まちおこしやむらおこしに対して貢献のあった団体に賞が与えられることは知っていたが、
その逆であるまちこわしにも、賞状が用意されているとは驚きだった。
福岡市の市民団体「福岡・住環境を守る会」は、美しい景観などをいちじるしく壊してしまう
建築物に対して、痛烈な皮肉を込めて表彰している。
「まちこわし大賞」と呼ばれ、先日第7回目の大賞が発表された。
看板の部の大賞となったのは、福岡空港を取り囲む看板群であった。
選考理由として福岡県や福岡市が「アジアの玄関口」を標榜しているにもかかわらず、
行政は空港周辺の大型看板を何ら規制せず、「看板が取り囲む空港の風景は異常」。
建築の部の大賞は、福岡城を取り囲むビル群に決まった。
当然、まちこわし大賞の選考には次のような基準がある。
・ 自然や緑を破壊する行為
・ 史跡や歴史的建築物を破壊する行為
・ 安全安心を破壊する行為
・ 景観や眺望を破壊する行為
・ 地域コミュ二ティーを破壊する行為
・その他、法律や条例などこれらの破壊行為を許すもの
公共の建物だろうが民間の建物だろうがおかまいなしであり、
完成したものだけではなく、工事中や計画中のものも対象となる。
ヨーロッパの街並みなどは外観のド派手な建物や看板類が極めて少なく、
行ってみたくなる、暮らしてみたくなる景観を保っている。
ところが、日本は都市景観に関して法整備が行き届いていないのか、
不調和、無秩序、醜悪な状態のまま建築物が野放図になっていることが多い。
http://www.fukuzyu.net/
福岡・住環境を守る会
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