「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年6月18日木曜日
見ぬ友と心結ぶのろしリレー
狼の煙と書いてノロシ、電信のない時代の通信ネットワークである。
なぜ狼なのかというと、昔は狼の糞を燃やして煙を上げていたからという。
日本の狼煙は狼の糞ではなく杉などの植物を使用されることが多い。
この狼煙をうまく使っていたのは甲斐の武田信玄で、居城である躑躅ヶ崎を中心とした
狼煙の大伝達網のほかに、支城を中心とした小伝達網も構築していた。
いくさはいつの時代であっても情報をいち速く握ったほうが勝つ確率が高い。
いくさ上手な信玄ならではの情報ネットワークである。
さて、この狼煙を広島市東部で活動する住民グループが広島、愛媛、山口はじめ
瀬戸内7県と全国を狼煙で結ぶ構想を立てている。実施は7月25日午前10時の予定。
この「見ぬ友と心結ぶのろしリレー」と銘打ったイベントのために小豆島では
狼煙隊を組んで当日に備えた演習を行ったりしている。
島の場合は他の地域や島との交流が少なくなるので、
これを契機にいろんな地域や人とつながっていければという思いもある。
目に見えない電子の糸よりも大空に立ち上る狼煙を目にした時、
電話とかネットでは得られない人間的なぬくもりを感じるにちがいない。
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1428473543008/files/20150501kikakusyo.pdf
見ぬ友と心結ぶのろしリレー
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