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2014年12月16日火曜日

つながってこそ雁木

新潟県上越市の越後高田も、今は雪が降り続いていることだろう。
街道沿いの町人まちでは、家々の庇を伸ばした雁木通りが目を引く。

雁木は大雪から守るだけではなく、雨風や強い陽射しも防いでくれる。
越後高田の雁木通りは16kmほどに及び、
趣きのある町家にうまくとけこんで江戸情緒を醸し出している。

町家は道路に面して並んでいて、トオリニワと呼ばれる細長い土間が、
表の雁木から裏の畑まで貫通している。
トオリニワに沿ってミヤ、チャノマ、ザシキなどが並んでいて、
途中に吹き抜けがあるなど、まるで芝居小屋のような空間である。


また、雁木について言えばホームページに次のような一文があった。

「雁木とアーケードは違います。雁木は個々の家人が私有地を市民に
 提供しているものです。思いやりがこもっております。
 雁木と歩道は違います。雁木は家と道路のあいだの緩衝(クッション)の
 役目を持っています。歩道は通行の手段ですが、
 雁木はさまざまなコミュニケーションの場です。」

思いやりのこもる雁木の下でさまざまな親睦が生まれ育っていく、
「つながってこそ雁木」なのである。

雁木をつくった先人たちへの感謝を忘れず、今に活かそうとする
土地の人々の思いが伝わってくる。


越後高田では平成18年に雁木ねっとわーくが結成され、
50人余の会員が雁木の保存と活用を全市民の運動に拡大し、
上越市への施策提言を行うために様々な活動を行っている。

雁木についての学習会やシンポジウムを開くなどの啓発活動、
マップの作成やガイドの養成などの観光活性化活動、
高田地区を拠点とするまちづくり団体との提携や情報交換など。

こうした雁木のあるまちは、新潟県内では越後高田のほかには
新潟市、長岡市、糸魚川市にあるだけで、
県外では青森県の黒石市だけだという。

雪国の暮らしを守り続け、助け合い・譲り合いの心をつないで、
雁木は今に至っている。

https://sites.google.com/site/takadagangi/home
雁木ねっとわーく

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