「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年6月16日木曜日
じっとしていても…
先日、山形県西村山郡朝日町椹平(くぬぎだいら)の棚田のことを書いた。
今日は、京都府福知山市大江町毛原地区の棚田の話である。
毛原地区には大小600の棚田が広がり、自然の観光資源を活かそうと、
20年前から田植え体験ツアーやオーナー制度などに取り組んできた。
しかし、地区内での高齢化が進み、住民の半数以上が65才以上の限界集落に。
そこで、この美しい棚田を後世に残すにはもっとシビアな活性化策を、
ということになり、「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」を発足させた。
どんな内容かというと、まず内部の結束強化が意思統一が第一ということで
「むやみな成長を求めない」などの住民憲章を制定した。
そして、都市部からの移住を促すための10年計画を策定した。
1年目は地元産タケノコや米を使ったブランド産品づくりとともに、
加工施設を造るためにクラウドファウンディングを活用する。
従来の田植え体験に加え、手作り市やピザ窯づくりなどによって、
入込客を増やし毛原ファンを増やし、先々は定住してもらう。
具体的な数字として3年後に1家族の移住と、5年後には移住者が生計を
立てることができるビジネスモデルの確率をめざしていく。
早速、誘客のためのポスターやマップを作って、京阪神の駅や観光案内所
などでのPRを試みるという。
http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/fukuchiyamaisanWEB/tanada/kehara.htm
毛原の棚田
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