「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2017年3月6日月曜日
梅マスク(福面)
土地にはその気候風土に適した作物ができるが、薬草のように
人間の経験から体にいいということで摂り入れる作物もある。
さつま芋は江戸時代に琉球から伝えられ、南九州一帯で植えられた。
そして、救荒作物であるということがわかり全国へと広まっていった。
一方、世界遺産である石見銀山遺跡がある島根県太田市大森町では、
梅肉が銀山とは切っても切れない貴重な食であった。
江戸時代に銀を掘る際、怖いのは作業員が粉塵を吸い込むことだった。
その鉱山病対策に取り組んだのが岡山からやって来た宮太柱という医者で、
宮は鉄の枠に絹を張り、絹に柿渋を塗ったマスクを考案する。
マスクは福面という名で広まっていった。
しかも、福面の中に梅肉を入れておくことで、粉塵の吸引を防いだ。
そうした先人の知恵を知ってもらおうと、世界遺産登録10週年を記念して、
梅をテーマにしたレシピを募集した。
県内外から37の作品が集まり、手羽先の梅酒煮、ふきの梅煮、魚の梅磯巻き
など9品が一次予選を通過した。
最優秀賞などは登録10周年100日前イベント機関の3月26日に発表される。
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=500615180
鉱山病と闘った青年医師
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