「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2017年1月12日木曜日
尼僧の救い
文化庁の宗教関連に関する資料によると、平成25年度は全国の寺院の数は
77,392、これに対して神社は81,336である。ちなみに教会は31,820だ。
数としてはそれだけあるものの、実際に神主や住職がいるところとなると、
ぐっと少なくなる。
なかには氏子や檀家がいなくなり、廃神社、廃寺になるところも多い。
浜松市北区にある長楽寺は平安時代に創建された古寺だが、
住職が不在で、檀家が掃除などしてなんとか維持してきた。
そこに昨年1月、吉田真誉さんという尼僧がやってきた。
吉田さんは寺に住み込みで、境内の庭園の手入れや仏画教室等を開いて、
お寺の運営に奮闘している。
とりわけ、仏教の世界観を表現した仏画は人気を集め、
仏画教室も多くの参加者でにぎわっている。
檀家さんにとっては、法要のできる住職さんが来てくれたことが嬉しいし、
吉田さんも地域の人たちの協力に感謝している。
宗教心があるなしにかかわらず、お寺やお宮は心のいやしの場所である。
廃れるままにしないで、吉田さんが言うところの
「仕事や勉強で疲れたとき、誰もが気軽に立ち寄れる場所」になればいい。
http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/shumu_kanrentokei/
宗教関連統計に関する資料集
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