山には石積みの水路や堰堤など西洋の技術を取り入れた
土砂災害を防ぐための治山事業の遺構などが数多く残っている。

そうした地域の歴史を見直し、先人の志と技術を知ってほしいということで、
地元有志でつくる「牛伏鉢伏友の会」を中心に活動が続けられている。

明治政府は1885(明治18)年、鉢伏山全体を改造する大事業に着手し、
全長8,3キロの石積み水路や170基以上の堰堤を築き、92万本の木を植えた。

かつては草木が生えない荒涼とした傾斜地で山崩れなども起こったそうだが、
その事業のおかげで、今日まで土砂災害などは起こっていないとか。

製鉄とか炭坑とかに比べると治山治水事業は地味ではあるが、
自然災害から人命や土地財産を守ってきたという役割は大きい。

http://mainichi.jp/area/nagano/news/20151007ddlk20040014000c.html
松本 牛伏鉢伏友の会 「砂防遺産」楽しもう

2015年10月19日月曜日

風景を身にまとう



先日、熊本県阿蘇の「草泊まり」について紹介したが、もう一つ阿蘇ネタを。

阿蘇山を中心に外輪山が取り巻き、草千里などの広大な草原があり、
阿蘇は九州屈指の景勝地である。


この雄大な景色を身にまとうというコンセプトはなかなかステキである。

では何を行うのかというと阿蘇の風景をあしらった服に身を包んで、
田んぼに設けたランウエーを歩くというファッションショーだ。

阿蘇の草花をあしらったドレスだったり、野焼きや牛の放牧風景などを
プリントしたTシャツを披露したり、開放感たっぷりの企画。


企画したのは全国の女性農業者でつくるNPO法人「田舎のヒロインズ」。

見慣れた風景を身にまとって、地域の美しさを再認識できたといった
コメントもあったが、ファッションは風景の一部であり、
風景もファッションの一部になるという発見がおもしろい。

https://kumanichi.com/news/local/main/20151011001.xhtml
「阿蘇」を着る…田んぼでファッションショー

2015年10月16日金曜日

いす-G1グランプリ



ふだん仕事でお世話になっている事務用の椅子をレーシングカーにして、
1周115メートルのコースを周回する。

1チーム3人の選手が交代しながら1時間走り、
周回数を競うのが島根県松江市で開催される「いす-G1グランプリ」だ。

エンジンは人力だから、時間とともにレーサーの顔から汗が噴き出す。
なかには、バランスを崩してコースアウトするチームも。


このいす-G1グランプリは、もともと京都府の京田辺市が2010年に
地域の商店活性化のために始め、これまで20ヶ所で開催されている。

ユニークな競技で、企業や団体の親睦や交流目的に始めるのもいい。


ちなみに優勝したチームは岡山県の倉敷市からエントリーし、
記録は93周であった。

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=555320004
 ガラガラ音立て激走

2015年10月14日水曜日

草枕で草泊まり



布団に寝るのもいいが、アウトドアでは満天の星を眺めなら寝るのもいい。
シュラーフか毛布にくるまって星と語る時間は最高である。


阿蘇市の内牧小の子どもたち46人が、阿蘇の外輪山の草原で宿泊した。
それも、カヤでつくった昔ながらの簡易テント「草泊まり」で寝た。

草泊まりは冬支度のために草を刈る際に宿泊する簡易テントで、
昔の人は連泊して草を刈ったそうだ。

カヤでざっとつくってあるので、中はそんなに暖かくない。
平地よりも寒い阿蘇の山中なので、寒さで眠れなかった子もいたとか。


言葉や写真だけではわからない世界がある。
体験することで、諸々が体感でき、それが知恵となり力となる。

http://www.aso-sougen.com/teaching/03/05/03.html
阿蘇の草原ハンドブック

2015年10月13日火曜日

新入社員の新ミソ



ごはんにお漬物にお味噌汁というのが、日本の朝食の定番であるが、
今もって定番なのか、わからない。

お味噌汁という伝統の和風スープは、具材もさることながら、
どんな味噌を使うかによって地域や個々の家庭の味が生み出される。

お味噌メーカー大手のマルコメでは、「ルーキーズプロジェクト」を
始動させた。

来春採用の新入社員に新商品の開発から販売までを担わせるのが、
同プロジェクトで、狙いは新しい発想の収集と、
新入社員だって重要なタスクを遂行できるという企業風土のPPである。

入社後に新商品のアイデア出しと検討、試食品づくり、試食会、
商談会を経て市場への投入となる。

新ミソが、アジにうるさい主婦層の心をとらえることができるか?

http://www.marukome.co.jp/
マルコメ

2015年10月9日金曜日

折りたたみ式白杖



健常者が目隠しをして白杖一本で街を歩くとなると、かなり怖い。
視覚に障害がある方にとって白杖は、まさに目の代わりである。

便利な白杖だが、誤って落として踏まれてしまったり、
失くしてしまったりということも多々あるみたいだ。


そこで、予備用としてコンパクトな杖ができないものかと、
千葉県匝瑳市の鍼灸師の方が画期的な折りたたみ式のものを考えた。

ポリエチレン製で、ふだんはポケットティッシュほどの大きさだ。
使う時はストローで息を吹き込んでふくらませると、
直径5センチ、長さ140センチの風船状の杖に変身する。

重さもわずか28グラムで、持ち運びに便利だ。
風船状なので弾力があって折れにくいというのもメリットだ。

価格も2本で1000円と安く、購入者からは持ち運びに便利、
旅行に持って行きたいといった声が寄せられ人気も上々である。

使う人の目線で開発しないと、コンセプトは見えてこない。

http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20150928-OYTNT50417.html
折りたたみ式の白杖

2015年10月8日木曜日

キモかわいいこけし



こけし人形は日本全国にあるが、売り上げの推移はどんなものだろう。
ゆるキャラはじめいろんなお土産グッズが出てきている中で、
昔からのお土産として手堅い人気があるのだろうか?

宮城県の仙台空港の売店でもこけし人形が売られているが、
そこに「こけし飛行機」という新しいアイテムが登場しそうだ。

こけし飛行機…木製の飛行機と思いがちだが、
機首のところにはこけし人形の顔があり、なんとなく不気味である。
まあ、こけし人形を飛行機の形にしたというのがわかりやすい。


最先端技術の粋を集めた飛行機が、昔ながらの伝統芸である
こけしになっているというアナクロ感が奇抜である。

ネットで話題になり、宮城県知事が作って売ったらどうかと声をかけた。
遠苅田など宮城県内のこけしの産地では、それぞれの流儀にのっとり
作ってみようということになり、そろそろテイクオフしそうだ。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1509/09/news127.html
こけし飛行機

2015年10月7日水曜日

おいしい病院食



病院食と聞くと、塩分やカロリー計算はされているが美味しくない
というのが一般的なイメージである。

症状によって、どうしても食事制限がかけられている患者さんもいて、
味覚の方までは手がまわらないというところなのだろうか。


そこで、山形県の県立米沢栄養大学と県立病院が共同で考案した
オリジナルの病院食がこのたび入院患者へ初めて提供された。

栄養大学の学生は今年3月からメニュー作りに取り組み、
何度も試作を行いながら今回の提供となった。

当日は県産豚とパプリカやナスなどの野菜を油を使わずに調理した
「県産豚の温しゃぶ」など5品で、見た目や味つけで好意的な意見が出た。


栄養価はもちろん見た目や味にこだわると、
材料のコストや調理時間などに関してルーズになることが多い。

満足度というモノサシは、どんな世界にあってもむずかしい。

https://www.kango-roo.com/sn/a/view/461
日本一美味しい病院ごはん

2015年10月5日月曜日

モトコー3番街



神戸、しかも元町ときけば、オッシャレーというイメージがある。

ところが、オシャレな店が競うように60店ほど並んでいたのは昔の話で、
店主の高齢化などで空き店舗が目立ってきた。

なんとかしないとと、空き店舗対策として3ヶ月限定で家賃を補助する
「チャレンジショップ」を募った。

すると、予想を大きく上回る14件の応募があり、
審査を経て5店舗が9月からオープンした。

チャレンジショップの内容は、9~11月までの3ヶ月間は家賃の半分を補助し、
期間終了後に本契約すれば、さらに3ヶ月の家賃が半額になる。
お店の改装についても最大20万円までをモトコー3番街が補助する。


神戸の元町ですら、こうした優遇制度を設けて活性化に努力している。
地方のシャッター通りと呼ばれる商店街もなんとか知恵を絞って欲しい。

http://motoko-3.com/
モトコー3番街

2015年10月2日金曜日

31.1メートルをひとっ飛び



なんの記録かと思ったら、なんとバッタが一回で飛んだ距離だった。

バッタそのものを見かけなくなったが、京都の城陽市では
子どもたちがバッタを捕まえて「バッタのオリンピック」を開催した。


イベントを企画したのは城陽市出身の河川レンジャー田中さんで、
木津川河川敷に生息するバッタの多様性を知ってもらおうと毎年開催。

京都府の絶滅危惧種に指定されているバッタをさがすことから始まり、
捕まえたバッタをスタート台に置くと、バッタはビュンとひとっ飛び。

最高記録はカワラバッタの31.1メートルという記録である。
なお、滞空時間を競う種目ではトノサマバッタのメスが24.5秒舞った。


自然の中を走りまわり、ふだんは気にもとめない昆虫たちの生態にふれ、
楽しいひとときを過ごす。

こうした遊びを通して環境のことを少しでも考えてくれれば、それでいい。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150924000050
バッタ五輪

2015年10月1日木曜日

昔ながらの地芝居


テレビや映画がない頃の娯楽といえば芝居だったり落語だったり、
いわゆるライブを楽しむというものであった。

秋祭りなどになると、○○一座みたいな芸人さんたちが神社の境内に
即席の舞台を作って国定忠治や清水の次郎長などを演じ喝采を浴びた。


そうした昔ながらの地芝居を楽しもうと、
島根県津和野町では3年に1度地元男性が演じる時代劇が上演されている。

過疎化の波は避けられないが、34才~70才まで9人のメンバーが稽古を重ね
戦前から受け継がれてきた「森の石松」を演じる。


劇の途中でマイクが壊れて音声が出なくなったり、幕が早く降りたり
ハプニングも続出するが、そこが地芝居のいいところ。

観客も終始にこやかに芝居に見入り秋の一夜を満喫した。


大衆の中で演じ、大衆と心をひとつにする。
そうした昔からあった地域の一体感や絆こそ、今見直されなければならない。

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=555130248
3年に一度のお楽しみ

2015年9月30日水曜日

グンマで勝手なまねはさせねーぞ!



地域からの情報発信はよほどユニークかインパクトが強いものでないと、
いろいろな情報の中に埋もれてしまう。

そこで、コンテンツの内容もさることながら、伝え方のノウハウも大事だ。


群馬県にも名物や特産品がたくさんある。
その良さを伝えるために、サッカーJ2ザスパクサツ群馬の選手が登場し、
人気漫画「お前はまだグンマを知らない」とコラボしてPRに努めている。


「お前はまだグンマを知らない」は群馬の独特な文化を自虐的に取り上げた
人気漫画だが、作者で高崎市在住の井田ヒロト氏に依頼して、
オリジナルポスターやポストカードを作成した。

ポスターのキャッチコピーは「お前はまだザスパを知らない」で、
ユニフォーム姿の漫画に登場するキャラやザスパイレブンが
「グンマで勝手なまねはさせねーぞ!」と気勢を上げている。


群馬県は、先般紹介した篠原涼子を使ったポスターはじめ
観光や物産PRに知恵を絞っている。

http://thespa932.com/korabo-2015-09.htm
ポスター

2015年9月28日月曜日

引き止め、引き戻し策



地方の悩みのひとつに、人材の流出がある。
地元で生まれ地元の高校まで出たのに、大学や就職は大都市となると
なんのために苦労して育てたの?と愚痴の一つもこぼしたくなる。

都会の大学を出た若者の受け皿がないからだと言われればそれまでだが、
なんとか引き止め、引き戻しに力を入れている自治体もある。


群馬県に戻って就職することをグンマのGをとって「Gターン」と呼ぶ。
このGターン事業を推進するにあたって、群馬県では首都圏や近畿圏の
100位上の大学と提携して、群馬県内の企業情報を提供している。

さらに、大学へ出向いて県の担当者が就職支援セミナーを開いたり、
県内企業への就職に関心をもつ学生との交流会を開いていく。

群馬県では昨年3月に県内の高校を卒業した生徒が約9000人。
その半分以上にあたる約4700人が群馬を離れて県外へ出て行った。

Gターン、群馬へのふるさと回帰はなるか?

https://www.facebook.com/jobcafegunma.jp
Gターンカフェ

2015年9月24日木曜日

うどん県バッジ



四国の香川県は、観光用に「うどん県」というキャッチフレーズを掲げ、
さまざまなメディアを通してPRに一生懸命である。

名物のうどんを県名に持って来たところがユニークだが、
外向けのPRだけではなく県民向けにも、うどんをうまく使っている。


赤い羽根募金というと、その県の共同募金会が運営しているが、
香川県の共同募金会では一定額以上の募金をすると、
募金会が作ったオリジナルの赤い羽根うどん県バッジがもらえる。

バッジは21ミリ☓26ミリのソフトエナメル7色の銅メッキで、
デザインも海老天うどんとなっていて、なかなかレア物感があっていい。


もちろん赤い羽根ももらえるが、バッジ欲しさに募金しようという
人も多いのかもしれない。

ひとつのキャラクターなりシンボルマークを点でとどめておくのではなく、
面展開や立体的な展開にもちこめれば、イメージはより強くなっていく。

http://mainichi.jp/graph/2015/09/19/20150919ddlk37040589000c/001.html
海老天うどんバッジ

2015年9月23日水曜日

ガチャガチャ



先般、鹿児島市の繁華街を歩いていて気づいた。
人通りの多いアーケードの一角に「ガチャガチャ」を並べたショップができた。

それまでは携帯電話のショップでそこそこ繁盛していたように思ったが、
いつの間にかガチャガチャに取ってかわっていた。

ガチャガチャはフィギュアの入ったカプセルで、小さい子向けのオモチャ
という認識だったが、若者も大人も吸い込まれていく。


高知県のフィギュア造形集団海洋堂は、このたび高知フィギュアみやげを
先行販売したところ1週間で完売したという。

高知フィギュアみやげとは、”カツオのたたき”とか”坂本龍馬像”
”ニタリくじら””はちきんガールズのよさこい鳴子踊り”など。

しかし、ガチャガチャの商品を見ていると、
よくもこんなに!というくらいオモシロアイテム満載で実に楽しい。

http://matome.naver.jp/odai/2139464150438861701?&page=1
カプセルトイ

2015年9月22日火曜日

煮て、焚いて、秋。



いも煮会がないと、秋とはいえないというくらい
いも煮会は北国の人にとって秋の風物詩として暮らしの中にとけこんでいる。

しかし、秋に芋を食すのは北国だけではなく南でもいろんな楽しみ方がある。
島根県津和野町の芋煮は、昆布だしで里芋や小鯛などを煮込む。

山形県中山町の芋棒煮は棒ダラを使う。
そして、愛媛県大洲市の芋煮は鶏がらだしで里芋、シイタケ、コンニャク
などを入れ込んでグツグツ煮込んでいく。


この3つの町の芋煮の食べくらべができるイベントが26日に大洲市で開かれる。

「日本三大いもたきサミット」と銘打ったイベントで、
先着1500人には3種のいもたきが無料でふるまわれるという。


青い秋空の下で、郷土食豊かな芋煮に舌鼓を打つのも趣があっていい。

http://www.city.ozu.ehime.jp/soshiki/shoukou/17510.html
日本三大いもたきサミットinおおず

2015年9月19日土曜日

駅弁の立ち売り



ひと昔前は、新幹線もなく汽車でゆっくり、のんびりの旅だった。
お腹が空くと駅弁とお茶を買って車窓の景色を眺めながら食べたものだ。

駅の弁当売りの方も汽車の窓際までやって来て、手渡しで弁当を受け取った
ように記憶している。

「ベントウ、ベント、ベントウ~」独特の呼び声がなつかしい。


その弁当の立ち売りを続けているのが鹿児島県湧水町の玉利さん。
JR吉松駅のホームに立って、650円の幕の内弁当を売っている。

JR吉松駅はかつて鉄道のまちとして栄え、今も駅周辺には鉄道に関する
展示物や銘菓などがある。

とりわけ、美脚の蒸気機関車C5552が保存されており鉄道マニアの関心が高い。


蒸気機関車のように駅弁の立ち売りが思い出の中だけで語られるのは
さびしい。玉利さん、がんばって!

http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=69789
昔ながらの駅弁立ち売り

2015年9月18日金曜日

企業・団体対抗の運動会



運動会シーズンで、毎週のようにどこかで万国旗がはためいている。

学校関連の運動会は校内行事の一環だから参加せざるを得ないが、
企業の運動会となると参加者が少なく取りやめたところも数多い。

自分の会社だけでやるから盛り上がらないのではという部分もある。


そこで、福井県おおい町では企業・団体対抗のスポーツイベントとして、
「若狭路ハッピースマイル運動会」を開催した。

すると、町内県内からだけではなく嶺南や関西の企業や団体などから
チームで参加し、おおい町総合運動公園は約400人の参加者で盛り上がった。

競技も大縄飛びや玉入れなどから名刺交換ゲームなど、
競技後にもビジネスに活かせるものをもりこんだ。


もともと、この地域には立派なスポーツ施設がたくさんあって、
これを有効活用しようという地域を活性化させる狙いがあった。

運動会や文化祭などはターゲットを企業や団体に絞って、
地域のあまり活用されていない施設を利用すれば、
ビジネスイベントとして成長する可能性も秘めている。

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/event_calture/79509.html
大人の運動会

2015年9月17日木曜日

さらに上をめざす施策



静岡県の観光統計の数字を見て驚いた。
2014年度の宿泊客とイベント参加者などを合わせた観光交流客は約1億5千万人。

過去最高の記録だということだが、なかなかすごい数字である。
ちなみに鹿児島県は、2013年度で約2千万人ほどだ。

いくら静岡県が東京や名古屋・京阪神に挟まれ立地の良さはあるとしても
これほど差があるとは驚きである。

静岡県内を6つの地域に分け、伊豆地域だけでも4200万人ほどの観光交流客がある。
温泉数などは圧倒的に鹿児島県が多いのに雲泥の差である。

立地の良さだけではなく、当然県としても観光への様々な取り組みを行っていて、
今年度は外国人客の利便性を高めるために無料ワイファイの接続スポットを
3300ヶ所に拡大し情報提供をしていくという。

https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-210/wi-fi.html
Fujisan Free Wi-Fi プロジェクトの推進

2015年9月16日水曜日

お城ライフを満喫



北九州の中心地である小倉には天守閣をいだく小倉城がたたずんでいる。
すぐ近くには推理作家松本清張氏を顕彰する松本清張記念館がある。

推理小説ファンならずとも、この館に足を運ぶと松本氏の作家としての
旺盛な好奇心、膨大な資料、とどまるところを知らない創造力に圧倒される。


では、その後に関ヶ原の戦いで功労のあった細川忠興によって築城された
小倉城へ足を運ぶかというと、統計的にみてもお城見学者は少ないらしい。

そこで、北九州市は市の魅力向上事業k本計画検討会を開いて、
各委員から意見を聞いた。

その意見の中に「全国で唯一、宿泊できる城を目指しては」という案があった。
これを読んだ時、直感的にオッ、オモシロイ!と思った。


映画ナイトミュージアムからのアイデアなのか奥出雲多根自然博物館は
全国で唯一宿泊できる博物館である。

ところが、お城となるとまだ宿泊できるところはない。
だいたいお城は一帯を見渡せる眺望のいい場所にあるので、
朝から晩まで街の様子を眺めながらお城ライフを満喫するのも楽しそう。

市長さんあたりが真っ先に一人で泊まって、わがまちの未来を
とっくりと考えてみるのもいいのではないだろうか。

http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20150901ddlk40010496000c.html
小倉城:宿泊できる城に

2015年9月15日火曜日

プレゼントから販売へ



レゴブロックは相変わらず人気で、世界中の人たちに愛されている。
一つのピースを組み合わせて新たなものを創造していく喜びや楽しみさが
子どもたちはじめ多くの愛好家のイマジネーションをくすぐるのだろう。

日本にも積み木という知育玩具が昔からあった。
木という素材の持つぬくもりややさしさが、子どもたちに大きな夢を与える。


宮崎県の南に位置する日南市は飫肥杉の産地として有名だが、
この飫肥杉を使った積み木である「日南キューブ」が好評である。

日南キューブは一辺が35mmの立方体が64個入ったセットで、
いろんな組合せを楽しむことができる。


もともとは地域の特産品を教材として活用してもらおうと市の教育長が考案し、
新入生約460人にプレゼントした。

その報道を知った人から一般への販売はないのかという問い合わせがきて、
今回市内3箇所のショップで販売することとなった。


最初から販売目的で作ると、なかなか売れなくて在庫の山というのがよくあるが、
まずは使う舞台を整えてあげると、自然に販売へと流れていくこともある。

http://obidara.exblog.jp/23723980
日南キューブ

2015年9月12日土曜日

めざすは宇宙



宇宙開発に費やす予算は、日本では約3000億円くらいなのに対して、
アメリカは約4兆円近くかけている。

日本の場合の宇宙開発はあくまでも平和利用ということで行われているが、
アメリカでは軍事目的の開発もある。


宇宙開発から得られた技術は自動車、飛行機などの交通機関はじめ
建築、電気、日用品の分野まで幅広い。

キリンが出している「氷結」という缶飲料のアルミ缶の表面は、
三角形の骨格構造を立体的に組み合わせたダイヤカットという技術で、
宇宙工学の構造設計技術から生まれたものである。


こうしたスピンオフ(技術移転)に、企業としてはうま味があり、
宇宙開発へ参入するところも多い。

福井県では県や銀行、大学などが連携してつくった
「ふくいオープンイノベーション推進機構」が中心となって
宇宙産業への参入をめざす地元の企業を支援する研究会を設立する。


宇宙開発と聞けば、ああロケットで宇宙旅行ができるんだという
認識がほとんどだが、そこに行き着くまでにいろいろな原石が埋もれていて
それをいち早く磨き上げて地場産業に結びつければ地域の未来も輝く。

http://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20150903-OYTNT50073.html
目指せ 宇宙産業参入

2015年9月11日金曜日

慎太郎のコトバ



土佐といえば、一番人気は坂本龍馬であろう。
その龍馬と同じ土佐藩士の中岡慎太郎は京都近江屋で
龍馬といっしょのところを刺客に襲われ暗殺される。

龍馬はほぼ即死状態だったらしいが、中岡は事件から2日後に果てた。
中岡も薩長同盟の立役者で、龍馬に勝るとも劣らない俊才であった。


高知県安芸郡北川村にある中岡慎太郎館では、彼の偉業をたたえるとともに
人間性をよく知ることができる慎太郎名言集を刊行した。

慎太郎の洞察力やヒューマニズムにあふれた考え方などが、
彼が書いた論文や手紙などの文章から伝わってくる。

名言を集めたリーフレットは無料で配布され、来年以降もシリーズとして
発行されていくという。

学校の教材や企業の人材教育や研修にも使って欲しいと館では呼びかけている。


龍馬に関する本はかなりの数があるが、盟友中岡慎太郎の影は薄く、
今回の企画でもっと注目されることを願う。

http://www.nakaokashintarokan.net/
中岡慎太郎館

2015年9月9日水曜日

お嬢様が戦国武将に



幕末の大老・井伊直弼をグーグルで検索すると436000件ヒットする。
しかし、井伊直虎では557000件と100000件ほど多い。

井伊直虎って歴史の教科書に出ていたっけ?その人いったいだれ?
というのが一般的な認識だった。

先般、NHKが2017年度の大河ドラマに井伊直虎を主人公にした
「おんな城主 直虎」を放送すると発表した途端、
一気にブレークした。

井伊直虎は戦国時代を生きた遠江井伊谷の領主で女地頭とも言われた。
武田、今川、織田など群雄割拠する戦国の世にあって、
井伊家の存続と領民の生命を守るために徳政令を出したり善政を施した。

その直虎が大河ドラマのヒロインとしてよみがえるわけだから、
地元の井伊谷(静岡県浜松市北区引佐町周辺)は歓迎ムードにつつまれている。


NHKの大河ドラマは1年間を通しての放映であり観光への効果は大きい。
どこの自治体もドラマの主人公になるようなヒーロー・ヒロインさがしに
必死であり、ことあるごとにNHKへプッシュしている。

それでもって、実際放映決定となると慌てふためくケースが多いようだ。
放映がゴールではなく、その後のフォローまで考えておく必要がある。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130809/dms1308090730003-n1.htm
お家滅亡の危機を救った女武将・井伊直虎

2015年9月8日火曜日

鉄の肺



なんだかすごい名前である。長さ190センチ、直径80センチの円筒状の
機密タンクに付けられた名前である。

アメリカのエマーソン社が開発した人工呼吸器「鉄の肺」は、
1920年以降世界に普及していった。


使い方は鉄の肺の中に首から下を入れて、
機密タンク内で変化する気圧に合わせて呼吸を行うというものだ。

肺気腫や結核後遺症の慢性呼吸器患者の症状悪化時に使用され、
静岡市の市立病院に導入された鉄の肺は80年代まで稼働した。

機器自体があまりに大きいことや陽圧式人工呼吸の普及に伴い、
鉄の肺は無用の長物となってしまった。


鉄の肺は機器に体をおおわれたまま食事や会話ができ、
アメリカの作家マーサ・メイソンは鉄の肺の中で61年間生きたという。

http://www.anesth.hama-med.ac.jp/Anedepartment/m-memorial-tetsunohai.asp
鉄の肺

2015年9月7日月曜日

下を見よ


ポスターや看板など広告物の多くは人の目線に入りやすい位置にある。

ところが、病院なんかへ行くと、診療科や病室の案内は
床に色テープが貼ってあって、赤を進めば内科といった表示だ。

ポスター等の広告物が床にあってもいいが、食べ物とかだと
お客様の足に踏まれることになってイマイチもどかしいところがある。


新幹線効果でにぎわっている北陸一帯だが、、
初めて来た人が迷わないように観光地への方角や距離を記した案内表示を
路面に施して整備を図るという。

金沢市内は歩いてまわる観光客が多いことから
歩道の上に案内を表示することで、歩く観光を推進していく。


スマホの地図案内も便利だが、地面を見ればわかるというのも
旅行者にはありがたいアイデアである。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/HT20150828401.htm
路面に道案内

2015年9月4日金曜日

源氏を世界へ



京都府西京区に「朗読アンサンブル 京・Genji」という
主婦で構成されているサークルがある。

朗読アンサンブルのメンバーは平安朝の衣装を身にまとって
源氏物語を題材にした朗読劇を演じている。


しかも、公演は国内にとどまらずイギリスやフランスなど国外でも行う。
これまでに国内外約70ヶ所で上演してきたという。

演目は光源氏の生い立ちから晩年までに彼を取り巻く人たちの
愛や苦悩などを描いた「うたかたの花の夢」。


朗読劇を外国で行うとなると、それぞれの国の言葉に台本を書き換え、
発声なども入念に稽古しないといけないだろう。

日本の文化を海外に伝えたい、そんな思いで稽古を重ねるメンバーだが、
やはり、思い立ったら行動に移すことが大事。

熱意と誠意は言葉や習慣は異なっても伝わるにちがいない。

https://www.youtube.com/watch?v=xo_gpbX8dms
むらさきしきぶといふものありけり

2015年9月3日木曜日

瓦ソーメン流し



秋雨前線が居座ってうっとおしい毎日であるが、季節は夏から秋へ向かっている。
夏の思い出といえばいろいろあるだろうが、ソーメン流しというのも定番である。

ソーメン流しは青竹を半分に切って節を落としてつないだものが一般的だが、
兵庫県南あわじ市で催された「淡路島瓦まつり」には瓦をつないだ台が登場した。


淡路島の瓦は400年の歴史があり、伝統の技は脈々と受け継がれている。
なかでも風格と気品ただよういぶし瓦は人気である。

瓦の産地であることを地域の子どもたちに、もっと知ってもらおうと、
先述の瓦をつないでつくったソーメン流しはじめ工作体験などが行われた。

地元の幼稚園の園児が創作ダンス「瓦ダンス」を踊ってイベントを盛り上げた。


こうした地場産業を核として地域住民もしくは周辺住民が一堂に会し、
イベントに参加し、楽しみ、ついでに歴史や文化を学ぶのはいいことだ。

知恵を絞れば、これまでとは異なる輝く何かが見つかる。

http://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/201508/0008352077.shtml
瓦で流しそうめん 淡路島

2015年9月2日水曜日

縁起物



苦しい時、辛い時に神仏にすがるというのはよくある。
すがったから苦しみから解放されるとは限らないが気休め程度にはなる。

神社へ行けば、子どもの成長、合格、就職、結婚、長寿、商売繁盛など
いろんなお願いごとにこたえてくれる縁起物が並んでいる。


兵庫県神戸市須磨の網敷天満宮は、学問の神様菅原道真公をまつってある。
神社に新しく加わった縁起物は「合格結びお弁当包み」と
「人生波に乗れる手ぬぐい」のふたつ。

合格結び…は梅の花をデザインした50センチ四方の弁当包みである。
角に「合」と「格」の文字が記され、角と角を結ぶことで
「合格」という文字が完成する仕掛け。

一方、人生波に乗れる手ぬぐいは、ビジネスでもプライベートでも
波に乗れるようにと祈願するものでサーフボードに乗る天神様を描いたもの。

人生どんな時もあきらめず、前向きにといった思いがこめられていて、
この2つがあれば学業も仕事も道が開けることまちがいなしというわけだ。

もっともっと遊び心のある縁起物があってもいい。

http://www.tsunashikitenmangu.or.jp/
網敷天満宮

2015年9月1日火曜日

外国人だけの消防団



「草津よいとこ 一度はおいで」で知られている草津温泉は群馬県で、
滋賀県にも草津市があり、よく混同してしまう。

滋賀の草津にも温泉があることはあるが、群馬ほど有名ではない。


この草津市に今日、留学生を中心に外国人だけで構成する消防団ができる。

なんでまた外国人だけでかというと、草津市には立命館大学びわこ・くさつ
キャンパスがあり、ここの留学生を含めて約2000人の外国人が暮らしている。

火災や震災など、もし何かあった場合に、言葉の問題などをふくめて
2000人ほどの外国人を危険から守ってくのは大変である。


そこで、草津市が災害時の避難誘導や防災啓発を目的として
在住の外国人に呼びかけ、中国人・韓国人・ベトナム人など9人が入団する。

居住している外国人にとっても、もしもの時に言葉がわかり、
スムーズに避難誘導してくれる人がいれば安心であろう。

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150828000041
外国人だけの消防団誕生

2015年8月31日月曜日

信玄・金山・町おこし



ゴールドラッシュは外国ばかりではなく、日本でも金には敏感に反応する。
徳川家の埋蔵金などは、テレビ番組などに取り上げられたりする。


甲斐の国は山梨県、神奈川県との境に近い上野原市秋山地区の「金山金山遺跡」は
甲斐の国を支配した戦国武将武田信玄の隠し金山と呼ばれている。

伝説によると、応永年間に九州八女の豪族星野正実が金鉱を発見し採鉱、
そのことを信玄が知り軍資金獲得のために支配下に置いたという。

以後、武田家、後に徳川家などが採鉱を行ったものの大きな成果は出ていない。


しかし、発見者である星野正実の子孫が2012年に金山神社近くに資料館を建てた。
資料館の近くには砂金採りの体験場などもでき観光地として整ってきた。

首都圏にも1時間ほどという好立地をアピールし、
金山を町おこしの起爆剤として活用していこうというプランが進行中だ。

信玄と金の力でゴールドラッシュとなるのか、今後を見守りたい。

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/news/20150820-OYTNT50131.html?from=tw
信玄の隠し金山で町おこし

2015年8月28日金曜日

文を魅(見)せる



文章というのは小説にしろ詩にしろ俳句にしろ、読んで感動をいただく。
そうした文章が流れ落ちる五色の滝の中に浮かぶとしたら…

こうなれば、読む感動に、視覚的な見る感動が加わってくる。


こうした文章の魅せ方にこだわったのが、福井県坂井市丸岡町。
丸岡町と聞いてピンときた人もいるであろう。

そう、丸岡町は「一筆啓上 日本一短い手紙」コンテストで有名である。
コンテストは20回を越え、毎度毎度多くの手紙が寄せられる。


そこで、公益財団法人丸岡文化財団が運営する
「一筆啓上 日本一短い手紙の館」では、過去20年以上にわたる作品の中から
入賞作品が滝のように流れ落ちる「FUMI NO TAKI」の展示を始めた。

HPには「圧倒される映像があなたの心に沁みわたります」とあるが、
実際にどんな感じなのか、一度見てみたい。

http://www.tegami-museum.jp/exhibition
一筆啓上 日本一短い手紙の館

2015年8月27日木曜日

コシ、ササの後継ブランドは?



以前は「コシヒカリ・「ササニシキ」といえば美味しいお米の代表格だった。
だったという過去形で語るのはふさわしくないのかもしれない。

今だって、コシヒカリとササニシキは上位を保っているものの、
コシヒカリは2007年までは出荷時検査数量の割合が8割を越えていたのだが、
ここのところ7割を下回っている。

コシヒカリは主に新潟、富山、石川、福井の4県が主産地であり、
その中で福井県は47,9%と減少している。

原因としては、コシヒカリだけを栽培していると、田植えや稲刈りなどが
ある時期に集中してしまい作業をこなせないという問題がある。

また、近年の猛暑に対してコシヒカリよりも高温耐性のあるハナエチゼン
といった品種への転換も多い。


米作りは手間ひまかかる上に、田植えから収穫までの期間が長いだけに、
パパッと多品種へ切り換えることができない。

ブランドを確立するにも2~3年という短期ではむずかしい。
今後、どんなブランドが台頭してくるのだろうか。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150820-OYT1T50005.html?from=ycont_top_photo
コシヒカリ離れ

2015年8月26日水曜日

ハイブリッドスイーツ



ハイブリッドスイーツなるものがある。
たとえば「クロナッツ」、クロワッサンにドーナツを融合したものだ。

単体で見ると、どこにでもあるありきたりなスイーツではあるが、
2つが融合することで新たな魅力を生み出していく。


この夏のハイブリッドスイーツは「アイスクリームバーガー」。
アイスバーガーなるものはすでにコンビニ等に並んでいるが、
こうしたお手軽なバーガーとは異なり、具材に高級なものが使ってある。

都会で販売されているグルメアイスバーガーもあるが、
どちらかというと地方で開発されたアイスバーガーの方がおもしろい。


バンズの中にアイスを挟み、チョコレートや、小野町の特産品でもある
ブルーベリーなどの甘いソースをトッピングしてナッツをあしらった
「おのまち小町アイスバーガー」は、アツアツ冷んやりなスイーツ。

福島県田村郡小野町の食料品店が30年以上も前に開発し、
「アイスバーガーの歌」というイメージソングまである。


さらに、福島のおとなりの山形県では「メロンの鶴姫レッド」と
「だだちゃ豆」のアイスバーガーを開発して売り出している。

鶴姫レッドは庄内砂丘メロン、だだちゃ豆は鶴岡の特産品で、
地元でできた人気食材を別の角度から楽しんでというのがコンセプトだ。


夏向けの食材と冬向けの食材の融合、山の産品と海の産品の融合など
いろんなハイブリッドが考えられそうだ。

http://yamagata-np.jp/news/201508/16/kj_2015081600326.php
鶴岡アイスバーガー

2015年8月25日火曜日

リアルかかし



「へのへのもへじ」など、かかしといえばユーモラスなものが一般的で、
デフォルメされた顔つきやオーバーアクション気味のものが多い。

ところが、秋田県大館市釈迦内の国道7号沿いに立つ24体のかかしは、
本物の人間と見まがうほどリアルにできている。

野良着を着て長靴を履いて手押し車を押す老婆、
ベンチで子どもと遊ぶ家族など、服といい、表情といい、
生活の中のワンシーンを切り取ったみたいだ。

一般的でありきたりなかかしでは面白みにかけるということで、
デフォルメするよりリアルに近づけることで面白みを表現した。

一体つくるのに2~5時間ほどかけるそうで、
その甲斐あって、かかしに魅せられて、しばし鑑賞にふける人たちも。

雀などメインターゲットである鳥たちは、どんな思いで見ているのだろうか?

http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20150814-OYTNT50357.html
本物と見まがうほどのかかし

2015年8月24日月曜日

思い出を呼び水に!



お盆や正月の帰省を狙って、各学校では同窓会を催すところが多い。

過去の同じ時期を、同じ場所で、同じ仲間と時間を共有したことが
思い出となって、再会の場をつくるとおのずと集まってくる。

なつかしいね。あの頃はああだった。その後どうしてた?
によってひと晩では語り尽くせないほどの青春というものがよみがえる。

ふるさとを離れ都会で暮らす人の中には、そろそろ帰ってもいいかな…
などと里心がついてしまう人もいる。


そんな県外在住者に同窓会を機に、ぜひともふるさとへUターンして欲しいと
同窓会に補助金を出す自治体が現れた。

青森県弘前市で、補助額は一人2000円、上限は5万円である。
同窓会開催の2週間前までに申請書を市役所に提出し、開催から1ヶ月以内に
実績報告書を提出する規定になっている。

さらに、同窓会には20人以上が出席し5人以上が県外在住者、25~40歳などと
いわばUターンしてきて現役で地域の力となる人という願望が見えてくる。


Uターン者を定住させるひとつのきっかけにはなるが、
帰って来て就ける仕事があるか?暮らす環境が整っているかも大事である。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150813-OYT1T50047.html
同窓会に補助金

2015年8月21日金曜日

タコゲノム解読



ワールドカップでの優勝国予想など、一時話題になったタコだが、
無脊椎動物の中では最も高い知能をもつとされている。


そこで、タコの全遺伝子情報(ゲノム)の解読作業が進められ、
このたび沖縄科学技術大学院大学などの研究チームが全部の解読に成功した。

解読の結果、タコの塩基配列は27億対と、
31億対あるヒトとほぼ同じであることが判明した。

研究は米シカゴ大、カリフォルニア大バークレー校と共同で行われた。

研究に捧げられたのはカリフォルニア・ツースポットタコで、
ツースポット(二つ目)という名の通り、頭部両側にある青い斑点がある。

しかも、斑点は輝きを発する一対の義眼であって、
外敵に襲われた時に自分を大きく見せて難を免れるという賢さを身につけている。


そうした生態はじめ、無脊椎動物から脊椎動物への進化の過程などが、
今回の全ゲノム解読でわかってくるのではないだろうか。

おまけに予想能力のレベルなどもわかったら、教えていただきたい。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-247307-storytopic-7.html
タコの頭の良さ証明

2015年8月20日木曜日

濡衣塚



祭りの起源をさぐっていけば、「へえ~」と思うことに出くわす。

福岡市博多区千代にある「濡衣塚」という石碑の前で先日供養が営まれた。
濡衣という言葉は無実の罪であり、今でも冤罪などとともによく使う。


では、この濡衣塚に眠っている人物はだれか?

時は1300年近くさかのぼった聖武天皇の時代、悲しいできごとが起こった。
筑前の国司として佐野近世夫婦と娘の春姫がやって来た。

筑前に在任中、佐野近世の妻が亡くなり、佐野は土地の女を後妻に迎えた。
佐野と後妻の間に女の子が生まれたが、後妻にとって疎ましいのが春姫。

そこで、後妻は一計を案じる。春姫が漁師が使う釣り衣を盗んで困る、
と知り合いの漁師を使って国司である佐野近世に訴えさせる。

訴えとともに、その証拠を見せられた。
証拠というのが、濡れた釣り衣を着て眠る春姫の姿であった。

佐野近世は逆上し、わが娘をその場で切り捨てた。

一年後、無実の罪を訴える春姫が佐野近世の夢枕に現れ、
近世は自分の行動を悔い、出家して春姫のお墓を建てて弔ったという。

それが濡衣塚と呼ばれ、今はお盆の時期に供養祭が営まれている。

http://www.fukuokayokatoko.com/?MN_disp_report=1;g=11;a=1;i=35
濡衣塚

2015年8月19日水曜日

「すいか音頭」復活



「音頭=おんどう」とは、多人数で歌うとき、まず一人が歌い出して調子を
とること。最初に歌い出す人を音頭取りという。

東京音頭はじめ全国各地にご当地の音頭があるが、音頭取りが指揮をとって
みんながいっしょに歌い出すというところが庶民的である。

また、農業や漁業といった労働の中でも~音頭が生まれ、
全員の意思疎通や力を合わせるという精神を育む労働歌ともなっている。


さて、夏の果物とといえばスイカだが、「すいか音頭」という歌が、
全国でも有数のスイカ産地である熊本県植木町に残っている。

1974年に中沢昭二さん、岩代浩一さんコンビが作った歌で、
故ばってん荒川さんが歌い、町ではスイカPRのために試食販売会で流したり
盆踊り大会や秋祭りなどで歌い踊っていたという。

当時はCDではなくレコード盤で、ジャケットには往年のばあちゃんスタイルの
ばってん荒川さんではなく、半纏をまとった凛々しい荒川青年が。

それが時代とともに忘れられた存在になってきて、町内の自治会長が
「地区を知ってもらい農業振興を図ろう」と呼び掛け、この夏復活した。


地域の人たちが輪になって歌い踊り、見知らぬ同士が親しくなって
大きな和が生まれる。後は有能な音頭取りの出現を待つばかりだ。

https://kumanichi.com/news/local/main/20150814003.xhtml
覚えてる?「すいか音頭」

2015年8月18日火曜日

在来線応援団



新幹線が走るようになると、沿線の市町村は恩恵を受けるが、
並行在来線などは一気に火が消えたようにさびしくなってしまう。

新幹線が飛ばす駅をフォローしていく地域の生活鉄道という位置付けだが、
赤字がかさみ第三セクターに移管され、やがて廃線という道をたどることが多い。


この春、北陸新幹線が開業したが、在来線のあいの風とやま鉄道は、
路線を守るために、開業前に「ファンクラブ」が設立された。

会員には団体でも個人でもなることができ、現在個人と団体を合わせて
およそ7200に上っている。昨年10月からの会員募集開始だから好成績である。

クラブ会員には利用期間限定の一日フリーきっぷ(大人1500円相当)が贈られ、
自分たちの駅は自分たちがどんどん利用して守っていこうというスタンスだ。


時代とともに交通機関も変わっていくが、
鉄道の場合、駅舎跡やレールや枕木が取り除かれた軌道を見るのは物悲しい。

http://ainokaze.co.jp/
あいの風とやま鉄道

2015年8月17日月曜日

女子球児の夏



夏の甲子園も今日がベスト8の対決、終盤に向けて俄然盛り上がっている。

7月26日、同じ兵庫県の丹波市立春日総合運動公園の球場では、
女子球児の熱い戦いが繰り広げられていた。

全国高等学校女子硬式野球選手権大会の第3試合。
春の選抜大会でベスト4に入った東京の駒澤学園女子高校対室戸高校。


室戸高校は今年初めて部員が9人以上に達し単独チームでの出場だった。
3年生4人が創部時のメンバーで、過去2年間は他校との合同チームで戦った。

今回はふだんから練習をしている仲間と試合に臨み気合が入っていた。
しかし、試合はエースが2回まで無失点でしのいできたが、
3回以降に失点し、結果5-0で散っていった。

創部からこの日が来るまでは、監督でスポーツ用品店を営む亀井司郎はじめ
関係者の並々ならぬ苦労があった。


やっと立てたグラウンド、結果はともあれ一投一打を刻んだ始まりの日である。
野球にかぎらず、この夏、頂点をめざすさまざまな甲子園がある。

http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=342519&nwIW=1&nwVt=knd
女子硬式野球部1期生が最後の夏

2015年8月14日金曜日

冷やしカレーで暑気払い



お盆に入ったが、連日猛暑日が続いている日本列島。
少しでも涼しく、衣食住のいろいろな面で工夫をして暑さをしのいでいる。

とりわけ、食の世界におめみえした「冷やしカレー」は異色である。
氷水で洗ったご飯の上に10数種類のスパイスを使ったさらさらのルーをかけ、
その上に生野菜と豚しゃぶ、白ごまペーストなどをトッピングして食べる。

口にすると、その冷たさにビックリ!。スパイスの香りがさわやかで、
清涼感をたっぷり味わえるという。

また、「世界で2番めにおいしい焼き立てメロンパンアイス」という
お店が販売しているメロンパンアイスも大人気で月に40万個も売れている。

メロンパンアイスは焼きたてのメロンパンにアイスクリームをはさんだもので、
溶け出したアイスがメロンパンにしみこんだ食感がたまらないとか。

カキ氷、ソーメンといった冷やしの定番メニューが替わる暑さである。

http://www.yomiuri.co.jp/life/drink/dnews/20150810-OYT8T50118.html
冷やしカレー、メロンパンアイス

2015年8月13日木曜日

ゴミの山が宝の山へ



夕張市といえば、メロンのまち、映画祭、そして財政再建団体など、
栄光と衰退の歴史が刻まれている。

もともと炭鉱の町として栄え、1889年に夕張採炭所が設置された。
その後鉄道の開通により発展し、優良な鉄鋼コークス用原料炭を産出。

最盛期の1960年代には夕張鉱業所として一砿・二砿・三砿・清水沢砿を有し、
年間100 - 150万tの出炭量を誇ったという。

しかし、時代とともに石炭は輝きを失い1990年に最後の鉱山も閉じた。
かつて石炭採掘で出てきた土砂の山である「ズリ山」も取り残されたまま。


閉山から15年、わびしくたたずむズリ山が光を取りもどそうとしている。
夕張市の建設業者が石炭を採鉱するプラントを備えた
「夕張高松ズリ選炭工場」を今月5日に完成させた。

このプラントでは稼働時期の4月~11月までに年間約3万トンを採取する。
販売は商社を通じて製紙工場や製糖工場へ出荷していく。

ゴミの山と呼ばれ、やっかいものだったズリ山が宝の山と生まれ変わる。

http://www.ab.auone-net.jp/~haikyo/haisen/yuubari/yuubari.html
北炭夕張炭鉱

2015年8月12日水曜日

変幻自在な万能ソース



食の世界はどんどんひろがっていく。ちなみに食卓の調味料を見てみよう。
醤油やソースは定番だがマヨネーズ、ケチャップ、ドレッシングはじめ
いろんな種類の調味料が並んでいるのではなかろうか。

ソースにしたってとんかつソースがあれば、お好み焼き用のソースもある。
材料や調理方法によって使う調味料も変わってくる。


それなら、どんな料理に使っても旨味を引き出すソースがあれば…
ということで考えられたのがニンジャソースである。

福井県の旅行代理店の社長が4年前から開発に着手し、5月に完成した。
福井市にある天然醸造しょうゆ「幕末のソイソースをベースにして、
タレやドレッシングを専門に作っている食品メーカーに依頼して製作。

700回以上海外へ出かけたという旅行代理店の社長がニンジャソースを
海外で紹介したところ、現地の料理人がさまざまにアレンジして、
新しい味わい方が出てきたという。


ニンジャソースのキャッチフレーズは「どんな料理にも合う変幻自在なソース」
であり、今後いろんな食の場に出現しそうである。

http://hokuriku-omiyage.com/products/detail.php?product_id=40
忍法美食の術

2015年8月11日火曜日

ひと缶で25%バック



過疎化、少子化に伴う人口減少で学校が閉校や廃校に追い込まれている。
学校がある地域やその学校の卒業生にとっては断腸の思いであろう。


島根県の吉賀町にある島根県立吉賀高校も入学者の減少にともなって
人的資金的に活動がさびしくなってきつつある。

そこで、吉高応援隊なるものが2013年秋に結成され支援活動を行っている。
吉高応援隊は町民有志13名からなる団体で、シンポジウムやワークショップを
開いたりして、同校の魅力アップやPR活動などを後押ししている。


このたび応援隊が目をつけたのは大手飲料メーカー伊藤園。
伊藤園には島根県浜田市産の茶葉が納入されていて、
売上の一部が吉高の活動資金に充てられる自動販売機の設置を提案した。

提案は受け入れられ、吉賀町内の20箇所を目標に自動販売機設置が進んでいる。
企業としては自社製の製品が売れ、地元の吉高は売上の25%が活動費になる
という仕掛け。

なかなか頭のいい人がいるものだ。

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=554290004
自販機使い吉高支援

2015年8月10日月曜日

マッチをサンキューベリーマッチ



40数年ほど前、喫茶店に入るとその店のマッチをもらうのが楽しみだった。
いろんな形やデザインのマッチ箱があって、
タバコを吸わないのにマッチをもらって帰ったりした。

ところが、マッチ箱というのを長いこと目にしていない。
お盆で墓参りに行っても、線香への着火はライターで済ませている。

会社の応接室などにも広告マッチが置いてあったのに今は見かけない。
マッチの擦り方はおろか、マッチの存在さえ知らない子も多い。


そんな中、兵庫県の姫路信用金庫は粗品にマッチを採用したところ、
需要が高まるお盆を前に評判は上々だとか。

神戸市にある日本燐寸工業会によると、
140本入りサイズのマッチを金融機関の支店単位での発注は40年ぶりという。

箱から取り出し、擦って着火した時の独特の匂いと炎の輝きに胸が鳴り、
軸が燃え尽きないうちに火を移すというドキドキ感が刺激的だ。

火遊びはご法度だけど、高揚する心は多くの子どもに味わってもらいたい。

http://www.match.or.jp/index.html
マッチの世界

2015年8月8日土曜日

トップシークレットを公開



いつの時代にも情報に敏い人というものがいるものだ。
旧古河藩家老であった鷹見泉石という人はぼう大な情報集と諜報を行った。

嘉永6年(1953)6月に黒船を率いてペリーが浦賀にやって来るが、
泉石はその一年前から来航のことを知っていたという。


当時の最新ニュースを集めた風説書には2種類あって、
ひとつは簡略化したもの、もうひとつは別段風説書と呼ばれた詳細版で、
こちらは老中首座阿部正弘はじめ数人しか見ることができなかった。

こうしたトップシークレットを泉石は独自の諜報活動で手に入れ、
そこに記されたペリー来航の詳細を事前に知ったという。

しかも、彼は当時の官僚動きだけではなく、
市井の動揺や反応を知るための手がかりなどまで収集していたという。

ふだんはなかなか見ることのできない極秘資料を公開した
企画展「黒船来航」が、古河市の古河歴史博物館で開かれている。

http://homepage2.nifty.com/aquarian/Essay/Es030427.htm
鷹見泉石

2015年8月7日金曜日

ご当地PR落語



特産品にしろイベントにしろ、地方のものを全国に発信していくには、
メディア選択はじめいろいろと多くのハードルがある。

マスメディアを使い資金をそこそこ投入したとしても効果は事前にわからない。
そこで、最近はツィッター、フェイスブックといった低コストで済む
ソーシャルネットワークを利用した情報の拡散を試みるケースが多い。

メディア選択もさることながら、コンテンツの中身も重視される。


ギョーザで有名な栃木県宇都宮市の創作落語・漫談師の田螺踊理さんは
「宮ギョーザ」という新作落語を始めた。

内容は「オリオンギョーザ」「ジャズギョーザ」など宇都宮の
10種類のギョーザを宇都宮市長が品評していくというもので、
品評の中に宇都宮市のPRを随所に散りばめたもの。

いわゆるご当地PR落語というものだが、果たして「うまい!」の
落ちがつくかは聞いてみてのお楽しみ。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20150715/2020271
ご当地落語「宮ぎょうざ」

2015年8月6日木曜日

らせん水車



水力、火力、原子力、太陽光、バイオマス、風力などなど発電方法は様々で
日本でもいろんな地域でいろんな発電が試みられている。


水車といえば水をくみあげたり、水車の力を使って米を搗いたりするが、
発電にも応用されている。

水車の部分をらせん状にして、上部から下部へ水を流すことで水車を回し、
水車に直結した発電機を稼働させようというものである。

発電能力はそれほど高くはないが、農村地帯には小さな水路がたくさんあり、
こうした水の力を利用して発電し、20~30戸分の電気を賄おうというものだ。

らせん水車は水の流れが少なかったり、落差があまりないところでも
発電できるのが特長で、設置費用も低めなのも嬉しい。


現在、鹿児島県薩摩川内市東郷町藤川地区内に完成し運転を始めている。
3年ほどかけて実証実験を行い課題を探っていくという。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/11/news026.html
らせん水車

2015年8月5日水曜日

かんぴょうスピーカー



このところシャムゲタン、出前美容車、乾電池で動く電車など、
なにそれ?というネタが多いが、今日は「かんぴょうスピーカー」。


かんぴょうの原料になる「ふくべ」はユウガオの実である。
ふくべはアラビアやインドの弦楽器にも使われてきたという。

音の出るものの筐体に使えばいいかもしれない。
そう考えた栃木県小山市の音響設備会社はスピーカーの箱に使ってみた。

音の良さは想定通りで、見た目のユニークさも受けてテスト販売は大成功。
そこで、この秋以降の正式販売へ向けて作業が進んでいる。

このかんぴょうスピーカーは外観がアニメキャラか宇宙人みたいで、
実にかわいらしくインテリアとしても注目度が高い。

ちなみに、かんぴょうの生産量は栃木県が8~9割のシェアを占めるという。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20150203/1858347
かんぴょうスピーカー

2015年8月4日火曜日

えっ?電車が乾電池で動くとは



秋田県大館市の大館駅から秋田県鹿角郡小坂町の小坂駅に至る
小坂製錬が運営していた貨物鉄道路線は小坂鉄道とも呼ばれていた。

2009年に廃止になり、2014年から小坂レールパークとして親しまれている。
体験型の観光施設で、ディーゼル機関車の実際の運転が体験できるなど
ユニークな企画で観光客にも人気である。


そして、この夏休みにはなんと乾電池で動く電車への無料試乗を体験できる。。
乾電池電車はパナソニックが製作し、動力源は同社のアルカリ電池エボルタ。

エボルタ99本のチカラによって電車は動き、昨年11月に実際に子どもを乗せ
8,5kmほどを快調に走った。

車体は幅1,6m、高さ2,2m、長さ4,1mとそんなに大きくはないが、
電池で走るとあって鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたい列車である。

なぜパナソニックが乾電池で動く電車をつくったかというと、
エボルタ電池のCM撮影用のものだったという。

CMを撮影したらお役御免で小坂町に寄贈された。

http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20150726-OYTNT50090.html
乾電池で動く電車

2015年8月3日月曜日

出前美容の流れを変える!?



夏になるとキャンプに出かける人も多い。オートキャンプも人気で、
大きなキャンピングカーで長期にわたって旅が楽しめたらと思う。

キャンピングトレーラーに「エアストリーム」という車種があって、
流線型のボディーは魅力で多くのファンの心をつかんでいる。


このエアストリームを改造し「ヘアストリーム」と名づけた車が
9月頃には神戸市の垂水区あたりを走っているにちがいない。

ヘアストリーム号とは訪問美容車で、体が不自由で美容院まで来れなくなった
人の家の近くまで出向いて行って、車内で実店舗同様のサービスを提供する。


車内は木目調、革張りソファやBGMのスピーカーなど内外装にこだわったのは、
ただ美容だけの目的ではなくサロン的雰囲気を満喫してもらいたいから。

オリエント・エクスプレスのような車内でのひととき、
これまで出前理容・美容のストリーム(流れ)を大きく大きく変えるかも…

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201507/0008257906.shtml
ヘアストリーム号

2015年8月1日土曜日

暑気払いにシャモゲタン



しゃもという鶏は漢字で軍鶏と書くことから、闘鶏用かなと思っていた。
ニワトリだから卵も産むし、しゃも鍋のように食用としてもおなじみだ。

さつま若しゃも(鹿児島県)、伊予路しゃも(愛媛県)、近江しゃも(滋賀県)、
駿河シャモ(静岡県)、タマシャモ(埼玉県)、奥久慈しゃも(茨城県)、
それに青森県の青森シャモロックなど全国にいろんなしゃもがいる。


地産地消なりブランド化なり、あの手この手での販売合戦が繰り広げられ、
肉質そのもののすばらしさとともに、調理法、食べ方などもPRされる。

その中で茨城県の奥久慈しゃもに「シャモゲタン」というメニューが加わった。
言うまでもなく韓国を代表する鶏の煮込み料理であるサムゲタンをヒントに、
茨城県大子町の特産品販売室や奥久慈しゃも生産組合などが協力して考えた。

水で煮込んだ奥久慈しゃもに、米やユバ、ニンニク、リンゴ、クレソンなど
大子産の素材を加えて仕上げる。
さらに漢方の材料になる漆の枝を入れて、薬膳の効果も持たせたという。


寒い冬はもちろんだが、本場韓国では夏バテ予防にサムゲタンを食べることから
暑気払いにもとシャモゲタンのPRに熱が入る。

http://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page001631.html
シャモゲタン

2015年7月31日金曜日

ダリになりきって無料



サルバドール・ダリといえばシュールレアリスムの巨匠として、
風貌も作品も見る人の目と頭を圧倒してしまう。


ダリの作品を一堂に集めた福島県北塩原村の諸橋美術館では明日8月1日に
「ダリの国!情熱のスペインパーティ」を開催する。

当日は、ダリのようなつけヒゲをして、当館のアンケートに答えた人は
美術館の入館料が無料になるという特典がある。

会場にはダリもどきの人であふれることであろう。


さらに当日は「青空ランチ」と銘打った食のイベントも開かれる。
パエリアコンクール国際部門で6回優勝した埼玉県川越市の「すぺいん亭」の
パエリアやチュロスを先着1000人にふるまうという太っ腹な企画も。


集客に工夫を施すのは何も一般の商店だけではなく、
美術館、コンサートホールなど芸術分野でもあの手この手の戦略が必要だ。

ダリは金の亡者といった悪評も残しているが、
あまりに戦略に走り過ぎると評価が著しく下降していくのでご用心。

http://www.minyu-net.com/news/topic/150730/topic3.html
諸橋近代美術館の「パーティー」

2015年7月29日水曜日

「へっつい」さがし



今はほとんど見なくなってしまった「へっつい」。
へっついとは、火にかけて器に入れた物を加熱する調理器具のことである。

福井藩士であり幕末から明治にかけて政治家、実業家として活躍した由利公正は
五箇条の御誓文の起草者として有名だ。


へっついと由利公正に何の関係があるのかというと、
彼は福井藩士の頃に地元福井で苦心惨憺して新しい型のへっついを完成させた。

新型へっついは「釣鐘を逆にしたような鉄釜に横穴を穿ち、
下半分を部厚い土で固めたもの」と『炎の如く』という小説に記されている。

発明者由利公正の旧姓三岡をとって「三岡へっつい」と呼ばれ、
彼が生まれ育った毛矢を中心に普及していったという。


しかし、今は実物も図面も残っておらず、幻のかまどを福井県が捜索中だ。
時代劇に登場する高札を県内10箇所に掲げ、三岡へっついに関する
情報提供を県民に呼びかけている。


なぜ、へっついさがしなのか?
というと、2018年は明治維新150年にあたるが、そこを睨んで、
由利公正をNHK大河ドラマの候補として盛り上げていこうという土壌づくりだ。

幻のへっついとともに、なぜそこまで新型発明に情熱を傾けたのか、
由利公正の心の幻も解き明かしてもらいたい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150725-00010004-fukui-l18
幻のかまどを福井県が捜索中


※いつもご愛読いただきありがとうございます。
 地方応援マガジン「地方ウォッチング!」は本日で200号を迎えました。
 これからも質の高いコンテンツをめざし書き綴ってまいります。
 今後共、よろしくお願いします。

2015年7月28日火曜日

電気不要の自動ドア



セグウェイという乗物は人力だから燃料を必要としない。
環境にやさしいということで人気になったが、こんな発明もある。


私たちが当たり前のようにお世話になっている自動ドアである。
お店や公共施設などいろんなところに自動ドアがあって重宝している。

しかし、自動ドアも電気の力で動いているのでエコとは言えない。
停電した時などにも手動で簡単に開けばいいが閉じ込められる恐れもある。


そこで、会津若松市の住宅資材製造販売会社が電気を使わない自動ドアを開発。
日本高速道路との共同開発で、近く全国の高速道路のサービスエリアにある
多機能トイレのドアとして導入される。

電気の力ではなく何で動かすのかというと人の体重である。
床にはめ込んだ踏み板に体重をかけることで開閉するシステムだ。

省エネはもちろんのこと、停電時に閉じ込められることもなく、
ゆっくり歩く子どもや高齢者がドアに挟まれないといった利点もある。


考えれば、まだまだ人や環境にやさしいアイデアはあるものだ。

http://www.minyu-net.com/news/news/0724/news8.html
電気不要の自動ドア

2015年7月27日月曜日

青い目の人形



人形というのは世界各国にあるが、どこかしら哀愁ただようものが多い。
しかもその人形に秘められた歴史をたどっていくと涙したくなるものもある。

青い目の人形は、昭和2年に日米友好の絆となればということで、
アメリカの宣教師が発案し13000体ほど日本各地へ贈られた。

高さ30~40センチの人形は一体一体に名前が付いていて、顔つきや表情が異なり、
瞼を開けたり閉じたりするものや、体を起こすと鳴くといったカラクリを
ほどこしたものもあったという。

しかし、宣教師の思いとは裏腹に、日本は戦争への道を突き進んでいき、
戦時中には親善のシンボルが焼却処分という悲しい歴史をたどる。


千葉県に贈られた青い目の人形は214体で、現在残っているのは11体である。
そのうちの5体が現在館山市立博物館で開催されている戦後70年企画展
「戦時のたてやま」において展示されている。

http://www.saitama-peacemuseum.jp/publics/index/19/
青い目の人形物語

2015年7月25日土曜日

130年ほどの時を経て



夏になるとビールが欲しくてたまらないという左党の方もいらっしゃるだろう。
キンキンに冷えたビールが喉を通るときの快感はこたえられない。


さて、このビールの起源だが、紀元前8000~4000年前までさかのぼるといわれ、
かなり昔から造られ、飲まれていたことはたしかである。

アメリカ大陸発見で有名なメイフラワー号には、
400樽ものビールが積み込まれていたという。ビールは水替わりであった。


日本へ入ってきたのは幕末期の万延元年(1860)で、
日本で初めてビールを造ったのは大阪の渋谷庄三郎という人である。

それから、いろんなところでビールが造られていくが、
東京の多摩では1886年から10年間ほど「TOYODA BEER」が製造されていた。
場所が豊田村(現在の日野市豊田)だったので地名を冠にした。


その多摩最古のビールを再現しようと復刻委員会が結成され、
今月21日にお披露目され、明日26日から日野市内の酒屋や飲食店で販売される。

130年ほどの時を経て復活するビールの味わいや、いかに?

http://toyoda-beer.tokyo/
TOYODA BEER

2015年7月24日金曜日

コンセプトは空中



その日 劇場は 幻の遊戯場 その時 広場は 夢の空中キャバレー
歌え高らかに サーカスの子ら 踊れ軽やかに ミュージックの輩
集え 楽しげに 遊べ 賑やかに 笑え君たち 星の影たち

長野県の松本市では今月17日から「空中キャバレー」という舞台が始まっている。

その舞台を盛り上げようと市内外の飲食店やバー、雑貨店など30店舗が協力し、
ユニークな商品やサービスを提供している。

あるレストランでは、鉄の皿に少量のブランデーを入れて、
お客様の前でブランデーに火をつける「空中キャンバーグ」を提供する。

雑貨店では、サーカスのテントを連想させるガラス容器に入ったろうそく
「空中キャンドル」を開発して販売している。

どちらも演劇やサーカスをイメージしたもので、空中へのこだわりがうかがえる。

ちなみに「空中キャバレー」という舞台は2011,2013、そして今年と1年おきに
開催され、まつもと市民芸術館芸術監督の串田和美さんが構成・演出を手がけている。

http://www.mpac.jp/event/drama/10991.html
空中キャバレー

2015年7月23日木曜日

せたなで晩餐



北海道の道南、長万部駅から西へ向かうと、せたな町に行き着く。
西に奥尻島が浮かんでいて、美しい海や浜があって見どころが多い。

せたなとは瀬棚と書く。正確には北海道久遠郡せたな町である。
このせたな町で毎年作成している観光ポスターがふるっている。


一昨年は「これがせたなの二刀流」というキャッチコピー。
日本ハムファイターズの大谷翔平選手を意識したコピーかと思われる。

昨年は「せたなで食エスト」。食セスト=クエストにかけて
町の隠れた魅力を探し求める旅を訴求している。


そして、今年は「せたなで晩餐」。ダヴィンチ描くところの「最後の晩餐」に
構図的に似た13人が登場するポスターが目を引く。

ここに登場する13人はすべて町の観光およびまちづくり担当の職員である。
なかなかイイ感じの写真である。


さて、このポスターには4つのメッセージと謎が散りばめられているそうだが、
何度見てもわからない。

みなさんも、暑気払いにチャレンジしてみてはいかがだろう?

http://www.town.setana.lg.jp/uploads/photos/12135.jpg
せたなで晩餐のポスター

2015年7月22日水曜日

けつびたし



世の中には奇習とか奇祭といわれる、ちょっと風変わりな催しがある。

栃木県茂木町山内下平地区にある国頭神社で行われる「じかたまじない」は
毎年旧暦6月1日に行われる。

じかたまじないというのは、痔を患う人が少しでもご利益があるように、
神社にお願いをする儀式である。


その儀式は「けつびたし」の儀と言われていて、境内にある卵型の石に
お尻を向けて「けつびたし、けつびたし!」と唱えるのである。

お尻を突き出して、左右に振っている姿も滑稽なのだが、
本当に痔に悩んでいる方なら、まさに神にもすがりたい気もちなのだろう。


痔の平癒を願う祭りというのは、全国でもここだけらしく、
以前は観光バスを連ねて参拝者がやって来るほど人気だったという。

なお、開催日の旧暦6月1日というのは、(むけっついたち≒無血致し)
という語呂合わせになっている。

http://www.town.motegi.tochigi.jp/motegi/nextpage.php?cd=2316&syurui=2
奇祭「じかたまじない」

2015年7月21日火曜日

ウナギパン



土用の丑の日にはウナギというのが定番だが、ウナギもお手頃な値段ではない。
では、静岡名物ウナギパイでもかじっておこうかと思っていると、
ウナギパンなる菓子パンが目についた。

兵庫県相生市のパン屋さんが開発したもので正式には「うなぎチョコチップパン」。
生地にチョコレートを練り込んで甘さをつけ、食感のいいチョコチップを加えた。

長さはおよそ20cmほどでmなんといっても表情がとてもユーモラスである。
すべて手作りで20日から25日まで数量限定で売り出すという。


同じく兵庫県神戸市のベーカリーでは32cmという日本一長いうなぎパンを販売し、
こちらはキャラメル味のパイ生地にアーモンドスライスをミックスし、
抹茶クリームが中に入っている。

このウナギをかたどったパンは兵庫だけではなく、全国のいろんなパン屋さんで
製造販売されており、いろんな姿・カタチで愛嬌をふりまいている。

http://www.bakerypartner.com/news_flash/detail/id=1653
日本一長いうなぎパン

2015年7月15日水曜日

トイプードルの警察犬



おいおい大丈夫かいな?と思いたくなってしまう。
あの愛犬家に人気のトイプードルが警察犬になったという記事を見つけた。

山形県酒田市の酒田署で、トイプードルが警察犬の委嘱を受けた。
5歳のオスで、名前はポッキーという。


ポッキーは好奇心旺盛で、トイレや伏せなどの一連のしつけをどんどん覚え、
警察犬になれるのではと昨年6月から訓練を受けていた。

今年5月に行われた審査会で好成績を収めて、警察犬として合格した。
訓練した人の話によると、ポッキーは抜群に頭が良く、鼻もよく利くとか。

通常、警察犬になるには2年を要するらしいが、ポッキーは1年で合格した。


かわい過ぎる警察犬で、ポッキーに追い詰められたドロボーが、
ポッキーを盗みはしないかと心配である。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150701-OYT1T50076.html
ポッキー

2015年7月14日火曜日

方言で押し通す



地方の人にとって誇りではあるが、どこか萎縮してしまうところがある方言。

方言を話す人が大勢集えば、ところかまわずお国言葉で盛り上がるが、
東京へひとりで行った時などは、やはり標準語らしいもので会話をする。


地元ですら今の子どもたちは方言を知らない、しゃべらないと言われている。
そうした中、福井弁オンパレードの青春スポーツ小説が人気を集めている。

「2.43清陰高校男子バレー部」という小説で、作者は壁井ユカコさん。
小説に出てくる主人公以外は全員が福井弁で話す。

設定が、東京から福井へ引っ越してきた主人公が仲間と春高バレーをめざす
というもので、集英社ウエブ文芸サイトでアクセス数トップを取った。


壁井さん自身は福井県出身ではなく、福井は夫の故郷だとか。
だから、文中の福井弁は夫の監修を受けているという。

福井は中垣内祐一、荻野正二、清水邦広など日本代表選手を数多く
輩出していることもあって、こうした物語が生まれるきっかけになった。

ちなみに、タイトルの2.43とはバレーボールのネットの高さを表している。

http://renzaburo.jp/243/
2.43清陰高校男子バレー部

2015年7月13日月曜日

ママパパお助け隊



どんな仕事でも、仕事の現場をしっかり把握しておかなくてはならない。

現場を知っておかないと、せっかく作り上げたプランも机上だけで通用し、
現場ではまったくもって使えないものとなってしまうこともある。


神戸学院大学では、子育て中のママパパを助けますという団体を発足させた。
このママパパお助け隊は30人弱の学生隊員がいて、育児中の親が
学内レストランで食事を楽しんでいる間、子どもを預かってあげるというもの。

預かっている間に絵本の読み聞かせをしたり、遊び相手になってあげる。
そうすることで、学生は子どもとのコミュニケーションの取り方などを学ぶ。


児童教育や学校教育では学科指導なども大事であるが、
やはり、児童や生徒ひとりひとりとのコミュニケーションが一番むずかしい。

現場で起こっていることへの対応はもちろん、
現場で起きるであろうことも想定の内に入れて的確な対応がとれるか。


いろんな職場で現場体験がもっと取り入れられればいい。
http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201506/0008168483.shtml

2015年7月11日土曜日

サンショウウオのジェラート



サンショウウオは、「陸」と「水場」がなければ生き続けることができない
「デリケートな生き物」です。汚れた土も汚れた水も、サンショウウオの
小さな命をすみやかに奪ってしまいます。

とサンショウウオに詳しいホームページに書いてあった。
日本には21種類のサンショウウオがいて、種によっては指定保護種となっている。


福島県の檜枝岐村では、なんとサンショウウオを使ったジェラートが発売された。
ジェラートそのものにサンショウウオの粉末がまぶしてあり、
1匹まるごと燻製をトッピングすることもできるとか。

ジェラートの上に避雷針のように燻製のサンショウウオが乗っかった姿は
どこかしら異様に見えるが、ミニ尾瀬公園で連休に販売したら大人気に!

サンショウウオ自体は昔から漢方薬や郷土料理の材料に使われていたので、
食用としても不思議ではないのだが、ジェラートにという発想がスゴイ!


以前、いろんな食べものをブッキングしてミスマッチみたいな言葉で
集客をはかろうとしていたが、ほどほどが肝心である。

http://www.minpo.jp/pub/topics/hotnews/2014/05/post_899.html
サンショウウオのジェラート

2015年7月10日金曜日

県庁ゲームノミクス研究会



「Ingress」というグーグルが無料提供しているオンラインゲームがある。

スマホのGPSを使った、いわば陣取りゲームで、参加者は青か緑の陣営に所属し、
地図上に指定されるポータルという場所を実際に訪れてアイテムを手に入れる。

ポータルは歴史的建造物やモニュメント、あるいは地元住民しか知らないような
特別の場所なども指定することができる。


このゲームを観光や地域活性化にに利用しようしていこうと
岩手県庁ゲームノミクス研究会は継続的なイベントを展開している。

昨年11月から今年の6月までに3回開催し、先月のイベントでは県内外から
203人が参加し、参加した人の多くが20~30代の若者だった。


また、今回のイベントでは盛岡八幡町で開催される「八幡ぽんぽこ市と連携し、
わんこそばや地酒を楽しんもらうなどの工夫もほどこした。

参加者の約半数は県外の人たちで、盛岡に対して発見があったり、
親近感をいだいたり効果としては大きかったようだ。


ちなみに、この岩手県庁ゲームノミクス研究会は55歳の会長を中心に
20~40代の県庁マン有志10人ほどで構成されている。

こうした熱い想いで地元のために頑張る県庁マンがどれだけいるかによって、
自治体の未来は大きく変わっていくにちがいない。

http://www.pref.iwate.jp/kouchoukouhou/031399.html
岩手県庁ゲームノミクス研究会

2015年7月9日木曜日

天竜杉のシステムキッチン



天竜川は長野県から愛知県、静岡県を経て太平洋へとそそいでいる。
流域は温暖で雪害が少なく、育林するのに恵まれた気候だと言われている。

この群を抜く育林環境の中で育った天竜の木々は根曲がりが少なく、
まっすぐで節も少ない木材として有名である。


ここで育った天竜杉の間伐材を活用しようと浜松市の会社が開発に着手し、
セミオーダー式のシステムキッチン「UROCO na KICHEN」を製品化した。

UROCO=ウロコは杉の皮に近い部分を化粧したもので、
表面を焼いたり磨いたりして凹凸感を出す浮造り技法を駆使している。
さらにウレタン塗装によって木目の美しさを際立たせてある。

色も選べるように20色を準備し、組み合わせによって季節感だとか
使う人の個性とかを自由に表現できる。


システムキッチンというと、いかにもスタイリッシュで金属的な感じだが、
そこに杉の木のもつやわらかみやあたたかみがただよってくる。

まだまだアイデア次第で、木の用途はひろがっていきそうだ。

https://www.atpress.ne.jp/news/64997
UROCO na KICHEN

2015年7月8日水曜日

篠原涼子 KIRYU



自治体のPRにその土地出身の有名なタレントを使うケースは多い。
とりわけ人気の高いタレントさんであればオファーも多いことであろう。

篠原涼子さんは群馬県桐生市の出身で、ふるさとのためにノーギャラで
モデルを引受けたとという。

その女義と観光ポスターというよりファッション誌のようなデザインに、
市内外から反響があるという。


ポスターは、篠原さんのカメラ目線の魅力的な写真がど~んとレイアウトされ、
真ん中より下の方に「KIRYU」の金文字がスマートに入っていて、
一番下には桐生市を代表する織物の図柄が敷いてある。

カメラマンは女優やアイドルの撮影を手がけている渡辺達生さんで、
自治体のポスターを手がけるのは初めてだとか。


ポスターだけが人気では意味がないので、このポスターを契機に
どうやってKIRYUへお客を呼びこむか担当課の手腕が期待される。

http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/39f1c87d0d44690349256b000025811d/a58d1f78874c49db49257e3000820a81?OpenDocument
モノクロとカラーバージョンのポスター

2015年7月7日火曜日

氷見のサカナ、タベヨーネ



能登半島のつけ根にあたる氷見市は寒ブリ、イワシなど魚の宝庫である。
海の恵みをたっぷり堪能できるのが、7月下旬開催の「トトタベローネ氷見」。

トトはもちろん魚のことで、タベローネはイタリア語もどきの日本語で
食べましょうや程度の意味合い。

地元の漁民といっしょに地引網をひく「アミヒコーネ」、
魚の食文化をまるごと味わう「ヤコーネ」、廃材を利用しオリジナルのいかだ
作りをする「ツクローネ」、海洋学習をする「マナボーネ」、水鉄砲をゲーム
として楽しむ「キソオーネ」などなどーネ、ーネの満載。

トトタベローネのアイデアはイタリア・ミラノで開かれるミラノサローネから
のものということもあり、なんでもかんでもコジツケタイーネになっている。

イベントは一週間ほど開催されるが、メインは「ひみ祭り」で、
トトタベローネはひみ祭りの前夜祭というポジショニングである。

夏祭り、縁日、花火、浴衣がけという季節がめぐってくる。

http://www.himijc.or.jp/tototabelone/index.html
トトタベローネ氷見

2015年7月6日月曜日

天草市役所サンタクロース課



クリマスはまだまだ先だが、天草市ではサンタクロース課が設置された。
天草市では9月に「世界サンタクロース会議in天草」が開催される。

その関連イベントの実施やPR、さらには年間通してのサンタやクリスマスに
ちなんだ観光企画や情報発信に力を入れ、その中心となるのが同課だ。


なぜ、天草市がサンタクロースなの?とお思いの方もいらっしゃるだろう。

「約450年前に西洋文化が到来すると同時に、以来、困難な時代にあっても
クリスマス(霜月祭)を欠かさず祝い続けてきた天草こそ『家族の絆』を
確認しあう本来のクリスマスを考えるにふさわしい地域である」
というアジア圏唯一の公認サンタクロース・パラダイス山元氏の思いから、
「世界サンタクロース会議in天草」の開催に向けてプロジェクトが動き出した。

この会議は今年で3回目で、世界中の公認サンタクロースが天草に集合する。
サンタクロース課も市民や訪れるお客様にビッグな夢を与える課となるか、
今後の活動に注目してみたい。

http://www.t-island.jp/santa/
世界サンタクロース会議in天草

2015年7月4日土曜日

20秒の祭り



お祭といえばお神輿で威勢よく繰り出したり、伝統芸能が披露されたり
心ウキウキわくわくし、祭りによっては日をまたがるものもある。

ところが、長野県岡谷市と塩尻市の境にある塩嶺御野立公園で開催される
塩嶺御野立記念祭はわずか20秒で祭りが終了する。

日本一短い祭りともいわれているが、そもそも祭りが始まったのは、
明治天皇が1880年(明治13年)6月に、昭和天皇が1947年(昭和22年)10月に
塩尻峠に訪れたことを記念してというもの。

塩嶺御野立公園は市境にあるので岡谷・塩尻両市の行政・観光関係者が
公園に参列して、明治天皇巡幸記念碑に向かって一礼し、これでおしまい。

祭りの後の懇親会はあるものの、祭り自体はおよそ20秒。

世界一短い祭りということでギネスに申請したが、まだ承認されていない。


https://www.youtube.com/watch?v=e88-vEcv7wk
午前10時に「一同、­礼」の掛け声に合わせて一礼

2015年7月3日金曜日

セラピーロボット



かつてはソニーのアイボ、今はソフトバンクのロボットPepperなど
ロボットに関する人々の関心は高い。

ロボットのある暮らしではなく、ロボットと暮らす時代が近いのかもしれない。


富山県砺波市で製造されているアザラシ型セラピーロボット「パロ」は、
見た目もアザラシそっくりで、一見ぬいぐるみのようである。

ロボットだから、名前を呼ばれると声を出して喜ぶしぐさをしたりして、
パロとふれあうことで心理的、生理的、社会的効果が生まれるという。

「孫のよう。抱くと可愛い」「パロちゃんを見ただけで自然に笑顔になれる」
といった利用者の声も寄せられている。

このパロがフランスの「公的扶助パリ病院機構」から新たな非薬物療法と認められた。
同機構は世界最大級の医療グループであり、パロにとって大きな弾みとなりそうだ。

パロは日本のほか欧米や中東など30カ国以上で約3500体の販売実績がある。

http://www.ndsoft.jp/paro.php
パロ

2015年7月2日木曜日

どぼラジ?



鹿児島県の民法FM曲では「Bouz Meets(ボウズミーツ)」という番組をオンエアしている。
番組名を耳にした時、これって何の番組だろうと首を傾げた。

Bouz=坊主 Meets=出会いで、鹿児島の西本願寺のお坊さんがいろんな方を迎えて、
最近思ったことや感じたことを語り合う番組というのがわかった。


一方、福島県のラジオ福島では今月5日から「どぼラジ」なる番組を放送する。
なんのことかというと建設業界のイメージアップを目的とした番組らしい。

どぼ=土木のことで土木現場で使われる業界用語を紹介する「どぼく大辞典」、
青年部のメンバーがフリートークをする「どぼトーク」といったメニューがある。


道路工事はじめ土木の現場はちょいちょい目にするものの、
そこで実際にどういうことを行い、どんな苦労や努力があるのかはわからない。

やはり現場の人たちの生の声を聞くことで、認識が新たになることは多い。
クリーニング屋さんとか建具屋さんとか庭師さんとか、
聞きたい話のネタをいっぱい持っていらっしゃるような気がする。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150701-00010009-minyu-l07
建設業+ラジオ=「どぼラジ」

2015年7月1日水曜日

大リーグチャーシュー1号



梶原一騎原作、川崎のぼる作画「巨人の星」といえばスポ根マンガの金字塔で、
1960~70年代にかけて多くの人を熱狂させた。

名作に登場する大リーグボールは主人公星飛雄馬が編み出した魔球であり、
永遠のライバル花形満はじめいろんな打者が対決を挑んでくる。


その大リーグボールの名を持つボールではなくチャーシューが売り出されている。
商品名は「大リーグチャーシュー1号」で、形がボール型というもの。

開発したのは富山県射水市の徳永食品という食品メーカーである。
一般的なチャーシューではなく、変わった形のチャーシューができないかと
商品開発を行ったところ、ボール型のものができあがった。

社長の徳永氏が「巨人の星」のファンだったこともあり、
キャラクターの使用権をとって発売にこぎつけた。


マンガの中の大リーグボールは2号、3号と編み出されていくので、
チャーシューの方もシリーズ化が予定されている。

果たして、大ヒットとなるのか楽しみだ。

http://www.dreamnews.jp/press/0000114566/
大リーグチャーシュー1号

2015年6月30日火曜日

呉じゃが、舞鶴じゃが、どっちじゃ?



肉じゃがというと、なんだか日本料理って感じがしないでもないが、
もともとビーフシチューから考案されたとか。


旧海軍舞鶴鎮守府の初代司令長官を務めた東郷平八郎がイギリスで食べた
ビーフシチューの味が忘れられなかっらしい。
それで帰国して自ら作ったのか、部下に作らせたのか、それが肉じゃがだ。

肉じゃがのレシピが舞鶴市の海上自衛隊第4術科学校に残っていることから
舞鶴市が本家だと名乗りを上げた。

ところが、広島県呉市が「東郷は舞鶴に赴任する前は呉にいたから、
こちらで肉じゃがを作ったにちがいない」と本家を主張する。

舞鶴には「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」という組織があり、
20年間肉じゃがでまちを元気にする活動を続けている。

一方、呉にも「くれ肉じゃがの会」があり意気盛んである。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150626000045
京都・舞鶴と広島・呉、トークバトル

2015年6月29日月曜日

アンモナイト愛



古生代シルル紀末期から中生代白亜紀末までのおよそ3億5,000万年前後の間に、
海洋に広く分布し繁栄した頭足類の分類群の一つがアンモナイトである。

頭足類というのは、イカとかタコとかオウムガイのような生きものだ。
また、シルル紀というのは今からおよそ4億数千万年前だから気が遠くなるような昔だ。

その頃、アンモナイトは栄え海洋に広く分布していたということで化石も多い。

日本では北海道の三笠市が有名で、三笠市立博物館は別名化石の博物館とも言われ、
天然記念物エゾミカサリュウ化石をはじめ、アンモナイト等1000点以上がある。
ちなみに、ここには外国で見つかった世界最大直径2,5メートルの
アンモナイトの模型が置いてある。


そのアンモナイトの魅力に惹かれて、博物館にこの春ふたりの学芸員が採用された。
ふたりともアンモナイトの専門家で、アンモナイトを語り出すと止まらないとか。

三笠はジオパークの認定も受けており、博物館から地域を盛り上げたいと意気込む。

気が遠くなるような過去をどのようにわかりやすく、興味をいだくように
紹介していくか、物言わぬアンモナイトに代わって大いに語っていただきたい。

http://www.city.mikasa.hokkaido.jp/museum/

2015年6月27日土曜日

ちょっと暮らし



地方の過疎化で、人口減に歯止めがかからない。
交流人口や定住人口を増やそうと、いろんな知恵を絞った取り組みが展開されている。

その中で、北海道が市町村と協力して進めている体験移住事業「ちょっと暮らし」は
利用者数が年々伸びて、昨年は前年度比12%増の2526人となった。

このちょっと暮らし事業は2006年度から始まっていて、
内容は各市町村が空き家や専用施設を用意し数日から数ヵ月間暮らしてもらうもの。

数ヶ月間というのはすごいなと思ってHPを拝見したら、
現在は5日から1週間程度のものが掲載されていた。


体験移住事業であるから、物見遊山的なものではなく、農業や漁業などを体験したり、
その町に学校や病院など実際に暮らした時に必要な施設の見学なども組まれている。

さらに、実際にお越しいただく前に参加者のもとへ担当者が伺い、体験内容等を
きちんと説明にうかがうというところからも力の入れようが感じられる。


田舎暮らしに憧れて定住したものの理想と現実のキャップに耐え切れず、
再度住んでいた場所へ戻ってしまったという例も多いので、
本当にここでやっていけるという意識確認もしておきたいところなのだろう。

http://www.kuraso-hokkaido.jp/taiken2015/
北海道で暮らそう

2015年6月26日金曜日

熟睡プラ寝たリウム?



そういうスペースじゃないでしょう、と突っ込みたくなるのだが…

京都府木津川市加茂町岩船の市加茂プラネタリム館では21日、
安眠をいざなう投影イベント「熟睡プラ寝たリウム」を開催した。

ドームに満天の星がきらめき出し、心地良いピアノ曲が流れ始める。
星の説明文や解説のナレーションもふだんよりゆったりと耳に入ってくる。

参加した人たちは身も心も解き放たれて、ゆっくりと心地いい眠りの中に落ちてゆく…
椅子では眠りづらい方には大の字になれるマットも用意されている。


観賞中に眠くなるのを逆手に取ったイベントというものの、
本来、星空の美しさや様々な物語を聞いたり宇宙の神秘に心ときめかす場所なのに
安眠ルームですからごゆっくり、というのは集客増が目的でもクエスチョンである。

明石市立天文科学館は2011年に同様のイベントを開催し
「日本プラ寝たリウム学会」なるものも設立されているという。

ネーミングからして、なんか品がないなあ、と思うのは私だけだろうか?

http://awardpress.jp/groups/jyukusui/
日本プラ寝たリウム学会

2015年6月25日木曜日

父子手帳あれこれ



そのうち出るのではと思っていたら、やはりというか…
母子手帳ならぬ父子手帳を横浜市と川崎市男女共同参画センターが発行した。

育児や家事に積極的な男性が増え続けていることから、
自治体が中心となって手帳の編集・発行を行った。

横浜市の手帳は「パパブック」という名前で、内容は子育て中の父親の役割や
子どもとの遊び方、乳幼児の健康管理法などをイラスト付きで解説してある。

市のパパブックとは別に栄区では独自に父子手帳「PAPA’S NOTE」を配布している。
NOTEでは父親の育児参加のポイントや家族で楽しめる遊び場などを紹介。
さらに、誕生日やイベントの節目にメッセージを記載する欄も設け、
将来、成長した子供にプレゼントできるよう工夫してあって、なかなかの人気だとか。

さらに、川崎市男女共同参画センター発行の父子手帳は「ちちしるべ」で、
手帳の制作には地元の父親グループのメンバーも参加した。
現場の意見をなるべく吸い上げて手帳に反映させようという考えだ。

そのうちに、イクメンという言葉も特別意識することなく使われるにちがいない。

http://www.ikumen-project.jp/fusi/index.php
全国父子手帳コーナー

2015年6月24日水曜日

丸形ポストは全ポストの3%



電子メールの普及によって年賀状が減ったように、
一般のハガキや封書も昔と比べると減っていく傾向にある。

それに連れて、郵便ポストも撤去されていっている。
私の家の近くのポストも去年撤去され、だいぶ先のポストまで行かなくてはならない。


ポストといえばひと昔前の丸形ポストがなつかしい。
立ち姿が制帽をかぶった郵便局員さんにも見え親近感を覚えたものである。

宮城県大崎市の四季彩通り商店街が「幸福の黄色いポスト」を設置して話題を呼んだ。
東京の小平市は都内でもっとも丸形ポストが多く「丸いポストのまち」を宣言した。

大崎市では今月17日「第1回全国丸形ポストサミット」が開かれ40人ほどが参加した。
丸形ポストをまちおこしの起爆剤にしようということだが、
日本郵便によると、丸形ポストは全ポストの約3%相当の約5600本が残っているとか。


ポストは利用されないと撤去という運命をたどるので、
地域の人たちがいかに利用していくかが存続の鍵となってくる。

http://grupocdw.com/touhoku/27.html
幸福の黄色いポスト

2015年6月23日火曜日

東京水



もうだいぶ前から、水を買うというのは日本では珍しいことではなくなった。

アルプスのおいしい水とか、富士山のなんたらとか名水が全国から湧き立ち、
家にいてもどこそこの名水が味わえる。


では、「東京水」と貼ってあるラベルの水は、いかがであろうか。
一般的には東京に名水が湧くのかという思いの人が多いことだろう。

でも、実際に「東京水」は市販されていて500mlで100円だ。
東京都が高度浄水処理を施した水道水をペットボトルに詰めた飲料水である。

さらに、今回市販品ではないが新たに東京水が生まれた。

採水地は東村山市の東村山浄水場。
市販はしないが配布はするということで、都のイベント等で無料で配られる。

「東村山浄水場で作った世界に誇る水道水のおいしさを味わってください」
とメッセージが入り容量は350ml入りである。

これが第一弾で順次、三園浄水場タイプ、金町浄水場タイプも予定されている。

http://news-act.com/archives/41959034.html

2015年6月22日月曜日

お掃除ユニット「仙台CLEAR'S」



土曜日は京丹後市の鳴き砂で有名な琴引浜の砂浜清掃に関する記事だったが、
こちらはライブを行う前に商店街でごみを拾うお掃除ユニットの話。


お掃除ユニット「仙台CLEAR'S」は地元仙台市の小学3年から高校3年までの
10人のユニットで、コンサート活動を続けながら毎週商店街などの掃除を行っている。

記事によると、この「CLEAR'S」は東京、大阪はじめ全国にチームがあり、
フランチャイズ方式でグループ本部が楽曲などを提供してるという。

ちなみに「仙台CLEAR'S」は全国で9番目。


街の掃除をするというのが仙台だけの取り組みかどうか知らないが、
本部からの指示となれば、いささか下心的なものを感じて素直に受け入れがたい。

企業や団体のトイレ掃除なども、こつこつとひたむきに取り組むもので、
あまりカミングアウトしてしまうのはよろしくないと思うのだが。

いずれにしろ街が美しくなるからいいじゃん、という考え方もあろうが、
それはあまりに安直すぎる。

http://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20150619-OYTNT50496.html

2015年6月20日土曜日

拾ったゴミが入場チケット



京都府京丹後市の琴引浜は「鳴き砂」で有名である。

実際に行ったことがないからわからないが、琴を引いたのような音が出るのだろうか。
ホームページには「クックッ」というふうに言葉で表現してあったが…

そもそも砂が鳴くには砂粒の中に石英が入っていること、
しかも、砂粒の表面がきれいであることが絶対条件であるとのこと。


この砂の鳴る浜で今月7日「はだしのコンサート」が開かれた。
約2000人が音楽やフラダンスなどを楽しんだ。

そして、コンサートの入場券がふるっている。
入場したい人は午前9時から約1時間ほど浜に落ちているペットボトルなどのゴミを拾い、
拾ったゴミが入場チケットとなる。

砂が鳴くようなきれいな浜にしてから、美しい音楽や踊りを楽しもうというわけだ。
このイベントは浜の環境保全を訴えるために1994年から続けられている。


訪れる人たちが、毎日がコンサートとという意識になったら、
砂はもっと素敵なメロディを奏でるにちがいない。

http://www.nakisuna.jp/nakisuna/
琴引浜鳴き砂文化館

2015年6月19日金曜日

3250mのソーメン流し


ソーメン流しといえば青竹を割って上から下へとつなぎ、竹の中にソーメンを流していく。
長くても10mか20mくらいのものが一般的である。

しかし、徳島県三好市東祖谷落合集落で7月19日に予定されているソーメン流しは
なんと3250mをめざしている。

落合集落は最高点で820mだが、ここに急傾斜を活かしたソーメン流しのルートを設定し、
総延長は現在のギネス記録である3216mを超える予定である。

ソーメンを流す竹は1000本程度必要で、放置竹林などで伐採してつないでいくとか。

自然の力で上から下へ流れ落ちていくのだろうが、
始発から終点までソーメンが流れ落ちていくさまを見てみたいものだ。


このイベントは日本の魅力を再発見してもらおうとサントリーが企画した商品キャンペーンで、
日本三大秘境のひとつである祖谷の落合集落を選んだ。

落合集落は急傾斜地に築100年を超える古民家や石垣があり、
2005年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

https://www.iyemon-project.jp/

2015年6月18日木曜日

見ぬ友と心結ぶのろしリレー



狼の煙と書いてノロシ、電信のない時代の通信ネットワークである。
なぜ狼なのかというと、昔は狼の糞を燃やして煙を上げていたからという。

日本の狼煙は狼の糞ではなく杉などの植物を使用されることが多い。


この狼煙をうまく使っていたのは甲斐の武田信玄で、居城である躑躅ヶ崎を中心とした
狼煙の大伝達網のほかに、支城を中心とした小伝達網も構築していた。

いくさはいつの時代であっても情報をいち速く握ったほうが勝つ確率が高い。
いくさ上手な信玄ならではの情報ネットワークである。


さて、この狼煙を広島市東部で活動する住民グループが広島、愛媛、山口はじめ
瀬戸内7県と全国を狼煙で結ぶ構想を立てている。実施は7月25日午前10時の予定。

この「見ぬ友と心結ぶのろしリレー」と銘打ったイベントのために小豆島では
狼煙隊を組んで当日に備えた演習を行ったりしている。

島の場合は他の地域や島との交流が少なくなるので、
これを契機にいろんな地域や人とつながっていければという思いもある。


目に見えない電子の糸よりも大空に立ち上る狼煙を目にした時、
電話とかネットでは得られない人間的なぬくもりを感じるにちがいない。

http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1428473543008/files/20150501kikakusyo.pdf
見ぬ友と心結ぶのろしリレー

2015年6月17日水曜日

田植えのワールドカップ



梅雨に入って毎日うっとおしい日が続いているが、降る時に降らないと困ることもある。
田植えも今頃の時期に行うところが多いと思うが、雨の中ご苦労様である。


先般、富山県は魚津市の棚田で「田植え世界選手権」が開催された。
仕掛けたのは棚田を所有する農家の青年と森林ツアーなどに取り組む青年。

二人は交流サイトフェイスブックやALTの集りなどで参加者を募った。
大会当日はアメリカ、ベトナム、カナダ、南アフリカなど9ヶ国の出身者など
15人が参加して、10アールほどの田んぼで田植えのスピードと美しさを競った。


この田植えは経験のある人ならわかるが、美しく、速く植えるのはなかなかむずかしい。
自分ではまっすぐ植えているつもりでも、振り返るとカーブしていることが多い。

和食は世界遺産という折り紙がついたが、その基本となる米の栽培についても
世界の国々へ、もっといろんなところで紹介されていい。

田植えのワールドカップ…秋には垂れるほど頭を下げた稲穂を見てみたい。

http://unchiku01.com/tauesikata-90
上手な田植えの仕方

2015年6月16日火曜日

海中熟成酒



最近、熟成肉の話題が多くのメディアで取り上げられているが、
熟成肉そのものを食したことがないので、特別美味しいのか判断できない。


静岡県南伊豆町の商工会では、昨年11月に港の沖合300mm水深1500mほどの
海底に、日本酒などを入れたコンテナ9個を沈めた。

日本酒のほかにはワインやウィスキーも沈めた。
海底に半年ほど寝かせ、熟成させて今月10日に引揚げ作業を行った。

名づけて「海中熟成酒プロジェクト」という。


ロジェクト関係者の話しによれば、沈めた海底の微弱振動で味が複雑になる
ということだが、複雑という表現が美味しくなるのかどうなるのか、ちょっと複雑だ。

当日は引き上げた酒の試飲会が行われ、飲み比べた人の
「熟成酒は香りが良くなり、味もまろやかになった」というコメントがある。

海中熟成酒を町の特産品として育てていくというのだが、
もし劇的に味や香りが変わったとしたら、全国津津浦浦で海中熟成が始まるかも?

https://www.facebook.com/shusaronproject
海中熟成酒プロジェクト

2015年6月15日月曜日

変わったクラス名



4月に学校が始まって2ヵ月以上過ぎたが、こどもたちは学校に慣れただろうか。
クラスの多くは1年1組、1年2組とか1年A組、1年B組といった分け方になっている。

幼稚園や保育園ではゆり組さんやバラ組みさんなどかわいいものが多い。


ところが、兵庫県篠山市の篠山小学校6年生のクラスには「愛組」「美組」「月組」など、
まるで宝塚のような名前が付けられている。

篠山小学校は創立140年を超す伝統校で、大正8年に当時の校長先生が
漢詩から「公明正大」といった親しみやすく意義のある熟語を学年ごとに選んで、
クラスにひとつずつふっていったという。
今は少子化で4クラスとなることはなく「公組」「明組」くらいで足りているそうだ。

こうしたクラス名については法的な規制はなく校長の裁量によって決められるという。

西脇市の重春小学校は「松」「竹」「梅」と寿司屋さんみたいなクラス名で、
クラスがさらに増えれば「菊」「楠」などが用意されている。


言葉というのは単なる記号ではなく意味を持っているだけに、
便宜上のつもりでも、受け取る側によっては嫌な思いをいだくかもしれない。

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2007/0512/129596.htm?o=0&p=4
保育園、幼稚園のクラス名

2015年6月13日土曜日

ヴォーリズ建築



「青い目の近江商人」「天皇を守ったアメリカ人」とも言われる一柳米来留
(ひとつやなぎ めれる)ことウィリアム・メレル・ヴォーリズは実に多才な人物である。

キリスト教の伝道者、英語教師として1905年に日本へやって来て、
京都で建築設計監督事務所を開業する。
結核療養所を開設、メンソレータムの販売など慈善事業や厚生事業に取り組む。


その中でもヴォーリズの建築家としての功績は大きく、大学や教会、オフィスビル、
百貨店に至るまで極めて多彩で、現役のものも少なくない。

滋賀県近江八幡市土田町にある「旧佐藤久勝邸」もヴォーリズ建築のひとつで、
所有者がなくなり保存が危ぶまれていたが、ヴォーリズ精神に賛同する男性が
買い取って保存の方向で話が進んでいる。

ヴォーリズ設計の建築物は宗教心からくる隣人に対する細やかな心くばりや、
やさしさ、あたたかさが魅力となっている。

http://www.vories.co.jp/vories/
ウイリアム・メレル・ヴォーリズ

2015年6月12日金曜日

お酒で「ごめんなさい」



高知県南国市に後免町という町がある。「ごめん」という名を活かそうということで、
このたび純米吟醸酒「詫酒(わびざけ)ごめんなさい」を発売した。

私たちはふだんの暮らしの中で、なにかしら迷惑をかけたりしていることが多々ある。
その時に素直に「ごめんなさい」と謝れればいいが、そうではない時もある。

そうしたお詫びをする際に「ごめんなさい」を一本ぶらさげて謝れば、
お互いの心が通じ合うのではないかというところか。

「おつかれさん」とか「ありがとう」と名のついた酒類は目にするが、
「ごめんなさい」のラベルが貼ってあるのは珍しいのではないだろうか。


同プロジェクトを企画推進する「ごめんなさいプロジェクト」実行委員会では、
5月31日を語呂合わせでごめんなさいの日と定め発売記念イベントを行った。

という記事を読みながら、鹿児島県奄美大島の「あやまる岬」という
名前が頭に浮かんだのだが、
こちらは謝るという意味ではなく、綾毬(アヤマリ)がネーミングの由来だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150605-00000009-minkei-l39
「詫酒(わびざけ)ごめんなさい」

2015年6月11日木曜日

一球一球に心をこめて



ここ数年のことだが、プロ野球を見ていて捕手がやたらボール交換するのが気になる。
ワンバウンドした玉を捕球すると、すぐにニューボールを要求する。

ひと昔前は、三塁線のゴロのファールを三塁手が捕球したら、
そのまま投手に投げ返し、投手は手のひらでボールをこねて投げ続けた。

ほんのちょっとしたことで投手の投球に乱れがあってはならないということで、
次から次へとニューボールが渡されていく。

プロの世界だからと言ってしまえばそれまでだが、ボール一個を両軍ナインが
総出でさがしまわった草野球世代には、やや贅沢に映る光景である。


岡山県の津山商工の福井コーチは、使い古された硬式球を再生する「エコボール」
への取り組みを呼びかけ、その仕組みが先月整った。

県内7つの学校で使う硬式球で傷ついたものは、切れた糸をはずして新たに縫い直す。
縫う作業を請け負うのは県内5つの障害者施設で、1球に付き50円が支払われる。

ふつう、傷ついたボールはテープを巻いて打撃練習用に利用するが、
再度縫い直したボールは投球練習用にも使うことができる。

一球一球に心がこもっているようで、練習の励みになることだろう。

http://koshien.mainichi.jp/news/20150606ddlk33040557000c.html
エコボール

2015年6月10日水曜日

トマトアイスコロッケ



ふだんは冷たいものを温めて食べたり、温かいものを冷やして食べたり…
さらには外は熱いのに中は冷たいといった、あの手この手の食品が登場する。

トマトアイスコロッケは福岡県若松市で開発された商品である。
コロッケには、「JA北九若菜会かっぱ工房」の人気商品「塩のジャム」が使われている。

糖度9度以上の水切りトマトを塩で煮詰めてトマトペーストにし、
そのペーストをまんじゅうのあんのようにポテトで包んで揚げる。

揚げる際にあまりに温度を高くするとトマトペーストの甘みが弱まってしまうという。
弱まらないように揚げ時間を工夫して、
外の衣はアツアツに、中のトマトソースはヒヤヒヤのアイスコロッケが誕生した。


アイスクリームを揚げてコロッケ状にしたアイスコロッケは2005年頃に、
山梨県の喫茶レストラン「コンディトール」で開発され売り出されている。

トマトアイスコロッケはアイスクリーム部分がトマトペーストになったものだが、
今月13,14日に若松市の響灘グリーンパークで開かれる食の祭典で販売される。

http://sp.mainichi.jp/area/fukuoka/news/20150609ddlk40040501000c.html
トマトアイスコロッケ

2015年6月9日火曜日

なつかしの…



高齢者の集いの場とか、交流の場というのを、近年ひんぱんに目にする。
高齢社会で長寿社会だから、たしかに高齢者が行きたくなる場所は必要かもしれない。

しかし、ひと昔前のじいさんばあさんは、グランドゴルフもしていなかったし、
ひんぱんに旅行に出かけるでもなく、畑仕事などをしていたように思う。

畑のある人はそれでいいのだろうが、なにもない人はどうするのか。
一日中テレビと向き合っているのもしんどいだろうし、趣味がないと一日が長い。


そこで、宮崎県小林市では、あのなつかしの「歌声喫茶」が月2回オープンする。
オーナーさんは「人と交流し、大きな声で歌えば心身ともに健康になれる」という。

場所は小林市のオープンスペースで、午後1時半から3時半まで開放する。


歌声喫茶は1950~1960年代に全国に広まっていった。
それから下火になって、2000年頃に再び人気が復活して、また沈静化し、
数年前から盛り上がり、団塊世代のみならず若い世代にもじわじわ人気だとか.

さらに、歌声喫茶が若者にウケる理由は、曲の良さ、親しみやすさ、歌いやすさ
にあるという。

http://www.news-postseven.com/archives/20150606_327358.html
歌声喫茶が最ブーム

2015年6月8日月曜日

ハートマジック



いつ見ても人をハッピーな気分にさせるハートのマーク。
トランプの4種類のカードの中で、他のデザインに最も多く用いられている。

ハート=愛のあかし、あったかいといったイメージからくるのだろう。

このハートさがしを長崎県内で行ったところ…

有名なグラバー園のおよそ3万平米の園内にハート型の石が2ヶ所見つかった。
石をなでれば恋が成就する、願いごとがかなうといった噂が広まった。

高島町で栽培されているたかしまフルーティトマトは薄切りにするとハート型に見える。
糖度も高いので純情ハート、情熱ハートなどのネーミングで売られている。

そして、雲仙温泉街にある国民宿舎「青雲荘」の小地獄温泉の源泉のカタチ。
もともと円形だったのが1982年の大雨で裏山の崖が崩れハート型に変身。

この小地獄温泉は幕末の思想家吉田松陰も訪れたという。

県観光振興課はこうしたハート型のスポットや特産品に着目し、
観光に活かしていこうとハートさがしに力を入れている。

http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20150530-OYTNT50156.html
ハート型の源泉

2015年6月6日土曜日

発電も地産地消の時代



電気はなんでできるの?と問われれば、火力とか水力とか原子力とか答えてしまう。
それに太陽光もある、バイオマスもある、メタンハイドレートなどもある。

ところが、滋賀県湖南市の市民グループが取り組んでいるのは「芋発電」である。
サツマイモを発酵させて取り出したメタンガスを燃料に電気を生み出すという仕組みだ。


昨年11月市民グループは「こなんイモ・夢づくり協議会」を設立し、
芋発電の普及に取り組む鈴木高広近畿大学教授と実用化をめざした実験に取組んでいる。

湖南市はサツマイモの産地ではないのだが、太陽光発電設備を事業所の屋根に設置した
「市民共同発電所」を全国で2番めに整備・普及した実績がある。

まず、休耕田1400平米を地主から借り受け、サツマイモを栽培する。
収穫した芋はスイーツなどに加工し、規格外などの芋を発電にまわすという。


発電も地産地消の時代がやってくるのか。

http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20150525-OYTNT50155.html
こなんイモ・夢づくり協議会

2015年6月5日金曜日

人それぞれの図書館



図書館といえば多くの人が利用するから、日本十進分類法というものに基づいて
本がきちんと棚に並べてある。

歴史関係の本であれば頭に「2」がつくし、文学関連は「9」がつくというように、
ジャンル別の分類がなされている。


だけど、歴史好きには全館歴史書で埋め尽くされているのを歓迎するかもしれない。
そこで、東京都の東久留米市立中央図書館では「ひとハコ図書館」を制作・展示した。

ひとハコ図書館とは巾50cm、高さ33cm、奥行き18cmの木製のボックスに、
自分なりのミニ図書館を作るというものだ。

ある人は絵本ばかりとか、豆本や手作りの本、紳士のための本、雲の上の図書館
といった具合にヒトそれぞれの収集によって展示を行う。


図書館は本がたくさんあるから、たとえ読まなくても安心するという人もいる。

ヒトはこ図書館があれば、未知の世界を開く扉になったり、
開設したミニ図書館を自分なりにひろげていくという楽しみも加わる。

http://honcierge.jp/hklibfes
ひとハコ図書館

2015年6月3日水曜日

あやかり総選挙



6月にアイドルグループAKBの総選挙が行われるが、
それに合わせて東京~滋賀間の6都県の施設とインターネットでも総選挙が行われる。

その総選挙は「TKD57」と名付けられていて、TKDとは東海道の略だそうで、
東海道53次と大阪までの4つの宿場町を対象に、
「行ってよかった宿場町、行ってみたい宿場町」を投票していただくものである。


東海道53次の中の53宿に京都の伏見や淀の宿場が入っていないというのも
初めて知った。

それに東京~滋賀間の施設というのは、草津宿本陣近くの市立草津宿街道交流館、
東海道ゆかりの郵政博物館、東海道かわさき宿交流館、亀山市歴史博物館だそうだ。


近年、歴史めぐり、まちあるきで東海道などを歩くツアーなども人気だそうで、
さらに東海道へ関心をもってもらおうということでの今回の企画らしい。

パンフレットを見ると、「TKD57」が目立つようなデザインになっているが、
東海道は、やっぱ筆文字あたりで和風にデザインしていただきたかった。

https://www.facebook.com/goguynet/posts/1619414704968683
TKD57総選挙ポスター