買い物よりなにより楽しみだったのは、デパートの屋上で遊ぶことだった。
といって田舎のデパ屋では、メリーゴーランドもコースターもなかったと記憶するが、
なぜかしら屋上は子どもの天国みたいな雰囲気がただよっていた。
当時は、デパートのまわりに高いビルもなく周囲を見渡せるだけでも
天国に来たような気持ちになれたのかもしれない。
そして長い歳月を超えてデパ屋の現状はどうなのだろう。
屋上緑化で庭園になっていたり、自販機が所在なげにたたずんでいたり…
そうしたデパ屋に再びにぎわいを!と発足したのが「福屋あおぞら研究会」である。
福屋は広島市の中心部にある最も古いデパートで、開業から屋上遊園地があった。
しかし、少子化やレジャーの多様化を受け、2008年遊具を撤去した。
現在は休憩スペースになっていて、夏場はビアガーデンとして使っている。
もっと有効な活用策はないかと研究会メンバーが知恵を絞り、
出てきた答えが文化の発信基地にできないかというもの。
音楽が奏でられる、絵画にふれあう、多彩なアートに出会う…
そうした文化や芸術、そこに集う人々が発するライブ感やムーブメントを発信していく。
広告を習った時に、デパートの催事場はなんで最上階につくるのかという話があった。
お客さんを最上階まで押し上げれば、1階ずつ下の階へ降りて来るので、
買い物の頻度が高まる、これをパラシュート効果というものであった。
デパ屋がにぎわえば、中間の階にもおこぼれがということなのだろうが、
思惑通りの効果が期待できるのであろうか?
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20111004-00021647-r25
足湯に神社、貸農園…。進化する「デパ屋」
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