「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年11月16日月曜日
出稼ぎのカタチ
鹿児島県は焼酎の産地として有名だが、焼酎造りのプロである杜氏さんや
蔵子さんたちは、昔から専業だったかというとそうではない。
春先から秋口までは農業なり漁業なり自分の家のなりわいがあり、
繁忙期が終わると、身につけた技術を活かすべく全国の蔵元へ出稼ぎに行った。
山梨県の農家のAさんは、生産量日本一を誇る甲州勝沼のブドウ農家の5代目。
しかし、周囲では耕作放棄地が増え、後継者難に頭を痛めている。
Aさんはブドウ栽培を学びながら独立を目指す人たちを受け入れたり
活性化に力を注ぐ一方、ブドウの収穫が終わると高知県へ出稼ぎに行く。
高知での仕事はショウガの収穫で、高知のショウガ産地も人出不足解消に
こうした助っ人は大歓迎である。
Aさん自身もブドウとは異なるショウガの生産や販売の実態を
つぶさに見て体験でき、これからの農業のヒントになるのものが得られる。
こうした農業者同士が、繁忙期にお互いを助け合うという
新しいカタチの出稼ぎを日本全体で考えれば、
産地だけでは思いもつかない発想が出てくるかもしれない。
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=347088&nwIW=1&nwVt=knd
ブドウ栽培とのずれ活用
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