湧水百選とか日本の道百選といった具合に、名だたる場所を100セレクトする。
いわゆるベスト100という栄誉を与えて、意識づけを行うという手法だ。
しかし、それはあくまでも選ぶ側の人の目線とモノサシで決めたもので、
実際にその地域の人たちが名誉なことだと思っているとは限らない。
最上川沿いに車を走らせ、県道9号から山の方へ入り坂を登って行くと、
いきなり視界が開け、眼下に棚田がひろがる。
山形県西村山郡朝日町椹平(くぬぎだいら)の棚田である。
田植えの季節を迎え、棚田いっぱいに水が張ってありキラキラと輝いている。
週末には、多くのカメラマンが訪れるという。
椹平の棚田保全会会長の志藤勝幸さんは「山の中だから段差で場所をつくる
しかない。狭いから、自分の家で食べる程度の収穫量だよ」と語る。
ここの棚田は農家20人ほどで手を入れ、収穫量は10aあたり500~550kg。
平地に比べると100kgほど少ないという。
収量が少ない上に手間もかかるが、棚田での営農に一切の妥協はない。
手間をかけ、水路を管理し、生産性を高め、新たな販路の開拓に余念がない。
「昔から守ってきた土地」…犯してはならない不文律がある。
http://asahimachi-kanko.jp/detail/?no=9465
椹平の棚田
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