「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年6月2日木曜日
ちょっとしたこと
雑誌編集者や新聞記者という人たちは行動力もさることながら、
嗅覚というのも大事な気がする。
出会ったネタが使えるか否か、記事にすることで社会の役に立つのか?
などなどいろんな方向から検討しなければならない。
富山県でタウン誌を発行している中村孝一さんは、
このたび「滝廉太郎研究会」を立ち上げる。
滝廉太郎は「荒城の月」や「お正月」などで知られるが、
もともと東京の生まれで富山には何の縁もないのでは…
と思うかもしれないが、廉太郎は父親が富山県庁へ赴任したのに伴い、
幼少期の1年8ヶ月を富山市で過ごしている。
中村さんは母親から、廉太郎は富山城の石垣や堀を見て育ったと聞かされた。
荒城の月は大分県竹田市の竹田城をうたったものとされるが、
幼少期にすりこまれた富山城の影響も大きいのでは。
(もちろん、竹田にも2~3年住んでいる)
そんな思いで、滝廉太郎と富山とのつながりを深めていこうと、
このたびの研究会設立となった。
そういえば、作家向田邦子も鹿児島では2年ほどしか暮らしていないのに、
後年、鹿児島のことを”故郷もどき”と語っている。
ちょっとしたことで、人やまちのネットワークはひろがっていく。
http://blog.canpan.info/izumi/archive/41
滝廉太郎
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