「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年3月20日金曜日
住民参加の野外劇
雑賀(さいか)という名前を聞くと、ゾクゾクとする方はかなりの歴史通である。
最近は「信長の野望」や「戦国無双」などゲームにも登場するので案外知られているのかも。
雑賀衆は和歌山県南西部を支配していた勢力で、鉄砲の使い手集団として名を馳せる。
とりわけ集団のリーダーである雑賀孫市は不明なところが多いが魅力ある人物である。
戦国時代、いち早く鉄砲を手に入れた雑賀衆は戦国史上最強の傭兵軍団として活躍し、
「雑賀を制すものは全国を制す」とまで言われた。
この雑賀衆を地域活性化の核にしようと和歌山市の市民グループ「孫市の会」は、
今月29日に「孫一まつり」を開催する。
まつりでは武者行列、太鼓の演奏、講演会などが開かれるが、
一番の見どころは今回初演の野外劇「信長を一番恐れさせた男 孫一参上!」。
孫一率いる3000の雑賀衆が攻めてきた100000の信長軍に挑むというストーリーで、
演出や演技指導を手伝ってきた俳優榎木孝明さんも出演する。
野外劇というと日本ではなかなか馴染みが薄いが、豊作祈願として行われる
神社の境内や田んぼで行われる謡いや舞なども広い意味で野外劇なのかもしれない。
題材は歴史でも何でもいいから、自分たちが暮らす場所を使って住民たちが
ひとつの物語を演じていくというのは、やりようで大きな財産になっていく。
http://magoichi.fc2web.com/naiyou.htm
孫一まつり
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