「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年4月20日月曜日
シカにシシのフン
鳥獣被害が全国的にひどくなってきていて、岩手ではシカと列車が衝突することもある。
そこで、JR東日本盛岡支社は岩手大学農学部へ被害の防止策をお願いした。
すると、同学部の研究員はシカが嫌う成分の研究を始めた。
動物は嗅覚が発達していて、好きな臭い、嫌いな臭いをかぎわける。
実験を重ねたところ、シカはオオカミやチーターのフンのにおいよりも
ライオンのフンの臭いを嫌がることがわかった。
ライオンのフンをさらに分析していって、シカが嫌う成分を突きとめた。
その成分は刺激臭が強かったので、改良を重ねてできたのが「獅子威し」。
獅子威しと聞けばライオンを威すみたいだが、本来は鹿を威すの意味合いがある。
さっそく散布実験を行ったところ、シカと列車の衝突事故は5日間ゼロであった。
その後も効果は2ヶ月ほど続き、シカよけ剤として製造・販売にこぎつけた。
岩手県では高山植物をシカから守るために獅子威しを使った実験を予定している。
鹿のフンは、あの吉永小百合さんが歌った「奈良の春日野」の歌詞の一節だが、
シシのフンがシカに効くとは、フンフンフンとうなずいてしまった。
http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20150417-OYTNT50286.html
ライオンのフンでシカよけ剤
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