「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年4月30日木曜日
君の椅子
「君の椅子」は思い出の記憶装置。 それは子どもたちの未来への贈り物です。
というメッセージを読んだ時、どこかしらビビッときた。
北海道の旭川大学大学院磯田ゼミから始まった「君の椅子」プロジェクトはこうだ。
生まれてくる子どもたちに、ありがとうという感謝の思いをこめ居場所の象徴として、
年ごとに異なるデザイナーがデザインし、地元北海道産の木材を使い
地元旭川の家具職人の手技によって世界に一つだけの椅子を作って贈る。
椅子のデザインもずばらしいし、名前やロゴや連番が刻印されていて、
これだけ贈る側の思いがつまった品を見つけるのはむずかしい。
プロジェクトは2003年に始まり、2006年から新しい取り組みを盛り込んで、
「君の椅子倶楽部」の活動がスタートしている。
2006年は東川町、翌年は剣淵町、その翌年は愛別町と年を追って参加の輪が広がり、
今は地域を超えて首都圏はじめ全国各地へと広がり始めている。
プロジェクトのコンセプトは「向こう三軒両隣」、メッセージの中に次の一文がある。
「かつて暮らしの中で息づいていた、優しく柔らかな地域の絆をほのぼのと
思い起こさせてくれる言葉です。一見、過去の記憶の中に閉じこめられた
言葉であるように見えて、しかし、私達がこれから目指すべき地域社会の
未来を指し示す、古くて新しい言葉です。」
https://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kiminoisu_project.html
「君の椅子」プロジェクト
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