全然行ったことのない未知の場所へ旅に出たとする。
目に映る風景や建物、耳に入ってくる雑踏の音や物売りの声、
それに香りや味覚など五感でふれるものすべてが新鮮である。
その土地に長く住んでいれば、ごくふつうのできごとでも、
旅人にとっては思わずカメラを取り出したくなるほど
印象的なできごとに映ることもしばしばだ。
そうした旅人目線に立てば、なにもないとぼやいていた地域が
にわかにキラキラ輝き出すことがある。
兵庫県の多可町と西脇市全体にある風景や祭り、施設や人々まで
まるごと博物館にしてしまったのが「北はりま田園空間博物館」だ。
この地域にある有形無形の資源をサテライト(展示物)と位置づけ、
サテライトは歴史・文化・自然・人・グループ・体験などの
カテゴリー別に並んでいて430ほどの資源がある。
人・グループのカテゴリーを見ると、日本の伝統檜皮葺職人さんや
伝統的工芸品の播州毛鉤をつくる職人さんなどが登録されている。
また、ショーケース展示という月ごとの地域のオトクな情報など
トピックスを掲示するというユニークなものもある。
北はりま田園空間博物館では、北はりまファンの皆様に手作りの
ミニコミ誌「にゅーす でんくう」を毎月1日に発行している。
その中身もクイズや前月の活動内容のしっかりしたレポートなど
参加者全員が楽しんで作っている雰囲気が伝わってくる。
「~行政サービスから脱して、自ら決め、自ら行動し、
責任を負い、その果実を手にすることができる」
同博物館の代表理事のことばである。
http://www.k-denku.com/
北はりま田園空間博物館
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