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2014年11月27日木曜日

トンネルに光をあてる

「峠」という漢字は、実にわかりやすい形だ。
山の上と下、視覚的にも上と下の間が峠なんだとわかる。

列車や車が峠越えをしないで済むように
ショートカットしていくのがトンネルである。

鉄道全盛の頃はSLが黒煙を巻き上げて走り抜け、
なにかしらタイムトンネルを旅するような気分にひたれた。

自動車道のトンネルは現役のものが多いが、
列車のトンネルとなると廃線になったものは哀れである。

まわりの草は伸び放題で、入口の壁にも草が覆いかぶさり
中に一人で入っていくには、勇気を必要とする。


戦前にできたトンネルの工事には多くの人の汗が流され、
なかには作業中の事故で命を落とした人も多い。

そうした歴史を刻んだトンネルを見直し、活かそうというのが
NPO法人 愛岐トンネル群保存再生委員会である。

http://www.geocities.co.jp/ag_tunnel/index.htm
NPO法人 愛岐トンネル群保存再生委員会

愛知県の高蔵寺駅と岐阜県の多治見駅間のJR 中央線と庄内川
(玉野川・土岐川)を挟んだおよそ8 キロに及ぶ地域には、
旧国鉄時代の13 箇所ものトンネル群が残っているという。

こうしたトンネルという産業遺産に光をあてるとともに、
沿線に眠る玉野街道などの歴史遺産も掘り起こし、
広域住民に賢い利用を呼びかけるのが委員会の活動の主眼である。


トンネル見学会、トンネルコンサートなどトンネルに関わる
地域を人を巻き込んだイベントが定期的に開催されている。

その上、このNPOのすごいところは、保存再生のための募金活動を行い、
愛知県側のトンネル4基を含む廃線跡地16万1千平米の土地を
民間の地権者から買い上げたことである。

いわゆるナショナル・トラストを実現することで、
遺産の保存および再生活動を図ろうという気迫が伝わってくる。

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