生活が困窮すると、学問に励みたくても学校へ行けない、教育が受けられない。
教育を受けていないと就職の大きなハンデとなり、低収入の仕事しかまわらない。
日本の子どもの貧困率も年々上がっていて、
教育と貧困の問題はいろんなところで論じられ、解消のための試みも多くなってきた。
こちらは貧困解消とはやや趣が異なるが、だれでも、いつからでも学べる寺子屋がある。
山口県防府市小野地区にある光明寺というお寺で開かれている寺子屋だ。
学びたいと思ったら、寺の門をたたけばいい。年齢も性別も問わない。
地域貢献が目的の非営利活動で、問題集の代金などを除く参加費は光熱費の1回100円。
現在、塾生は幼児から成人まで24人で、週に一回集まって漢検向けの勉強を行っている。
教える側は元校長などのボランティアで、勉強方法などを教えている。
そもそも寺子屋とは江戸時代にできた庶民の初等教育機関で、村役人・神職・僧侶・裕福な
町人などによって経営され、読み・書き・そろばんなどの教育を行い、道徳を教えたとされる。
天保時代から急増し、江戸幕末期には全国で15,000以上も存在したといわれる。
防府市の小野の寺子屋には父子で学んでいる塾生もいて、
ふだん親子で机を並べて勉強するなんてほとんど機会がないので新鮮に感じるみたいだ。
地域にもコミュニティセンターのような人が集う施設がたくさんあり、
こうしたスペースの有効活用も含めて、地域に寺子屋がどんどん増えていって欲しいものだ。
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20150130-OYTNT50494.html
誰でも学べる寺子屋
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