「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2017年2月9日木曜日
さわれる遺物
北海道の旭山動物園の展示方法にならい、全国の動植物園でも
いかにして見せるか、楽しんでもらうかに知恵を絞っていておもしろい。
一方、もうちょっとなんとかして欲しいと思っていたのが、歴史資料館、
民俗資料の人文科学系の展示館である。
とりわけ、平成の市町村合併によって、それぞれの市町村にあった
資料館を統合したところもあるかもしれないが、
ほとんどはそのままで、閉館状態のものも多いのではないだろうか。
歴史ブームと言っても、戦国武将や幕末に活躍した人物や藩が中心で、
考古館や民俗資料館は、地味で学術的な展示に終始している。
そこで、奈良県橿原市の橿原考古学研究所付属博物館では、
土器や石器など出土してきた遺物にさわれる展示を始めた。
さわれる遺物はレプリカだが、約30kgの銅鐸などがあり、
ガラス越しにしか見れなかったものを手に取れるのは感動ものだ。
最近はディスプレイを置いて映像と音響で理解させるという
展示方法を使っているところが多いが、触る、嗅ぐ、味わうといった
視覚および聴覚以外の感覚に訴える展示方法も試みて欲しい。
http://www.nara-np.co.jp/20170206091221.html
触って分かる考古学
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