「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年4月28日木曜日
ボイスポリスで詐欺撲滅
たとえば、振り込め詐欺などの犯罪防止策としてポスター等を
使った注意喚起がある。
コンビニや金融機関等に掲出するものだが、表現が秀逸じゃないと、
ポスター一枚で詐欺撲滅というわけにはいかない。
振り込め詐欺の場合、犯罪者ではなく被害者になりそうな人が対象だ。
と言っても、「自分は絶対振り込め詐欺なんかにだまされない」
と一見被害者になりそうにない人が、だまされてしまうらしい。
それはともかく、ポスター以外で防止に効果があるものはないか、
と思っていたら、「ボイスポリス」現るという記事を発見。
これは実物を見ていただいた方が早いのだが、制服姿の警察官の
等身大パネルである。
しかも、腹部にセンサーが仕掛けてあり、3m前の人を感知すると、
「振り込め詐欺に注意しましょう」といった音声が出てくる。
等身大の警察官、音声による喚起というのがミソで、
これであれば、大事な息子のために振り込まなきゃとATMへ
やってきた人も、ハッと我に返る可能性は高い。
なかなかのグッドアイデアだと思う。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-268018.html
ボイスポリス
2016年4月27日水曜日
フラ女将
東日本大震災で被害を受け、とりわけ観光地が以前のにぎわいを
とりもどすまでは、なかなか大変である。
福島県いわき市のいわき湯本温泉でも減った観光客を回復しようと、
このたび「フラ女将」という小冊子を5000部作った。
湯元温泉の女将たちでつくる湯の華会の会員を中心に、和の文化と
スパリゾート・ハワイアンズのフラ文化を融合したまちづくりの
一環で、冊子には女将紹介の女将図鑑、温泉マップ、まち歩きコース、
スイーツの紹介などが盛りこまれている。
さらに、冊子の発行にとどまるだけではなく、地元の蔵元と組んで、
フラ女将ラベルの純米酒を提供したり、蔵元の酒粕入りの
フラ女将カレーを販売するなどフラを核にした活動である。
天災によって大打撃を受け、商いが立ちゆかなくなると、
なんとか往時の賑わいをということで地域は知恵を絞る。
それが起爆剤となって以前に増しての繁栄が築ければいいが、
物理的ダーメージや負のイメージを回復するためには、
並々ならぬ覚悟と努力が必要である。
http://www.minyu-net.com/tourist/hama/FM20160420-067635.php
いわき湯本温泉、女将目線で紹介
2016年4月26日火曜日
若手作家で活気を
過疎を解消するために、いろんなアイデアでもって地域を
元気にさせる策がすすめられている。
官主体のところもあるし、民の力のみでがんばっている所もある。
富山県中新川郡虫谷に昨年、川原さん親子が移住してきた。
夫・隆邦さんは和紙職人で、ミラノ万博に参加するなど
活動の場が広く、妻の陽さんは陶芸家である。
そして、高岡市の漆職人・荻野剛司さんも、自然豊かな里山で
創作活動をしたいと近々移り住む。
さらに、千葉県の会社員青山大地さんは空き家を譲り受けた。
空き家は別宅だが、一部を作家らの活動に開放する。
この3人は、いずれもIターンだが30代と若い。
「立山青山共同創造舎」と名付けられた青山氏の別邸から、
どんな情報が発信され、受信した人たちがどんな反応を示し、
過疎の地域に集まってくるか楽しみだ。
アート系の人が集まる芸術村的な地域おこしはよく耳にする。
しかし、実際のところ地元住民と一体となって地域がにぎわい
より豊かなムラとして発展し続けているのは何割くらいだろうか?
ぜひ、モデルとなる地域の創造を行って欲しい。
http://webun.jp/item/7270728
過疎の里山、活気戻った
2016年4月25日月曜日
熟成させていく
どんな効果があるのかな?と前々から疑問に思っていることがある。
それは、日本酒やウィスキーなどを海中にある期間沈めて、
いわば熟成させるというものだが、味や香りに影響するのだろうか?
その熟成を雪の中で行い、ひと冬越えたところで取り出そう。
そんなイベント「マイボトル酒」を企画中なのが、
長野県上伊那郡飯島町で酒店を営む池上明さん。
標高約2600メートルの中央アルプス千畳敷までマイボトルを持込み、
そこの雪の中に寝かせ冬越しさせて、翌春に取りに行くというもの。
ツアー名は「冬風の魔法」と名付けられていて、
マイボトルだけではなく、伊那谷めぐりや地域の歴史を学んだり、
宿泊をセットしたり、あれこれ詰め込んだ活性化案である。
冬越しさせたマイボトルの酒が極端に味が良くなれば注目を集める
だろうが、味覚って意外といい加減なものだから、
冬越しさせた酒に最高の場所や料理を添えてあげた方が満足度は
高いのかもしれない。
いずれにしろ、まずは第一回目を実施し、反省点があれば反省し、
イベント自体も徐々に熟成させていけばいい。
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160414/KT160412SJI090001000.php
「マイボトル酒」冬の中アで熟成
2016年4月22日金曜日
漁師は3Kじゃない
あまり好きな言葉ではないが、3K職場などと言われる職種がある。
漁業もその一つだが、福井県越前町の越前漁協で、今春初めて
県外出身の漁師が3人誕生した。3人共高校卒業したばかりの18才。
越前町の漁業従事者は1978年に1006人いたものの2013年は370人。
しかも60才以上の漁師が多い。
では、その漁業になぜ3人の若者が飛び込んできたのか?
一つは町をあげての就労支援だ。昨年4月に就労支援室を設置し、
新たな漁業者を育てるために開設した「ふくい水産カレッジ」
と共同で育成プログラムに取り組んでいる。
そうした研修制度とともに、町や漁協の手厚いサポートがある。
なかでも住宅を無料で提供という特典は大きな魅力だ。
「夢に見た漁師の一人として働いているんだ」
「漁師は3Kといわれるけれど、おいしい魚はきれいだし、
仕事がきついのは当たり前。給料だってそこまで悪くない」
というのが3人の感想だが、彼等が一人前の越前漁師になるまで、
どんな仕組みや制度で定着を図っていくのか、知恵の出しどころだ。
http://kizuna-nipponfoundation.info/kizuna-story-book/miyagi/miyagi12.html
若手漁師による次世代漁業作りと後継者作りプロジェクト
2016年4月21日木曜日
好調!ウズラのフン
前回はオオグソクムシを煎餅にした話だったが、今回はウズラのフン。
栃木県真岡市にウズラを飼育している養鶉場(ようじゅんじょう)では
およそ8万羽ほどを飼っている。
ウズラは元々中国原産で、日本へは奈良時代に渡来したといわれている。
戦国時代には武士がうずらを好み、出陣の折には、
その鳴き声で吉凶を占ったとか。
さて、真岡市の鶉養場だが、宇都宮市内の市民活動グループとコラボし、
ウズラの魅力アップのために「栃木うずらProject」を立ち上げた。
その第1弾の商品が、
ウズラのフンを原料にした「純正有機肥料栃木のうずらフン」だ。
ウズラは腸が短く、食べたものをほとんど消化せずに排泄するので、
フンには栄養価の高いものがたくさん含まれている。
そのフンを使ってつくった肥料だけに、質が高いということだ。
2月からフリーマーケットなどで販売し、売上も好調である。
これまでは廃棄するだけのフンだったのに、ひと工夫するだけで
資源の循環が生まれてくる。
http://cookpad.com/search/%E3%81%86%E3%81%9A%E3%82%89%E8%82%89
ウズラ料理あれこれ
2016年4月20日水曜日
食べたくなりますか?
ダイオウイカなど深海生物が人気だが、オオグソクムシも
なにかとメディアに取り上げられることが多い。
名前にインパクトがあるのだが、「オオグソムシ」とク抜きで
覚えこんでいる人も多いに違いない。
ダンゴというかウンコというか、そんな形のまんまじっと動かない
映像が多いので、ク抜きの名前で覚えこむのかもしれない。
そのオオグソクムシを使ったせんべいが開発された。
オオグソクムシを粉砕しパウダー状にしてエビ風味を加えて
せんべいにふりかけたという商品である。
オオグソクムシはにおいが強烈で、換気しながら開発したという。
なんだか開発過程を読んでいると、ちょっと微妙な感じで、
買ってみようかという気にはならない。
それでも、開発者の竹島水族館館長と和菓子会社社長は自信満々で、
このせんべいで地域を盛り上げたいと意気込んでいる。
せんべいはひと口大で、1袋に50グラム入っている。
これが2袋で税込み1000円。名前は「超グソクムシ煎餅」。
いかがでしょうか、お茶のおともに。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160415-OYT1T50039.html
オオグソクムシで煎餅…えびに似た癖のない味
2016年4月19日火曜日
集中緩和策
イベント等が行われると、ふだんは静かな街が活気に満ち、
人や車の往来が激しくなる。
活気が出るのはいいが、渋滞や騒音やゴミなどの問題が出てくる。
長野県上田市で行われた桜まつりには、例年以上の観光客で賑わった。
NHK大河ドラマ「真田丸」の効果もあり公園北側の市営駐車場は満車。
市街地の民間駐車場は空いているのに…
花見はじめイベントでは、できる限り現場の近くに駐車したい、
というのはだれもが思うことで、やや遠目の駐車場は空いてしまう。
そこで、市の職員は人海戦術で、空いた駐車場への誘導看板を設置、
また、1時間おきに市街地を巡回して、駐車場の空き状況を
市のホームページに掲載するという対応をとっている。
さらに、シャトルバスの本数を増やすといった手を打つなどした。
結果、目立った混乱がなく桜のシーズンを乗り切ったので、
今月末からのゴールデンウィークもこうした作戦で臨むのだろう。
賑わすというのは足してやる、満たしてやるということだそうだ。
早く駐車したいという観光客の心を満たすことをやり続けることで
賑わいが生まれてくる。
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160416/KT160415GKI090019000.php
上田市「分散駐車」誘導策
2016年4月18日月曜日
願いましては
パソコンはじめIT機器の発達で、そろばんなど純和風アナログタイプの
計算機がなくなってしまったかというと、そうでもない。
そろばんはあるし、計算尺もある。
そろばんは、記憶力、集中力、情報処理力、イメージやひらめき力など
いろんな効用があると日本珠算連盟のHPに書いてあった。
そろばんの産地で有名なのが播州と雲州、つまり兵庫と島根県である。
播州そろばんの産地である兵庫県小野市の小野市役所前には、
巨大なそろばんのオブジェがある。
そのオブジェの下に、このたび「祈願そろばん」が完成した。
どうやって祈願するかというと、夫婦仲良しでいたい場合は
「願いましては」と唱えた後「1・1・2・2(いい夫婦)」と数をはじき
大きな玉をさするというもの。
安産を祈願するには「1・1・0・3(いいお産)」といった具合だ。
設置した播州算盤工芸品協同組合と小野市はパワースポットとして、
さらに、そろばんの産地として認知されるようになって欲しいと
そろばんを弾いているのだが、果たして願いがかないますやら…
http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/movie/new/201604/0008993449.shtml
黄金のそろばんオブジェ 小野
2016年4月15日金曜日
フリーソーメン
以前、うどん県・香川県の観光PRなどについて書いたことがあるが、
隣りの徳島県は秘密結社「フリーソーメン」というイベントで対抗する。
徳島県のフリーソーメンは、「世界を征服するために、暑さと飢えに
苦しむ民たちに無料(フリー)でそうめんを差し伸べる」ことが使命。
実はこのイベント、2013年から全国各地で行われているが、
すぐお隣りのうどん県・香川で行われるのは初めてだとか。
頭にうどんを冠する県への進出という完全アウエー状態で、
フリーソーメンはどんな受け止め方をされたかというと、
なんだかんだ言っても「フリー」という魔法の言葉には弱い。
覆面姿のフリーソーメン幹部が100食のそうめんを配り出すと、
うどん県民がずらりと行列をつくった。
うどん、そうめん、ラーメン…人類は麺類大好きな生き物である。
http://freesomen.org/
あまねく世界をソーメンで支配する
2016年4月14日木曜日
善僧か悪僧か
そうかあ、植え付けられたイメージというのは、なかなか変えがたい。
そんなことを考えさせられたのは下記の記事からである。
~奈良時代の高僧・道鏡の功績などをたたえる「道鏡禅師供養祭」が
命日の7日、薬師寺の龍興寺(近藤純雄(住職)で開かれ、
「道鏡を守る会」(事務局・宮城県、日野原正会長)のメンバーら
県内外から約40人が参加した。~
道鏡を守る会というのは栃木県にあり、大阪には道鏡を知る会、
そして京都には道鏡を語る会がある。
道鏡といえば奈良時代の僧で、孝謙女帝の寵愛を受けて法皇まで
上り詰め、「天皇にすべし」という宇佐八幡神託事件を引起した。
結局、神託はウソであるということで道鏡は失脚してしまうが、
一介の僧が女帝を丸め込んで国家を乗っ取ろうとした悪人という
レッテルが貼られてしまった。
しかし、道鏡を守る会では道鏡が神託事件で法王の地位から
下野薬師寺別当に左遷されるに至った正しい記録を残そうと
地道な研究を行ってきた。
結果、道鏡は医療技術に長けた知識人であり、治療僧として重用され、
国家鎮護や孝謙女帝の病気平癒のため熱心に写経した。、
国家を乗っ取るような人物ではなかったという善僧の姿である。
ちなみに日本の三悪人と検索すれば、足利尊氏、平将門、道鏡と出る。
http://www.geocities.jp/jm2bpm630/jinbutudoukyou.htm
道鏡は治療僧
2016年4月13日水曜日
特典もらって免許返納
車の運転免許証は一生もので、80歳になったから返納しなさい、
という義務はない。
実際に90才を超てもスイスイ運転している人がいる。
また、地方では足代わりであり、車がないと生活できないこともある。
しかし、加齢とともに運動神経や反射神経は鈍くなり、
視覚や聴覚など運転の際に必要な感覚も薄れていくのが現実だ。
ぶつかりそうになった、ブレーキを踏むのが遅かったなど、
ヒヤッとするたびに、そろそろ免許返納したらとまわりも気をもむ。
兵庫県明石市では、運転免許証を自主返納すると、
5000円の商品券といった特典がつく制度が4月1日から始まった。
この特典は返納者本人とともに、返納を勧めた人にもつくので、
1日から4日までの間に139人が返納したという。
去年1年間の返納者が118人なので、わずか4日で去年を上回ったわけだ。
高齢者の交通事故が多い昨今、安全運転の徹底にお金をかけるよりも
返納してもらった方が事故も減るにちがいない。
http://manetatsu.com/2015/11/53847/
「運転免許自主返納」による様々な特典
2016年4月12日火曜日
シュワッチ
円谷英二といえば特撮映画の先駆者であり、あのウルトラマンの
産みの親である。
出身は福島県須賀川市で、「すかがわ市」はなんとウルトラマンの
故郷であるM78光の町だそうだ。
http://m78-sukagawa.jp/
上記サイトを見てもらえば、M78光の町がどんなところかがわかる。
ウルトラマンはじめテレビドラマに出てきたキャラクターを総動員し、
なにもかもウルトラづくしでまちをPRしている大胆さが痛快だ。
そして、このたび光の町では、婚姻届を提出すると、
「ウルトラの父メッセージカード」がプレゼントされるという。
カードには日本語とウルトラ文字で「結婚おめでとう」といった
祝福の言葉が並んでいる。
シュワッチな光の町が、今後どんな輝きを放つのだろう…
http://www.minyu-net.com/tourist/naka/FM20160408-064442.php
「ウルトラの父」から2人に『幸せのカード』
2016年4月11日月曜日
まわしよみ新聞
テレビが普及し初めの頃、街頭テレビとか、裕福な方の家の
テレビに近所の子どもたちが集まって集団で鑑賞した。
今はテレビも一家に一台は普通で、パソコンやスマホで視たりだが、
ほとんどが個人による視聴である。
そうした個別バラバラに番組が視聴されるわけだが、
おもしろかった、涙が出た、笑い転げたといった感動部分は異なる。
そこで、テレビではなく新聞を使って、読んだ人が気に入った記事を
持ち寄って壁新聞みたいな形にしてまわし読みするというスタイルがある。
まわしよみ新聞と名付けられていて、いつでも、どこでも、だれでも
気軽に参加できるオープンソース型のコミュニケーションツールだ。
まわしよみ新聞を見れば、ははあ、そういう新聞の読み方もあるのか
といった気付きはじめ、多様な意見を聞くことができる。
インターネットのSNSなどもそうした視点を養うことができるが、
どこかわざとらしい表現や自己宣伝的な文言に出会うことも多く、
壁新聞分的な匿名性の方が得られるものが多いかもしれない。
http://www.mawashiyomishinbun.info/about/
まわしよみ新聞
2016年4月8日金曜日
マンガで故郷回帰
少子高齢化の波をもろに受け、後継者不足ひいては集落の存亡の危機
まで迫られることになる地方にとって。人口増は切実な問題である。
各自治体があの手この手でUターン、Iターン者の獲得や、
地域内の未婚者に伴侶を得てもらおうと婚活に乗り出す。
結婚して居住してくれることになると、今度は子どもをという
ことで、まるで初孫の顔を見たがる親のようだ。
高知県は故はらたいら、やなせたかし氏はじめ青柳裕介、岩本久則、
安倍夜郎、浜口奈津子、森山大輔など漫画家を数多く輩出している。
そこで、仁淀川町では町の魅力を漫画で発信しようと『君恋四季物語』
を制作し、移住者相談会などで配布している。
描いたのは高知インディーズマガジンに作品を掲載している
高知在住のフジハラサオリさん。
仁淀川町出身で大学進学後東京で働く主人公が季節ごとに故郷へ帰り、
だんだんと故郷の魅力に気づいていくという物語。
個人的な話だが、筆者も鹿児島市内のマンガで地域を元気にしようと
活動するNPOのメンバーで、マンガのチカラというものに賭けている。
そういう目線で昨今のいろいろな地方の取り組みを見ていると、
マンガ、アニメ、ゲーム、動画といったツールを使った仕掛けが
やたら多いことに気づく。
クールジャパンは異国だけではなく、本国でもはじけ始めている。
http://news.danon.jp/info/post-6930-6930
『君恋四季物語』
2016年4月7日木曜日
炭女
歴史に詳しい歴女、実験や数字が大好きな理系女、さらには土木関連の
仕事でがんばる女性をドボジョと呼んだりする。
そして、鳴門市に現れたのが炭焼き女子=炭女(すみじょ)である。
昨年3月に鳴門市の鳴門ウチノ海総合公園で「AWA★スミット」が
開催され、スミットにやってきた水泳指導員の鹿子愛さんが
知り合いの主婦に呼びかけて炭女が結成された。
さらに1年後、炭女15人が炭の焼き初めを体験した。
炭焼きというと、なんとなく男の仕事のようなイメージがあるが、
炭女たちは簡単にこなし「インテリアや食品にもなす炭の面白さを
伝えていきたい」とやる気満々!
今後はメンバーを募りながら月に1回程度、体験会を開いていく。
炭といえば黒であるが、カラフルな炭などが開発できれば、
炭女もぐ~んと増えるに違いない。
https://www.facebook.com/Awa%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%882016%E7%82%AD%E3%81%AF%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%82%92%E6%95%91%E3%81%86-1044223372276595/?fref=ts
Awaスミット2016~炭は地球を救う~
2016年4月6日水曜日
読まれる広報誌
自治体が発行する市政だよりといった類のものは、相対に事務的で
内容も硬めのものが多い。
もっと市民に読んでもらうために、広報課あたりが知恵を絞って
手にとって読んでみたくなるものを作るが、極めて少数である。
ところが、福岡市の市立博物館市史編さん室が配布している
「市史だよりFukuoka」は7年前に誌面をリニューアルしてから、
「どこで手に入るのか」「もうないのか」と人気を博している。
年2回発行で8~12ページ構成だから、そんなにボリュウムはないが、
中の記事はなるほど読んでみたくなる発見が詰まっている。
7年前のリニューアル時に、史的再発見マガジンと銘打って、
専門用語を極力少なくして、職員が足で稼いだネタを、
わかりやすい記事や写真で構成しようという方向へ転換した。
その編集方針がずっと守られていて、取り上げられた場所も、
警固、桜坂、赤坂一帯とか、興味をそそるスポットが多い。
それなりに予算をつけて行う事業であるから、
読まれない広報誌では作る意味がない。
たえず市民の声に耳を傾け、発行の日を心待ちにされる
コンテンツで構成して欲しい。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/shishi/publish_a01.html
福岡市史だより PDF版です
2016年4月5日火曜日
奥ゆかしいオイラン
ずいぶん古い話で恐縮だが、かつて読売ジャイアンツに「8時半の男」
なるピッチャーがいた。
名前は宮田征典、∨9時代の抑えの切り札で、ナイターの終盤、
午後8時半頃にマウンドに上がることから、そう呼ばれた。
一方、名古屋市港区にある名古屋港水族館には「午後4時半の魚」
と呼ばれる魚がいる。
楊枝のように細長く、紅白の派手な姿が花魁をイメージさせるので、
「オイランヨウジ」という名前を持っている。
ヨウジウオの仲間で、動物性プランクトンを食べるという。
水族館で特別に採集したり購入したわけではないのだが、
海藻などに付着していたオイランヨウジの卵が孵化して成長した。
こちらのオイランはずいぶん奥ゆかしいらしく、
昼間はほとんど姿を見せないで、午後4時半位になると、
どこからともなく現れ、艶然と泳いでいるという。
時折、細くなった後ろの部分を傘のようにひろげることもあるとか。
法外な花代も要求されないだろうから、ゆっくりとご観賞あれ。
http://zukan.com/fish/internal2092
オイランヨウジ
2016年4月4日月曜日
いい人に、注目
3月24日に配信した本誌346号で、滋賀県生まれの戦国武将石田三成
について、滋賀県がPR動画を作ったと書いた。
動画が大きな反響を呼び、滋賀県では3月26日にシンポジウムを開催。
こちらも600人の定員に対して800人を超える応募があり、
中には関東・東北・九州からの参加者もあった。
とりわけ、歴女と呼ばれる20~30代の女性が多かったという。
パネルディスカッションでは歴史好きアイドル小日向えりさんが、
「三成の利他の精神は、まさに近江商人の三方よし。
自分が、自分が、となりがちな今の時代だからこそ
三成のような生き方をしたい」と熱弁をふるった。
また、PR動画の方は3月27日から第2弾が放映されているが、
すでに30万ビューを超えている。
こうした盛り上がりを活かし、5月14日からは彦根、米原、長浜の
3市でつくる三成会議主催で「MEET三成」という企画展を開催する。
個性が強い、いわばキャラが立つ人物は一発大化けはするが、
イメージの固定化でマンネリとなってしまうことが多い。
その点、噛めば噛むほど味がありそうな三成は注目され続けそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=yAaNoci3_FQ
石田三成CM<第二弾・総集編>
2016年4月1日金曜日
饅頭とアスリート
地方へ行けば、その土地でできた産物を使って加工した商品に目が行く。
道の駅や地域の物産館、道端にちょこんと商品を並べる店もある。
滋賀県大津市は琵琶湖に沿って縦長に広がっていて、
JR湖西線比良駅前には「「ほっとすていしょん比良」という店がある。
店には地元の北比良グループのお母さんたちが作った味噌やマーマレード、
芋せんべい、パン・ケーキ・おはぎなどが並んでいる。
まあどこにでもある物産店だが、このお店に新商品がおめみえした。
地元産の米や味噌を使って炊き上げた具を皮で包んで蒸らした饅頭だ。
饅頭は「炊き込みおこわ」と「カレーおこわ」の2種類があり、
具を包む皮は甘い食感でもちもちとした歯ざわりだ。
この饅頭を開発したのは、近くにあるびわこ成蹊スポーツ大学関係者が
「近辺に店が少なく学生たちの食事が気がかり」ともらしたひと言。
食感はもちろん、栄養面では動物性および植物性タンパク質を摂取でき
砂糖や塩分をおさえてあり、その名もアスリート饅頭である。
2時間運動をしたら、女性は1個、男性は2個で疲労回復が期待できる。
http://www.i-honky.com/kitahira/
北比良グループ
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