「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年11月9日水曜日
アイデンティティー
アイデンティティーという言葉は「自己同一性」などと訳されたりして、
いったい何?と今ひとつストンと落ちてこない。
自分自身の心のよりどころですよ、などと言われてもピンとこない。
アイデンティティーは何も一個人に限ったことではなく、国や地域、
そこに暮らす人々のアイデンティティーがある。
南北600kmという長い鹿児島県の最南端に近い沖永良部島は、
江戸期の薩摩藩による琉球侵攻以前は琉球王国の支配下にあった。
島を統治した北山王の次男・えらぶ世之主(よのぬし)が亡くなって、
今年はちょうど600年にあたる。
節目の年に『世之主野外音楽祭』が開催された。
音楽祭では島内の琉舞道場や民謡研究所、地元バンドなど8組が出演し、
沖永良部島と沖縄のつながりを再認識した。
同祭実行委員長の桂弘一さんは言う。
「われわれは明治に琉球と切り離され、鹿児島県になっているが、
食も言語なども沖縄の文化でアイデンティティーは琉球だ」と。
国際化とともにボーダレスがどんどん進む中で、今一度拠って立つ
足元をしっかり見つめ直す。
個人や会社にとっても必要なことなのかもしれない。
http://amamijin.com/iroiro100ca/column/story01.html
「えらぶ世の主」伝説
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