「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2017年2月7日火曜日
強さの秘密は?
『ちはやふる』は末次由紀による少女漫画で、
原作としたテレビアニメや実写の映画でも人気を博した。
そうしたメディアの効果もあって、小倉百人一首競技かるたも隆盛だ。
なかでも、競技かるた王国と呼ばれる福井の熱さは半端じゃない。
今年1月に行われた日本一を争う名人位戦の決勝は福井県の選手同士で争い、
越前市の28才川崎文義名人が連覇した。
なぜ、これほどまでに福井は強いのか?
その秘密のひとつは、福井県の競技かるたの歴史である。
川崎名人が所属する福井渚会は1921(大正10)に発足している。
昭和48年に福井県かるた協会が発足すると、福井渚会のメンバーが
県内一円をめぐって、小中学校へのかるたの普及に努めた。
そして、1971年滋賀で行われた第1回全国小中学生かるた選手権大会で、
福井県三国町の選手が優勝すると、競技人口がさらに拡大した。
強さの秘密の2つめに、福井県流の勝つ極意がある。
それは「福井の攻めがるた」といわれる敵陣の札を取りに行く戦法だ。
自分の方に並んだ札を相手に取られると精神的ショックが大きい。
この戦法は伝家の宝刀となり現在に至っている。
さらに付け加えるなら、雪国であるという福井の土地柄。
冬の間はアウトドアスポーツができないため、どうしても室内競技へ。
人気漫画『ちはやふる』のメインキャラクター綿谷新も、
福井県出身の強豪選手という設定になっている。
http://kyogikaruta.com/
福井県かるた協会/福井渚会
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