「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年3月11日金曜日
先手必勝のマーケティング
山形県天童市といえば将棋のまちとして有名である。
天童の春を彩ると言われる人間将棋大会は昭和31年から行われている。
当然、天童市民の将棋への関心も高く、日本将棋連盟天童支部には
209人の会員がいて、全国で最多の会員数を誇っている。
しかし、残念なことに天童市出身のプロ棋士はまだ出ていなくて、
名実ともに将棋の聖地にはなっていない。
白泉社刊の漫画雑誌ヤングアニマルに「3月のライオン」という
将棋棋士を描いた物語が連載されていて人気を集めている。
漫画の主人公・17才のプロ棋士・桐山零は天童市の出身という設定だ。
ちなみに監修はプロ棋士の先崎学が務めている。
この人気漫画にあやかろうと、天童市ではふるさと納税の寄付者へ、
3月のライオンをモチーフにしたオリジナルグッズをプレゼントしている。
将棋駒ストラップは制作が追いつかず8ヶ月待ちの状態だという。
漫画というフィクションの中から生まれたキャラクターが人気となり、
彼の出身地や暮らしている場所などが聖地となることは多い。
現在人気の、あるいは先々ヒットしそうなフィクションに目をつけて、
地域なり産品をアピールしていくというのは先手必勝のマーケティング
なのかもしれない。
http://yamagata-np.jp/news/201603/09/kj_2016030900208.php
「天童ファン」拡大へ人気漫画とコラボ
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