「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年3月21日土曜日
草原のこと、気にかけてますか?
3月になると草花が芽吹いてくるが、草原では野焼きを行うところもある。
九州では阿蘇の野焼きが有名だが、草原に火を放って地上部を焼き払うことによって、
森林化することを防ぎ、人為的に草原の状態に留める役割があるという。
また、野焼きすることで草花の健やかな芽吹きを促すとも、
さらに畜産に有害なダニなどを駆除する効果があるとも言われている。
自然は人の手をいれないで自然のままにしけおけばいいということではなく、
焼き払うとか刈り取るとか、なにがしか人工的なことを施さないと維持できないらしい。
焼畑農業なども、そうした自然と人のほどよい調和があって成り立つのである。
さて、野焼きをする草原についてだが、明治時代には国土の約3割以上を占めていた。
ところが、高度経済成長とともに利用されなくなり、現在では1%以下にまで減少している。
失われゆく日本の草原を再生・保全するために全国草原再生ネットーワークが結成され、
野焼きサミットを開いたり、草原データベースを作る活動などを行っている。
非常に地道な活動だが、この活動に対して先般日本自然保護大賞が贈られた。
街で暮らしていれば、草原のことなどほとんど気に留めることはない。
天網恢恢疎にして漏らさずのことわざ通り、善行も悪行も、きっとだれかが見ている。
http://sogen-net.jp/
全国草原再生ネットワーク
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
お気軽にメッセージをお寄せください。