「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年5月30日月曜日
87才のラッパー
♪あれ考えればなんでもない どんなことだって乗り越えていける~
というフレーズが4回出てくる『俺の人生』というラップが好評だ。
この曲の詩を作り歌っているのは仙台市の災害公営住宅で暮らす
藤沢匠子さんという87才の女性である。
藤沢さんは自分が歩んできた人生をつづり自分史として本にしたかった。
その思いを現代アート作家の門脇篤さんに打ち明けると、
短くてわかりやすいラップにしたらということになった。
さっそく、書いた原稿を元にしてできあがったのが「俺の人生」である。
♪青春時代は戦争だった 月謝払って弾丸つくった
に始まり終戦、結婚、水害による自宅流出、夫との死別、長男の入院生活
などなど藤沢さんが歩いてきた人生がリアルに語られていく。
言葉の一つひとつは重いものの、それだけに聞く人を鼓舞し勇気づける。
CDは自主制作で、収益は東日本大震災と熊本地震の復興支援に寄付される。
ラップというと、どうしても若い人の音楽という先入観があるが、
人生や歴史を語るのにも格好のジャンルなのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=x3f7hSPDiSs
「俺の人生」PV
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