「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年2月24日火曜日
大事に、大切に、いつまでも
私たちは立っているか、座っているか、寝転んでいるかの三態が基本である。
この三つのうち、どの時間が一番長いのだろうか。
外回りの仕事をしている方は立っている時間、
事務系の人は座っている時間がかなり長いにちがいない。
座り仕事の多くは椅子に座って事務机に向かうわけだが、
椅子の座り心地によって仕事がはかどる場合とそうでないことが多い。
どっしりと安定感のある椅子、しかし座っていれば睡魔が襲ってきそうである。
固くて座り心地は決して良くないが、腰への負担もなく仕事がはかどる椅子もある。
そうした愛用の椅子が古くなった時、今はポイと捨てて買い換える人が多いが、
椅子の張替えという職業に従事していらっしゃる人がいる。
宮城県塩釜市の塩釜神社表参道のそばに椅子の張替えの店がオープンした。
若い職人さんが営むお店で、お客様の要望に細かく応えて椅子を再生してくれる。
口コミで人気が出ていろんな人が修理をお願いに来る。
なかには震災の被害を受け津波でボロボロになった椅子の修理をお願いする人も。
ただ単にモノではなく、喜びや悲しみや苦しみなどがいっぱいつまった椅子は、
使った人の人生そのものでもある。
「椅子には物語がある」若い職人は、そう語りながら、
世界にひとつだけの椅子の再生に汗を流している。
https://www.facebook.com/chairbank
チェア バンク
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
お気軽にメッセージをお寄せください。